フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

タグ:練習用


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先日、友人と都美術館で開催中の
奇想の系譜展 に行ってきました

近年、傍流、と見做されていた江戸時代の絵師たちに
光が当てられるようになりました
それはマンガ、アニメなどの流行で人々の感性が変化してきたこともあるでしょうが

美術史家・惟雄氏が、1970年に著した「奇想の系譜」がもとに
なっています。(パンフレットより)
そこでは、現在大人気の伊藤若冲、歌川国芳らの絵画について語られて
いるそう(まだ読んでおりません・・・)
さらに、白隠和尚など2人を加えて8人の作品が展示されています
(トップはそのちらし)

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これは曽我蕭白の作品
右上の少年は若き日の仏陀だそうです
1764年ごろ


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白隠和尚の晩年の自画像、力強さに充ち溢れています


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国芳のくじらを退治する宮本武蔵
かわいいくじらですね?



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お得意の、なぞなぞ絵
フランス語でいえば、rebus  レビュス ですかね



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こちらは長沢芦雪の
群猿図襖絵

これもちらしですみません
実は、後日、ル・コルビュジェ展に、これは娘と言ったので
もっと芦雪のカードが欲しくなり、いきましたが、ストアのみには入れない(なぜ?)というのであきらめました

芦雪は、以前、日曜美術館で、井浦さんが、和歌山の無量寺というお寺に
例の虎の襖絵を見にいく番組があり
たいへんすばらしい!かわいい虎で、こんな絵があったのか!と感激しましたが
その後そのままになっていました
ご存知の方も多いかとも思いますが、こちらがその絵(ここには展示されていません)


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ちいさめですが、ネット上から拝借しました
すごい迫力です!



実はこの記事、芦雪のファンになった私、芦雪のためにかいてます
まだよく知りませんが、画集を注文(2冊あるうちですごく迷った、まだ着いておらず)


そしてYouTube を見ていたとき、なんと!
昨年、スイスで芦雪の展覧会があり、そのvernissage  ヴェルニサージュ
公開初日の様子がありました(一般には関係者、プレスなどのみが招待される、オープニング)
vernissage とは、昔の油絵は完成すると vernis ニスを絵の全体にかけたことによります

ひろびろとした会場、尺八の演奏(西洋人女性による)があり
もちろん最後にこの虎もでてきます


2018年9月5日 ナレーションなどなく会場の音声と映像のみです

この虎、ぜひ見てみたい!ものです・・・

それから、人を喰ったようなサル、あとなめくじの図!あり得ん
(展示中)

ともかく、都美術館の展示、4月7日まで開催中
(わりと混雑してました)
若冲もあります、ぜひおいで下さい

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         (写真は原発反対デモの様子)
フランスの有力雑誌、ル・ポワン Le Point の伝える、スイスが原発を廃止の方向性決定のニュースです。
 
スイスは特に地震の多発地帯でもありません。それでも原発の危険性を認識して、代替エネルギーに方向転換するというのは、英断であると思います。
 
初めの部分を引用しましょう。(5月25日付け)
 
Le gouvernement suisse a recommandé mercredi au parlement de ne pas remplacer les centrales nucléaires au terme de leur durée d'exploitation, qui seront par conséquent progressivement arrêtées d'ici 2034.
 
recommandé- recommander  強く勧める
remplacer  取り替える
exploitation   使用、利用
progressivement 徐々に
 
スイス政府は水曜日、議会にすべての原発を使用期限の後、新規に建設しないことを勧告した。したがってこれらは段階的に2034年までに廃止されることになる。
(注:すべての、という意味は les centrales の les で示されます)
 
Le conseil fédéral (gouvernement) a déclaré dans un communiqué qu'il "souhaite continuer de garantir une sécurité élevée de l'approvisionnement énergétique en Suisse, mais sans nucléaire à moyen terme".
 
communiqué - 公式発表(声明)
approvisionnement -供給
élevé(e) - 高い
 
連邦議会(政府)は公式声明において、スイスでのより安全なエネルギ調達を保障したいと述べた。これは中期的に原子力なしで(の計画)である。
 
Cette décision a été prise par les sept conseillers fédéraux réunis depuis mercredi matin à Berne. Ils devaient initialement présenter jeudi leur choix entre trois options proposées à la suite du grave accident nucléaire dans la centrale japonaise de Fukushima.
 
décision a été prise -prendre の受動態、複合過去
        決定がなされた(フランス語は受動態をあまり用いない         が、ジャーナリスティックな文章ではよくでてくる)
options 選択肢
à la suite de  ~の後で、~の結果
devaient - devoir   ~の予定だった(~することになっている、の過去)
 
この決定は連邦政府の7人の議員によって、水曜日午前からベルンに集まり、なされた。当初は木曜日に、3つの選択肢、福島での日本の原発の重大事故によって提案されたものから選ぶこととなっていた。
 
全文は以下に
 
 
そもそも原発は、安全運転中にも多少の放射性物質を放出しており、ガンなどの発生率を高めている、という意見もあります。
 
5月30日付けのAERAによりますと、「経済産業省が5月初めにまとめた「当面の対応」と題した極秘のメモ」では、原発推進を密かに練ったものだそうです。
 
さらに、一般的には20年であるのに、日本では40年以上稼動させているそうです。
 
下北半島では(大間)、多数の原発を建設中。また、もんじゅも倒れたままだった燃料棒を立て直すという話も聞こえてきます。これは再開に向けての動きでしょうか?
現在の事故もぜんぜん収束の見通しもたっていないのに、あり得ないことです。
 
ともかく、この狭い、人口も密集した日本に原発が多すぎると思います。
 
菅首相はサルコジ大統領と「安全な原発」にむけての意見交換をしたそうですが、
フランスには日本ほどの原発があるといっても、国土は日本の1,5倍、人口は半分です。また平野がほとんどで、その気になればどこにでも住める国土です。
 
日本のように地震国でもありません。
 
そういう国と同じに原発の問題を考えることはできないでしょう。
 
人間の安全、命の大切さをもっともっと考えるべきです。
 
原発も残していくとすれば、周辺に住民のためのいろいろな施設を作るのではなく、安全な範囲まで無人化すべきと思います。
 
これは理想論?福島の、日本の子供たちはどうなるのでしょう。
それを考えるべきです。
 
それに世界の動きは早い。
クリーン・エネルギーの開発で日本の技術力を生かしてほしいものですね。
 
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9月9日  帰国する日、と書くべきかもしれないが、ともかく今回滞在の最後の日。まるまる2週間だ。
 
朝から良いお天気。良く眠ったので元気だ。お昼にはソフィーと、友人と食事をすることになっていた。
 
最後にやけに気が大きくなって、無用心に薄着で傘も持たず身軽にでかけた。
 
セーヌ河の遊覧船に。バトー・ムーシュは乗り場にいくのがSèvres-Bablyon からは複雑なので、近くの Pont Neuf ポン・ヌフからの、
 Vedettes  に乗る。船は小さい。ガイドは若い女性が生でアナウンスし(観光学科の学生とか)フランス語と英語のみ。
 
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まぶしい秋の光。風もここちよい。わーい、パリの最後の日もお天気だ。
 
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オルセー美術館。今回は行かなかった。というのも印象派の階が改装中だったから。それで春に日本でオルセー展があったわけだ。とはいえ、あとで知ったが、ドガなどの展示もあったようだ。
 
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これは、セーヌの水位をはかる銅像とか。セーヌはかつて水かさが増え、洪水になったことがあるが、最近はない。
 
と、ここでカメラの調子がおかしい・・・。シャッターを切れない。
明るい光の下で、「メモリがいっぱいです」、という表示がよく見えず、それでも押してしまったようで・・・あとの写真は真っ白になっていた。
カメラ壊れました。
 
なのであとの写真はない。最終日でまだしも良かった。
この遊覧船はサン・ルイ島までは行ったが、エッフェル塔のほうには行かなかった・・・。多少安いけれど・・・。
 
ソフィーに電話すると、友人がひどい風邪なので、これはミチコにはダメだとお昼はキャンセルしたという。で、近くのリュクサンブール公園でお茶をすることに。
 
ところが、こんなにいいお天気だったのに、公園に着いたころ。大粒の雨!
averses   アヴェルス  にわか雨
 
さいわい、公園内でも屋根のあるところがあって、すぐ近くの喫茶店、
ダロワイヨー (東京にもありますね)で待ち合わせ。
 
ソフィーは大きなリュックを背負ってやってきた。相変わらず忙しそう。
中には修士論文。審査があるので提出された論文をまだ数人分読まなくてはいけないという。彼女はもちろん審査員のほう。
 
ダロワイヨーのお菓子は、ソフィーの注文した、ルバーブ入りのコンポート(果物を煮たもの)・プリンのようなものが、味見させてもらったら、とってもおいしかった。
 
お互いの話し損ねた、プライベートなことを話す。そのうち、雨足はますます激しくなってわたしたちも、しずくがかかりそう・・・。雨宿りのひとたちがやってくる。
 
ダロワイヨーは二階席もあったが、そこは笑ってしまうほど、ブルジョワな感じだった。
 
そのうち雨もやんできたので、荷物の準備もあり、バスに乗って帰ることに。方向音痴を心配してバス乗り場まで送ってくれた。いくらわたしでも、この辺りは間違えないわよ。
 
そしたら、バスがすぐに来て、あらためて挨拶も交わさないうちに、わたしは半ば反射的に乗り込んでしまった。ふいをつかれて、お互い目を見つめあう。
Bonne chance ! 
こう言うのが精一杯。彼女も同じ言葉を返してくれた。
 
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実はソフィーは大切な手術を控えていた。それはとても微妙なもので、悪性腫瘍などとは違うが、ほうっておくわけにもいかない・・・。だいたいが成功する、うまくいかないのは2%くらい、といっても、自分の手術が成功する保証はどこにもない。
医学に100%はない、とはいえ、場所が場所だけに。
普通の生活をしていた彼女はほんとうにすごい(なるべくそうしているの、と言っていたが)。わたしの近くには同じような問題を抱えている人が他にもいる。
 
結果、手術は成功して1週間足らずで退院。リシャールさんから何度も様子を知らせるメールをもらった。ソフィーは元気だが、その後ちょっとした事故にもあったらしい。
Tout va bien, sauf...,     全部うまくいってるわ、ただし・・・
 
捻挫程度で本当に良かった。ふつうなら道を歩いていて交通事故に遭うような人ではない。
 
=============
さて、ステュディオの片付けをして(3000円支払うので掃除は不要。ゴミは捨てないといけない)
 
タクシーを呼ぶ。ボン・マルシェの近くに乗り場はあるが、娘が帰ったときは(同じ深夜便)タクシーがおらずかなり待った。電話で呼ぶと5ユーロくらい余分にかかる。
親切なベトナム人の運転手。でもフランス語は片言くらいしか話せない。それでも20年もフランスで働いているという。
 
空港はがらりとしていた。エアフラの受付のおじさんは良い人。
中に入って、軽くキッシュなどを食べ、おみやげのワインを買い、しかしチーズ屋さんはなかった・・・。以前は空港の免税店はもっと品揃えが良かったのに・・・。生ものがないようだ。サテライトによって違うのか。それにしても買い物をしている人もほとんどない。お目当ての食品はあまりなく、超高級ブランドや化粧品ばかり。
 
成田には夫が車で迎えに来てくれていた。やはり楽に帰れてありがたかった。
 
この旅行も娘や夫のお陰。ありがとう!
殊勝な?言葉はわたしには似合わないけれど、ありがとうくらいはね。
 
これでこの夏の滞在記おしまい。
かなり個人的な「日記」の面もあったけれど
読んで下さった方々、どうもありがとうございました。
 
(年内に書き終わることができて良かった)
 
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*最近更新の時間があまりとれず、一度に更新します。
好きなところを見てね。
 
きょうの動詞は descendre   降りる。不規則動詞です。
電車などの乗り物、階段、山を下りる。
 
Je descends au terminus.   ジュ デソン オ テルミニュス
    終点で降ります。
 
Je descends à Yokohama.
        横浜で降ります。
 
あなたがいつも降りる駅を入れて言ってみて下さい。
à をつけて。à +場所
 
場所を示す場合は、目的語ではありません。(ま、目的地ですが^^)
 
質問は、
Vous descendez où ?   ヴ デサンデ ウ ?
  どこで降りますか?
 
目的語をつけた文もできます。
Je descends un éscalier.     階段を下ります。 (階段が目的語)
 
フランスでメトロなどに乗っていて
 
Terminus, tout le monde descend !
テルミニュス トゥールモンド デサン!
といわれたら降りましょう。終点です。
 
また、降りるときに「すみません、(どいて下さい)」という感じでいうときは
Je descends, s'il vous plaît !  といいますよ。
 
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平城京跡の端(現在公園となっている部分の)は、江戸末期にこの地の保存に力を注いだ人物の銅像がたっています。建物が建つことのないようにこの土地を購入・保全したよう。
 
再建された朱雀門と相対しています。
 
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この左の広場に立っています。
和辻さん(こう呼んでおきます)の本では、そうはいっても大正時代には田んぼだったようです。
 
さて、まだ日も高く、ホテルに帰るには早すぎる・・・。
そういえば、地図を見たとき、川沿いのサイクリング道路を下っていけば、唐招提寺、薬師寺に出るはず。
唐招提寺、わたしの大好きなお寺。
これはいかなくては!
 
公園を出て道行く人に尋ねます。奈良の方はほんとうに親切で、
わからないと、申し訳なさそうに「ごめんなさい」なんていう方も。
一人の男性が詳しく、30分足らずで着くでしょうとのこと。
大きな通りを西に行き、秋篠川ぞいを南に下ります。(るるぶの地図には佐保川とありますが、それはホテルのすぐ近くで間違いのようでした。土地の方々も佐保川は逆の方向(ここも桜の名所)と。)
 
奈良・西ノ京自転車道 のサインが。
 
川べりで心地よい風。ところどころ桜が咲いており、また人家の庭のお花も見えます。
 
右に曲がると唐招提寺、の標識が。
 
わりあい細い道を行くと、すぐそこにもうありました。
金堂を見るだけでも、と思っていました。初めの日にもう来て、中に。
 
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この写真では屋根が妙なかんじになっていますが、
ともかく素晴らしい・・・ため息。
 
パンフレットによりますと
「ここは奈良市五条町。奈良の郊外といった感じだが、都が奈良にあった1200年前は、平城京右京五条二坊にあたり、いわば首都の中心街区であった。西紀759年(天平宝字3年)天武天皇の皇子新田部親王の旧邸地を賜ってここに唐招提寺が創建された。唐の国から来朝した鑑真和上の招提ーみ仏のもとに修行する人たちの場という意味を寺名として掲げる。・・・」(年号の数字以外は原文のまま)
 
このお堂の美しさは、どっしりとして、しかも屋根のそりあがった様子が軽やか。他にはみられない優美さをもっています。
 
和辻さんも絶賛しています。
 
わたしがアメリカに行くというので、日本のものを見ておくようにと
父親が日帰りで(わたしは愛知県出身です)何度か自動車で連れてきてくれたのです。高校生のとき。奈良はそれ以来。
 
お堂の内部を拝観。外から細い金網を通してでないと見られません。国宝の仏像が何体も。やはり千手観音が一番印象的か。
 
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日経新聞に「かんのん道をゆく」というシリーズがこのところ掲載されていますが、これによると最近修復されたよう。
 
 
和辻さんの時代にも修復中で、(再訪時の前年)実際に写実的な1000本の腕、手の断片が並べられているのは気味が悪いようでもある、と語っています。(岩波文庫 p162~163)
 
千手観音のうち、多くは1本の腕を25本と数え、40本の手を持ったものも多いとか。唐招提寺のこの観音は953本の手が現存するという。並べるだけで1ヶ月かかったという。(2010年3月14日付け)
 
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記憶にはあまりなかったのですが、この寺には他にもいくつかの建物があり、奥の庭など、どれをとっても特に配置が素晴らしく、あとで写真を見てみると、どう撮っても様になっている感じがします。
 
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舎利殿。
 
 
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旧開山堂と思います。
 
 
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奥のお庭。ミツバツツジが咲いています。
 
 
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鑑真和上の御廟。
 
午後の遅い時間のせいもあるでしょうが、参拝者も少なく、ゆっくりと見てまわれました。
 
山門が閉じられ、帰途に。脚が棒になりながらも自転車をこいで帰りの道を急ぎました。疲れも心地良い。空はまだ明るく、あたたかく、
ぼうっとするなかで、自分の脚でたどりついたことにやたらに感動し、
「人生最良の日」のうちの一日と。
 
どうしてもおしゃべりが長くなります・・・。
 
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