フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

タグ:映画監督

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大島渚監督が亡くなりました。
ずっと脳梗塞で療養中とは聞いていましたので、(TV番組もありましたね)
ああ、そうなのか、と。
 
フランスにいたときカンヌ映画祭に出品され
話題となった映画、「戦場のメリークリスマス」を想っています。
 
フランス語のタイトルは
Furyo
 
? フリョー?? 不良かな?
とはじめ思ってしまいました。
Tokyo はトーキョーと読むからです。
 
いやいや、「俘虜」 の間違いだ、と気づきました。
 
シャンゼリゼの大きな劇場で見ました。
はっきりいって難しかった。
というのも、フランス滞在がまだ長くはない時期で、
英語の映画、もちろん日本語もありますが
フランス語の字幕
 
主人公はいわば4人、
デヴィッド・ボウイの演じる軍曹
坂本龍一
ローレンスさん
そして、いったい誰だかわからなかった、たけし演じる日本兵
(エンドロールには、Takeshi とだけ出ていました。なにしろ誰なのか一生懸命見たので)
 
フラッシュ・バックの場面もあって(特にデヴィッド・ボウイが弟を思いだすところと処刑されるところ)
わかりづらいところがありました。
でも、すごく良かった。強く印象に残りました。
 
だいたい外国で暮らすと知らず知らずのうちに
ちょっと「愛国的」??になるものです。
日本の監督が、アメリカ人などの俳優、世界的ロックスターを起用して
しかも日本軍が捕虜を取っている話です。
よくこういう映画が出来るものだ、とまずそれに感心しました。
 
直後、パーティーに行った時、5,6人で、どういう人がいたか忘れましたが、
この映画が話題になって、みな好感を持って話していました。
なにしろフランス人は映画好きですから。
 
Avant Preni;ere という映画雑誌があります。
カンヌを特集していたので買いました。
デヴィッド・ボウイのインタビューが載っていて
大島監督についての印象は、
こんなに良い服を着ている監督は見たことがなかった
という、そっけない感じのものでしたが、
演技については、プロの俳優たちには細かく演技指導を
していたが、自分には、みずからのカリスマ性を使って
演じるようにといわれた、とか。
 
これについては、たけしさんは、オイラたち(坂本龍一と彼自身)に怒ったらやめるから
怒らないで下さいと言い、相手役の俳優ばかり起こられた、と多分彼一流の説明になっていますね。
 
また、大島監督は、「愛のコリーダ」(フランスの題は L’Empire du Sens 官能の帝国)
の女優さんとプロムナードを歩いていたとか。
 
この雑誌も大切に日本に持って帰ったと思いますが
今ではどこにあるのやら・・・ 内容も少しあやふやなのですが。
 
日本に帰ってから、ヴァン・デル・ポストの原作も日本語訳で読みました。
また違った味わいだったと記憶しています。
戦場でクリスマスを日本軍が祝ったのか?
という疑問もあったから。
 
戦場のメリークリスマスは、それからも折にふれ見る機会があって
大好きな映画のひとつです。
「愛のコリーダ」もフランスで見ました。
 
ほかには「儀式」を見ましたが、大変難解な映画と思いました。
 
「御法度」は、途中まで見て気持ちが悪くなってやめたかも。
 
ほかに若いころの、いわゆる日本のヌーベルヴァーグといわれたころの作品は
見ていないので、ぜひ見ようと思っています。
 
大島監督はこのような体調不良にならなければ
素晴らしい作品を数多く世に出していたでしょう。
そればかりは残念です。
 
見ていない方はぜひお勧めします。
坂本龍一の曲も大変印象的ですね。
 
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先日野川散歩中に、清流出版の社長さんにお会いして(以前の住居の隣人)ロメールで盛り上がったことは書きました。(「満月の夜」の項)
 
それで、早速 
中条省平著 
決定版!フランス映画200選」(2010年)をお送りいただき、読みました。ご紹介させていただきます。
 
とってもおもしろい本です。
映画の黎明期から現在まで、読みやすくまとまっており、各ページに
「ワン・ポイント」として、監督、俳優さんの紹介が載っており、これもとても参考になります。
また、この本の良い点は、いわゆる芸術的なものだけでなく、
「レオン」や「グラン・ブルー」「アメリ」などの良く出来たエンタテイメント系の映画も出てくるところ。
 
はじめパラパラとめくった時は、ああ7割くらいは見ているかな、と思いましたが、半分強でした。
その理由は
1見たくてもおいそれとはソフトのない昔のもの。
2監督(あるいは俳優)によって、気に入るとそればかり見る傾向にあるので、出会う機会のない監督のものは見ていない場合が。(ロジェ・ヴァディムなんてほとんど見たことがない)
3アラン・ドロン出演の、フィルム・ノワール系の映画はどれを見たのか、記憶が不確か。
 
などです。
 
わたしの好きは監督は、まずジャン・ルノワール
「大いなる幻影」はもちろんのこと、ゾラ原作、ジャン・ギャバン主演の
「獣人」もみました。なんといっても「ゲームの規則」が良い!
巨匠の名にふさわしい。
 
それからヌーヴェル・ヴァーグのゴダール
ゴダールは、絵画で言えばピカソのように好きか嫌いかを超えて、まず見るべきものでしょう。
「勝手にしやがれ」を教室で大画面で学生さんたちと見るまでは、ジャンプ・カットの面白さもよくわかりませんでした。やはり大きな画面で見るべき・・・。好きなものと言えば、「男と女のいる舗道」(センチメンタルな邦題)ですね。原題はVivre sa vie  中条氏が解説しているように、「自分の人生を勝手に生きる」というような意味です。アンナ・カリーナが素晴らしい。
 
ちなみに、ゴダールを劇場でみたのはそれでも10年くらい前になりますが、
「ワン・プラス・ワン」
ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」のレコーディング風景と、レーニンだったかの引用。ブライアン・ジョーンズもまだ参加しています。これはいわゆる5月革命中に撮影されたもので、最後の海辺のシーンが圧巻。Sous le pavé il y a la plage とは、5月革命でおそらく一番有名な落書き。学生や労働者は機動隊に舗道の石をはがして投石しました。(この大きさは半端ではありません。見えているのは一部で、直方体に縦に、中に長い) これがpavé 。 パリの地面は実は砂地です。
いままである体制をはがすと、自然が蘇ってくる、自由がある、というような意味。 
 
「はなればなれに」 これも楽しい映画でした。(白黒)
 
フランソワ・トリュフォー
「突然炎のごとく」これもいやに凝ったタイトルですが、原題はJules et Jim.   二人の男性の友情の物語、と原作では言っています。(かなり前に読みました)「大人はわかってくれない」もちろんです。
 
ちなみに、娘が4歳くらいの時、はじめてテレビの映画を一生懸命見て、最後に泣いたのが「野生の少年」。フランスでの出来事。
 
ご存知と思いますが、この映画のほかにもトリュフォー監督は出演していて、スピルバーグ監督の「未知との遭遇」の科学者が彼です。
 
ほかに好きなのは「アメリカの夜」。トリュフォーの混沌として、楽しい世界が詰まっているから。これが載っていないのは残念。
 
エリック・ロメール
もちろんのことです!
「緑の光線」の続編の感じのある「秋の恋」
 
ちなみにロメール作品は、最近渋谷のツタヤに行ったら、かなりたくさんおいてありました。(250円くらいでヤマト便で返却することも出来ます)
 
ジャック・ベッケル
作風はいろいろですが、シモーヌ・シニョレ主演の「黄金の冠」
泣けます。
 
そのほか
シャブロルクルーゾーなど、人間心理をえぐるような作風。
ルイ・マルも良いです。
 
フランス語の映画、ということで、コスタ・ガブラスキエシロフスキルイス・ブニュエル監督の作品についても語られています。外国人監督。
 
また、女性監督のアニエス・ヴァルダの作品も夫のジャック・ドゥーミ(シェルブールの雨傘)と紹介されているのはうれしいことです。彼女はジェーン・バーキンのインタビューのドキュメンタリーも撮っています。
 
あたらしいところでは、クラピッシュが好きですが、「青春シンドローム」
(「スパニッシュ・アパートメント」のロマン・デュリスのデビュー作)、「猫が行方不明」なんかが好き。(載ってません)
 
もちろん、ベネックスベッソンなども好きな監督ですが最近はあまり制作していませんね・・・。
 
「アメリ」で相手役を演じたマチュー・カソヴィッツが監督した「憎しみ」も良いですよ。
 
まあ、キリがありません。ぜひとも実際に本を手にとって、あ、これは見た、あ、これは載ってないの?などと思い出すのも楽しい。わたしは元から映画好きというわけではなく、文学にくらべて二次的な芸術と思っていました。フランスでフランス人と話すのに絶好の話題。それからいろいろ見たものが多いです。
リヴェットとアラン・レネを意外に見ていないので、これから見たいと思っています。
 
清流出版のHPを。ほかにも映画の本がたくさん出ています。
(この本は少しプルダウンして左の欄に載っています)
 
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Le Rayon Vert    たぶん、ロメール監督の最高傑作。
ともかく好きです。
 
ここでの proverbe は ランボーの詩から
 
Ah, Que le temps vienne où les coeurs s'éprennent
「ああ、心躍るときが来るように」
 
(わたしが時々引用するのとは少し違っています。これ自体に
variantes  違うヴァージョンがあるためです)

 
前回と同様、まずはDVDの内容紹介文から
 
Le 1er juillet, Delphine ne sait pas encore où elle ira en vacances.  Elle ne veut pas partir seule, et ses collègues s’en vont toutes avec leurs petits amis.  Elle n'a pas de petit ami et se sait trop exigeante pour espérer en trouver un rapidement.  Le mois qui s'annonce va lui réserver bien des suprises...
 
7月1日、デルフィーヌはどこにヴァカンスに行くのか予定がない。一人では出かけたくないし、同僚たちは皆恋人と出かけるのだ。彼女には恋人はおらず、すぐに見つけるには彼女は注文が多くて無理なことがわかっている。この7月、多くのおどろきが待ち受けている・・・。
 
約束していた友人にドタキャンされて、困ってしまうデルフィーヌ。
一人でどこに行くのか?
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パリで友人と相談。おしゃれですね。いまとシルエットは少しちがうかも
しれないけれど、やらわかい夏の服。
 
みかねた友人がシェルブールの親戚の家に誘ってくれる。
(こういうのは、フランス良くあります。簡単に誘う。)
 
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あの男の子なんかどう? とデルフィーヌに。
 
でも、彼女はどちらかといえばなんに関しても気難しい、difficile。
友人の家族の家、庭で夕食。 お肉が出てきたら、菜食主義者だから、食べないという。(このあたりの会話はとっても自然。ふつうにフランス人がおしゃべりしている感じ。事実、主役のマリー・りヴィエールはロメール監督に提案し、自分の家族も出演して、即興の会話をディアローグに取り入れているとのこと)
ところで、誘ってくれた友人はカレシと来ている。
 
さびしさを拭いきれない、涙してしまうデルフィーヌ
 
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しばらくしてパリに帰ってしまう。
 
今度は友人に電話して山に。ところが泊まることもなくすぐに帰宅。
もう7月末。
 
セーヌ河岸に行く。友人に出会い、彼女の親戚が所有するビアリッツのアパルトマンを借りることにする。(ビアリッツは大西洋岸の海水浴もできる有名な観光地)
 
大きな波の打ち寄せる美しい海岸。(ちなみにわたしも数時間滞在したことあり。でも泊まったのはスペインに入ってからの街)
 
海岸で le rayon vert 緑の光線のことを話しているグループに出会う。
中年の男女たちだ。ジュール・ヴェルヌの作品で語られているとのこと。一人の女性は3回見た、また彼女の夫は5,6度みたことがあるといい、説明する。
 
太陽が沈むときに最後の光を放つ、それが緑色。太陽が水平線に近くなるにつれ、プリズムのように光が反射する。青、紫はよくみえない。
黄色、緑はよく眼に見え、最後に緑が見えるという。大気の状態がよいときでないと見られない・・・。
 
ここでもカードをみつけるデルフィーヌ
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スエーデン人の女の子が話しかけてくる(スエーデンといえば、フリーセックスのメッカのようだった・・・)
男の子と4人で話すが、満たされない彼女。
 
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海辺を歩く。
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ロメール監督は、特典映像のインタビューで、この映画では主役の彼女が赤を身にまとう以外は、色彩については細かく設定しなかった、しかし結果として、他の人も適当な割合で赤を着ていてうまく画面が落ち着いたといっています。
 
次の日、幻滅して帰ろうとするデルフィーヌ。駅で一人の男性と出会う。
電車を待つ間、彼女はドストエフスキーを読んでいる。この男性も読んだことがあるという。彼はサン・ジャン・ド・ルッツ(スペイン側)に行くところ。
 
丘の上に誘って二人で夕日を見ようと提案するデルフィーヌ。
 
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この先、めちゃネタバレです。
 
だんだん太陽が沈んでいく。男性は彼女をバイヨンヌに二人で行こうと誘う。ちょっとまって・・・
 
はたして彼女は緑の光線を見ることができたのでしょうか?
 
私は最初、エアチェックしたビデオでこれを見ました。ところが、緑の光線は見えません。おろかなことに!ビデオを巻き戻したわたし・・・。でもやはりわからない。それで、見えたかどうか、デルフィーヌは ウエー(Ouiの会話風)と叫ぶのですが・・・。
 
授業でしたときも、VHSでよくわからず。
 
それで長いこと、見えたのかどうかは観るものの判断にまかされているのか、と思っていました。
 
ところが!!!
今回、DVDを見たら、はっきりと最後に緑になるのです!
ああ、なんてこと! でも彼女は見たのだから良いか・・・。しかしドジな話です。
 
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インタビューでは、緑のものが出てくるとき、カードが出てくるときに流れる音楽についてロメールは語っています。(音声のみでロメール監督自身は登場しません。残念)
 
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カード、ポスター、そして夕日の場面で。
ロメール作品には普通音楽は入っていません。あるとすれば、その場面に流れている音楽、踊っているレコードの曲など。しかし、この作品では以上の場面に音楽が入っています。それは、なんとBACHの綴り字からヒントを得て、監督がモチーフを作り、そこからフーガを作曲してもらったとのこと。
 
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C はたとえば、日本語では ハ(ハ長調などの、つまりドの音です)
とても印象的なメロディーです。わたしはシューベルトか何かの一節と思っていました。
ぜひ映画の中で聞いてください。
 
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さてこれで、十分この映画の魅力を説明できたのか、はなはだ不安です^^
 
野川をよく散歩していますが、時々、以前住んでいたマンションの住人で
出版社の社長さんのK氏と出会います。このブログを読んでくださっていて、先日書いたロメールの話になりました。彼も大のロメール・ファンとか!うれしいことです。そして映画に大変お詳しく、映画の本もたくさん出しているからと、
 
「決定版!フランス映画200選」 中条省平著
その他をお送り下さいました。感謝。感謝!!!
 
この本、とっても面白いです。別項目で。
 
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今年初めに亡くなったロメール。DVDのBOXは結局フランス版を購入。3月はじめには届いていたのですが、なかなかゆっくり見る機会がなく、この連休に見ました。
 
まずは、Comédies et Proverbes  「喜劇と格言」 といっても、いわゆる喜劇とは違うのですが。
 
作品は6編
La Femme de l'Aviateur   「飛行士の妻」 ☆☆☆☆
Le Beau Mariage     「素晴らしい結婚」 ☆☆☆
Pauline à la Plage    「海辺のポーリーヌ」☆☆☆1/2
Les Nuits de la Pleine Lune  「満月の夜」☆☆☆☆1/2
Le Rayon Vert   「緑の光線」☆☆☆☆☆
L'Ami de mon ami   「友達の恋人」☆☆☆☆
 
(ロメールの作品に☆をつけるなど恐れ多い。わたしの好き度です。
一番好きな「緑の光線」から判断しています)
 
まずは 「満月の夜」
 
以前DVDで見たときは、あまり好きになれなかったのですが、今回見てとても良かった。
 
各作品には「格言」がはじめに出てきます。
ここでは
''Qui a deux femmes perd son âme,
 Qui a deux maisons perd sa raison."
    二人の妻を持つ者は魂を失い、
  二軒の家を持つ者は分別を失う。
    dicton champenois  シャンパーニュ地方の諺
 
主人公Louise  ルイーズは、パリの郊外に、恋人 Rémi レミ と住んでいる。
 
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冒頭の場面。
 
DVDの解説を引用します。
 
Même si elle n'a jamais vécu seule, Louise est farouchement indépendante.  Une façon de mieux aimer et désirer l'autre.  L'autre, c'est Rémi, l'homme qui partage sa vie.  Ils s'aiment, mais vivement différemment; contraierement à Rémi, Louise aime sortir et se lever tard.  Pour l'accompagner dans ses soirées, elle a trouvé en Octave un complice attentif et amoureux d'elle....
 
「一度も一人暮らしをしたことはないが、ルイーズは非常に自立心が強い。より良く、また激しく相手を求めるひとつの方法である。相手はレミ、生活を共にしている。二人は愛し合っているが、生活は異なっている。レミとは違って、ルイーズは出かけるのが好きで起きるのが遅い。パーティにお供をする相手として、彼女を好いているオクターヴに協力者を見出す・・・。」
 
 
 
さて、
ルイーズは、パリ郊外の団地暮らしに飽き飽きしていることもあり、パリに studio を借りる。(pied-à-terre という。仮のすまい)自分で内装もてがける。
レミはスポーツマン・タイプでパーティなどは好まず、来ても不機嫌にすぐ帰ってしまう。
オクターヴには妻子があるが、彼女に興味を持っていて、電話をすればひょいひょいと出てくる。
このオクターヴが非常に嫌なヤツ、あれこれ理屈をこねて、レミや彼女の女友達の気持ちなどを勝手に想像する・・・。
 
(パリのいろいろな名所が少しづつ出てきます)
 
さて、パーティで、ルイーズは若い男の子と知り合う。そして一夜を共にするが・・・。
 
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この先はネタばれですので、ストーリーを知りたくない人はパスしてください。
 
パーティでひろったどうでも良い男の子。彼と寝て、はじめて自分はレミを愛していると知るルイーズ。朝方、ステユディオの近くのカフェに来ると、中年の男性が。彼によれば、満月の夜は皆寝られない、妻も眠りが浅いので起こさないように、自分はカフェで夜を過ごしたのだという。
 
ルイーズはこの人に、独占欲の強い男性と暮らしていて、いやだったけれど、今自分ははじめて浮気をして、彼のことを愛しているとわかったと告げる。
 
始発電車を待ってレミのもとに帰る。しかしそこには誰もいない。
 
しばらくしてレミが帰ってくる。彼も朝帰り。実は2ヶ月ほど前から彼女の友人の女性と愛し合っているという。
ルイーズは泣きながら、アパルトマンを出て行く・・・。
 
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ネタバレ終り。
 
主演のルイーズは、パスカル・オジエという新人の女優さんが好演。しかしこのあとじきに心臓発作で亡くなってしまいました・・・。惜しいことです。
 
もう一人注目されたのは、いやなオクターヴを演じるファブリス・ルキーニ。彼のため、はじめはこの映画をわたしはあまり良く思わなかったのかも。ほかでもロメールの映画で、たいていイヤなやつを演じている。
しかし、「ボーマルシェ」では、(「フィガロの結婚」を書いた劇作家)女にだらしなく飲んだくれ、それでもなんとか本屋に助けられ名作を書き上げる作家を好演。かっこいいです^^
 
ところで、DVDにはロメールのインタビューが特典としてついています。(日本版にもあるのか不明。多分あるのでしょう)
 
パスカル・オジエは、デザインの才能があり、アパルトマンの部屋、パリのステュディオなどを担当。ふつうはロメール自身がすべて選ぶそうです。
 
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studio のレイアウトをしているパスカル。
 
彼女がレミに贈るティーポットがありますが、これもいきつけのお店で選んできた骨董品。1930年代のものだそう。
 
 
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金属の覆いがあり、開けられるようになっています。
 
 
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レミの居住部分。
モンドリアンの絵は彼女が選んだとのこと。ロメールは抽象絵画にはあまり興味はなく、だから彼の映画も、そういった(前衛的な)ものとは違うと言っています。しかしここではよく合っているので使った、またこの絵自体には意味はないとのこと。
 
当時モノトーンの服装が流行していたので(ルイーズの服はドロテ・ビス)そこに
原色、(赤、青をとくに)入れたそうです。統一された美しい、おしゃれな画面です。
 
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DVDは全部で10枚、送料も込みで5700円程度でした。1枚600円以下!
(いまならユーロが下落しているのでもっと安いでしょう)
ま、字幕はありませんが。映像はやはりあまり良くないです。デジタルを見慣れていると、アナログに戻ったよう。3倍速のビデオで録画したような・・・。(かといって日本のものも同様と思われます)
 
もともと16ミリのハンディ・カメラで撮影しているからかも知れません。
 
次回は「緑の光線」
とっておきたいような。子供みたいですね。
 
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北野監督は帰国されたようですが、

カルチエ財団での叙勲の模様のビデオをアップ。


http://centrefrance.kewego.fr/video/iLyROoafvjlm.html


(はじめにCM。ストリーミングがうまく行かない時は少しお待ち下さい)


今回は照れることもなく、(あるいはベネチアのときのように照れた様子を演出することもなく)にこやか。風格を感じる姿。いい表情ですね。


文化大臣、フレデリック・ミッテラン氏が勲章を授与。

ミッテラン大統領の息子さんです。



ミッテラン大臣の話の内容

ぼくたちは同い年で似ているんです。僕もテレビ番組をしていましたし(映画の番組です)、映画も製作しています。彼の映画のほうがずっと良い(bien meilleurs)ですが。また、文化大臣も何度もオファーされていますが、北野氏は受けず、僕はしているわけです。

日本ではとても有名で、おもしろい(amusants, drôles 、両方の形容詞を使っていますね)番組を作っているので、一般の人々が(le public)もう一方の面、彼が非常に重いテーマの感動的な映画(films profondément graves et émouvants ) を制作するのが理解されていないようです。



その後、展示を説明している様子。

中央にいる(たけし監督の右)は、先日セリーヌがパリで出あったという、
元文化大臣、ジャック・ラング氏です。

お祭りのような雰囲気も。

fête forraine と評しているサイトもありました。


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