フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

カテゴリ: フランス2010夏

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9月9日  帰国する日、と書くべきかもしれないが、ともかく今回滞在の最後の日。まるまる2週間だ。
 
朝から良いお天気。良く眠ったので元気だ。お昼にはソフィーと、友人と食事をすることになっていた。
 
最後にやけに気が大きくなって、無用心に薄着で傘も持たず身軽にでかけた。
 
セーヌ河の遊覧船に。バトー・ムーシュは乗り場にいくのがSèvres-Bablyon からは複雑なので、近くの Pont Neuf ポン・ヌフからの、
 Vedettes  に乗る。船は小さい。ガイドは若い女性が生でアナウンスし(観光学科の学生とか)フランス語と英語のみ。
 
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まぶしい秋の光。風もここちよい。わーい、パリの最後の日もお天気だ。
 
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オルセー美術館。今回は行かなかった。というのも印象派の階が改装中だったから。それで春に日本でオルセー展があったわけだ。とはいえ、あとで知ったが、ドガなどの展示もあったようだ。
 
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これは、セーヌの水位をはかる銅像とか。セーヌはかつて水かさが増え、洪水になったことがあるが、最近はない。
 
と、ここでカメラの調子がおかしい・・・。シャッターを切れない。
明るい光の下で、「メモリがいっぱいです」、という表示がよく見えず、それでも押してしまったようで・・・あとの写真は真っ白になっていた。
カメラ壊れました。
 
なのであとの写真はない。最終日でまだしも良かった。
この遊覧船はサン・ルイ島までは行ったが、エッフェル塔のほうには行かなかった・・・。多少安いけれど・・・。
 
ソフィーに電話すると、友人がひどい風邪なので、これはミチコにはダメだとお昼はキャンセルしたという。で、近くのリュクサンブール公園でお茶をすることに。
 
ところが、こんなにいいお天気だったのに、公園に着いたころ。大粒の雨!
averses   アヴェルス  にわか雨
 
さいわい、公園内でも屋根のあるところがあって、すぐ近くの喫茶店、
ダロワイヨー (東京にもありますね)で待ち合わせ。
 
ソフィーは大きなリュックを背負ってやってきた。相変わらず忙しそう。
中には修士論文。審査があるので提出された論文をまだ数人分読まなくてはいけないという。彼女はもちろん審査員のほう。
 
ダロワイヨーのお菓子は、ソフィーの注文した、ルバーブ入りのコンポート(果物を煮たもの)・プリンのようなものが、味見させてもらったら、とってもおいしかった。
 
お互いの話し損ねた、プライベートなことを話す。そのうち、雨足はますます激しくなってわたしたちも、しずくがかかりそう・・・。雨宿りのひとたちがやってくる。
 
ダロワイヨーは二階席もあったが、そこは笑ってしまうほど、ブルジョワな感じだった。
 
そのうち雨もやんできたので、荷物の準備もあり、バスに乗って帰ることに。方向音痴を心配してバス乗り場まで送ってくれた。いくらわたしでも、この辺りは間違えないわよ。
 
そしたら、バスがすぐに来て、あらためて挨拶も交わさないうちに、わたしは半ば反射的に乗り込んでしまった。ふいをつかれて、お互い目を見つめあう。
Bonne chance ! 
こう言うのが精一杯。彼女も同じ言葉を返してくれた。
 
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実はソフィーは大切な手術を控えていた。それはとても微妙なもので、悪性腫瘍などとは違うが、ほうっておくわけにもいかない・・・。だいたいが成功する、うまくいかないのは2%くらい、といっても、自分の手術が成功する保証はどこにもない。
医学に100%はない、とはいえ、場所が場所だけに。
普通の生活をしていた彼女はほんとうにすごい(なるべくそうしているの、と言っていたが)。わたしの近くには同じような問題を抱えている人が他にもいる。
 
結果、手術は成功して1週間足らずで退院。リシャールさんから何度も様子を知らせるメールをもらった。ソフィーは元気だが、その後ちょっとした事故にもあったらしい。
Tout va bien, sauf...,     全部うまくいってるわ、ただし・・・
 
捻挫程度で本当に良かった。ふつうなら道を歩いていて交通事故に遭うような人ではない。
 
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さて、ステュディオの片付けをして(3000円支払うので掃除は不要。ゴミは捨てないといけない)
 
タクシーを呼ぶ。ボン・マルシェの近くに乗り場はあるが、娘が帰ったときは(同じ深夜便)タクシーがおらずかなり待った。電話で呼ぶと5ユーロくらい余分にかかる。
親切なベトナム人の運転手。でもフランス語は片言くらいしか話せない。それでも20年もフランスで働いているという。
 
空港はがらりとしていた。エアフラの受付のおじさんは良い人。
中に入って、軽くキッシュなどを食べ、おみやげのワインを買い、しかしチーズ屋さんはなかった・・・。以前は空港の免税店はもっと品揃えが良かったのに・・・。生ものがないようだ。サテライトによって違うのか。それにしても買い物をしている人もほとんどない。お目当ての食品はあまりなく、超高級ブランドや化粧品ばかり。
 
成田には夫が車で迎えに来てくれていた。やはり楽に帰れてありがたかった。
 
この旅行も娘や夫のお陰。ありがとう!
殊勝な?言葉はわたしには似合わないけれど、ありがとうくらいはね。
 
これでこの夏の滞在記おしまい。
かなり個人的な「日記」の面もあったけれど
読んで下さった方々、どうもありがとうございました。
 
(年内に書き終わることができて良かった)
 
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9月8日。 気温が下がった。昨晩は11時ごろ帰り、シャワーを浴びて(風呂はない)いそいで布団にもぐりこむ。持参した ホッカイロを背中のあたりにおいておく。これでけっこう暖かい。
 
スチュディオはセントラルヒーテイングではないので、小さいヒーターを入れられる。2度ほど入れた。日本にも売られているような、オイルヒーターのようなもの(ラジエーターが一続きになったような形の)。つけてみると威力が違う。すぐに暖かくなる。これは電圧の差か。フランスは220V。
 
すこし風邪気味なので持参した薬を飲んでおく。
 
さてPompidou. フランス国立現代美術館があり、マチス、ピカソなどからまったくの現代まで展示されている。ここは好きで良く行っているのだが、ここのところ、ろくな展示はなかった。
というのも、このブログでもご紹介したが、東部の都市、Metzメッツ(メス)に分館を建設中で、パリの展示は2部屋くらいにピカソなどが押し込められていた。他は超現代。
 
現在進行形、わたしたちが生きている時代の作品は
l'art contemporain   ラー・コントンポラン    という。
 
絵画、彫刻などといった概念を超えて、インスタレーションとかビデオ作品などが多い。それらは面白いこともあるが、なにか寒々としたものを覚えることもある。たとえば小さな部屋を延々とペンキで塗っている様子を上からビデオで撮影。黄色に塗る、おわると赤に、それからブルーに・・・といった具合。面白くもあるが、「徒労」、これがわたしたちの人生か?とも思わせる。
 
また前置きが長くなった。メッツの分館が完成したので、かなりの作品がそちらに行っているはず。でも、パリの本館も新しい展示になっているはずだ。
 
マチスが特に好き。上のバイオリン弾きの絵は、以前はそうとも思わなかったが、今回見ると、体、袖などの立体感がすごく、とくに上着の裾の切れ込みのところがほかとの差異を強調している。色もすばらしい。マチスの作品はどれもそうだが。
 
マチスの絵は、「くしゃくしゃと塗ったように」見えるものが多い。上の写真でも、筆のタッチが想像できると思う。(ポンピドーもフラッシュなしなら撮影可なのがうれしい)絵の具のドリップ=流れたあと、うす塗りの感じ、こういう風に描けたらなー。以前買った本では、この絵もさまざまなヴァージョンを経て、完成形に至ったのがわかる。それぞれの写真が載っている。わたしは、どうやって前の絵のあとも残さず描きなおせるのか??と思ったが、カルチャーの友人によれば、それぞれ「さらキャン」(まっさらのキャンバス)で描きなおすのだという・・・。そうなんだ。
 
有名な「ルーマニアのブラウスの女性」の絵など、写実的なデッサンから、簡潔なかたちへと移っていく様子がわかる。マチスは何枚かの作品を写真に撮らせて創作の過程を残している。
 
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こんな風な展示。
 
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有名な作品。これも床はこちら側にむかって倒れてくるようではあるが、遠近法がまったくないわけではない。女性も腕がこちらに伸びて、たしかにそこに座っている。手脚のボリューム感もある。伝統的絵画とは違った遠近法、奥行きがせばまっていたりするということだ。(カルチャーの収穫はこのくらい。自分で描くのはうまくはなりませんねー><)イメージ 10
 
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ピカソ(左)とドローネー
 
 
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フランスの建築家、ル・コルビュジエのマケット(模型)
ああ、安藤氏はル・コルビュジエに影響をうけているんだな、と思う。
 
新しい展示は、大きい作品が少なく、部屋も小さめになっていた。また時代別になっており、マチスは以前は一部屋でまとめて見られたのが、あちこちばらばらで、下手をすると見逃しそう・・・。
 
ジャコメッティの部屋ができていたのはうれしかった。
 
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すこし見づらいが、油絵とブロンズ像。
 
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   箱の中の女性像。
   
  
イメージ 3  イメージ 15右は「脚」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上の彫像は石膏のままである。
 
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まえの記事の Dubuffet のユーモラスな絵。(部分)
 
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大、大すきなボナール。戸外も多いが、浴室の絵が多い。妻をモデルとしている。イメージ 6
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ニコラ・ド・スタール。この画家についてもすでに記事で触れたことがある。
厚塗り。
 
とても全部は載せきれない。時間にもなったので、出る。(階下の現代もざっと見た。ヨーコ・オノのビデオ作品もあり)
 
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お腹が空いたので、横のクレープ屋さんで、クレープを食べる。子供みたい。
少し雨模様。クレープはあったかい。
 
このあと、ソフィーの知り合いのアメリカ人のテキスタイルのexpo を見にいくことになっていた。すぐ近くで歩いていくが、さすが方向音痴・・・どうも見つからず、通りを行ったり来たり。番地をちゃんと控えておかないから・・・。ここも入り口のドアからはギャラリーは見えず、中にずっと入ると倉庫を改造したと思われるしゃれた建物があった。
 
ここは撮影禁止だった。急いでいたので外観も撮っていない。
作品は太いきれいな色のロープを組み合わせた巨大なものと、15x20センチ四方くらいの織物で表現した「絵画」のような作品が額に入ったもの、数十点であった。ちいさな織物は美しかった。しかし写真がないので、説明しても無理だ。
 
それからソフィーに On va prendre un verre ?  ちょっと飲む?
それとも Tu viens à la maison ?    うちに来る?
 
と聞かれ、のこのこ家についていったが、長男のポール君がひどい風邪をひいて咳き込んでいたので、次の日飛行機に乗るのに、移ったら大変、とその場で失礼した。
まったく失礼な話だが、ソフィーはわかってくれただろう。遠足に行くと、先生が、「家に帰るまでが遠足です」などと言うが、やっぱり日本に元気で帰らないと。言い訳しておく。
 
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Fondation Dubuffet に行く。Dubuffet デュブフェ はフランスの画家、彫刻家。現代美術であるから、彫刻といっても、人物とか「部屋」「小屋」のような作品も多数ある。
 
この美術館も撮影禁止。小規模で作品の数も多くはない。ちょっと残念。ただ、初期の比較的写実が残されている作品(故郷の町とか机の上のの静物など)があり、面白かった。これもカタログ、カードも品切れということだった。
 
外の「人物」は撮影可だったので、それを撮った。
ここは通りのドアをあけると、中は左右に住宅があり、奥の突き当たりが美術館になっている。住宅もひなびた感じで趣があったのだか、これも私邸なので撮影はできない、ということであった。
 
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人物を大きく撮影。これを見て、ああ~と思う方はいるかしら。
 
ドビュッフェはピンピドー・センターなどで良く見ていた。以前、特別展示もあった。
受付の女性が、「初めてか、それとも知っていたか」と尋ねるので、6年くらい前のポンピトーを見たと告げると、それは生誕100年の展示で、10年前だという。
2000年にはフランスに行っていないので、2001年に違いない。(調べると1901年ー1985年)
 
忘れもしない、9・11の時だ。呑気に買い物から帰ってテレビをつけたら、何か様子がおかしい。
はじめは煙がただよって消防士らしき人々が写しだされている。それはペンタゴンであった。さらにニュースを聞くと、大事件!信じられない・・・。そのうちニュース映像が入った。飛行機がワールド・トレード・センターに突き刺さっている。
とっさに、戦争になるのか?日本に帰れるかしら?(9月16日のパリ発)と思ったものだった。
 
それからもう10年か。その記憶が勝ったが、そのうちデュビュッフェの色の素晴らしさなどを思い出した。
ネットで代表的な絵を探してみた。
 
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この画家に特徴的な人物が大勢。これは市場なのか、繁華街の様子と思われる。
 
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こういった感じのものもある。展示されていたのは、色は暗くても、もう少しユーモラスな人物像だったと記憶している。
 
 
そのあとはソフィーたちと日本食レストランで夕食を一緒にする予定だったので、家に帰って少し休む。なにしろ、ソフィーはこの日の午後からの
大規模デモー manifestation つづめて manif マニフ に参加。
フランス人と食事に行くとどうしても遅くなる。8時半の約束が、9時に。リシャールさんもジャーナリストの会合があった。
 
サン・ジェルマンの「円 Yen」というレストラン。有名なドゥーマゴとフロールの間の道を入ったところ、という。でも例によって、サンジェルマン大通をうろうろ。なにしろ緯度の高いフランスもこの時期は9時近くはもう暗くて、見通せない。
 
内部は日本風ではない。そばの専門店。はー、パリで蕎麦屋がうける時代になっているのか、と疎いわたしはおどろく。以前はラーメン屋などは多くあった。お客も日本人でない人が多い。
 
まず、ソフィーはとうふ、わたしはごま豆腐、リシャールはぬたを取る。美味しい!
 
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(顔があまりに正面から写っているので、少し消しました)
二人のお箸を持つ手つきを見てください。リシャールなんて並の日本人よりきれいに持っていませんか?前ににあるのは日本酒。ソフィーはこれは好きではない。
 
それから皆そばを一品づつ。ソフィーはフランスで珍味の部類に入る、ジロール
- girolles というキノコのそば。リシャールはワカメとホタテ(coquille Saint-Jacques)の貝柱それに beingnet de graines de sarrasin    そばの種(実)のてんぷら??入り。
beignet というと、衣をつけてあげたものなので、かきあげのようなものか?それにしても、蕎麦の実のかきあげなんてどうやって作るのか?そこがわたしには問題だったので、説明に窮したが、つまりは実を、たんにから揚げ(油に通した)ものが入っていた。
 
 
ところで、ソフィーは軽いものが良いと言って、魚を探したが、その日は poisson seché  (chanchard)  つまり、「アジの干物」しかなかった。アジの干物が夕食のメインなんてとんでもない!これはディナーには食べないのよ。しかし、どうもパリでは干物が流行り始めているようなのだった。
 
そばはおいしく、汁は関東、関西の中間風、少し薄いろで甘めだった。もちろんおいしい。(こういうことを長々書いてどうなる?)
 
で、ここでフランス式なのが、デザートを食べること。しかも日本人の人気パティシエの作った roulé   - ロールケーキがあるという。
 
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しかも抹茶味! ケーキのところだけ載せようとしたが、うまくいかず。
ソフィーとわたしはミルフィーユを半分づつ partager した。リシャールのも味見させてもらったが、どちらも美味!やるぞ日本人。
 
支払いのほうは日本の蕎麦屋さんのようにはいかなかったが、大満足。夜のサンジェルマンを少し散歩して、ステュディオまで歩いて帰る。ソフィーたちはヴェリブで帰った。
 
いま書くと、もう懐かしい。
 
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9月7日 この日は朝雨。しかも、秋に数度行われた、主に年金制度改革に反対してのストライキの最初の日だった。
 
(フランスの定年は一般的に60歳。それを62歳に延ばすというので国民は大反対。先回りして結論をいうと、その後もストライキは何度も行われたが、政府は法案を通してしまった。ただ、最近のニュースでは、スペインで、定年65歳を67歳にするので反対があるとか。フランス人は働きたくないようである)
 
それで、遠出は避けて(サンジェルマン・アン・レにでも行きたいと思っていたが)近場で展示をみることに。
 
ラスパイユ通りはすぐ近くではあるが、メトロに乗ってみる。ストライキと言っても、まったく交通がストップしているわけではなく、間引き運転で、パリのメトロはだいたい普段の半分は運転していた。5分まつところを9分待つ、という程度。
 
Fondation Cartier カルチエ財団 で開催されている、北野監督の展示に行く。上のガラス張りの建物。木々に囲まれている。
 
タイトルが、
 
ビートたけし北野 、Gosse de Peintre
 
gosse  とは子供、ガキ     peintre は画家
つまり、ガキの画家 というような意味。
 
従って、絵の展示がかなりあった。映画 HANABI を彩っていた
動物の顔が花になっているものも展示されていた。
 
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これが入り口のポスター。
右側はアクリル画で、絵画として展示されていた。
左は展示物の一部で、恐竜は、現代の様々な病におかされている、すなわち、ドラッグ、心臓病、アル中、ニコ中などなど。
 
例によって、小規模の展示は撮影が許されていない。これは版権の問題もあるのかもしれない。なにしろ、ダ・ヴィンチなどは版権が切れている・笑
 
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けっこう人が訪れている。このときわたしの他に日本人はいなかった。中の展示物は・・・見えない。
 
イメージ 4 展示はほかに、記憶をたどってみると、「フランス各地の風」
 
プロヴァンスとか、ブルターニュ地方とかかかれている扇風機の後ろに各地の風景写真。ボタンを押すと思わぬ動きで扇風機が回る:後ろのパネルが回ったり、扇風機自体がぐるぐる・・・
 
その他は、「うまく行かなかった絞首刑」(わたしがこう呼んでいるだけです。ちゃんとしたタイトルは忘れました) 小規模の死刑台があって、死刑囚はロープを歯で噛んだり、台に足をひっかけたりして、刑が執行され損なっている、というブラック・ユーモア。たけしらしい。
 
地下に行くと、最近撮影された、バカ殿風のたけしの10分くらいの映画(お座敷で、畳の中央にできた風呂に美女が入っていたりする・・・)が2本。
若い頃の、めちゃくちゃをやっていたテレビ番組(らっきょ?とかが、お尻にロケットをつけて飛んでいく・・・)のビデオも映し出されていた。
観客は笑っている。
 
実はわたしはこのころの「たけし」は知らない。まだ日本にいたのかもしれないが。
はじめて見たのは、忘れもしない、「戦場のメリークリスマス」だ。
 
この映画は、残念ながらカンヌでグランプリこそ取らなかったものの、フランスでは大変話題になり、もちろん見に行った。主役が、デヴィッド・ボウイ、坂本竜一、たけし、ローレンスさん、と4人いるようで、わかりにくいところもあったが、強烈な印象。
とくに最後にローレンスに「メリークリスマス」と笑って言うたけしの存在感は圧倒的。いったいこれ誰?? 最後のクレジットにも、Takeshi と書いてあるだけでわからなかった・・・。(これはわたしの大好きな映画のひとつ)
 
ちなみに、フランス語のタイトルは FURYO フリョー  不良??
と思ったら、「俘虜」であった。
 
折りたたみ式の簡単なパンフレットのようなカタログを購入。少し引用させていただく。
 
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 祭りの雰囲気の展示にだるまがあった。(以前の記事のビデオにあり)
 
 
 
 
 
 
 
 
  
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   自画像。Tシャツになっていたが、
   XLサイズが残っていたのみ。
 
 
   
 
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  右は少しみづらいが、メーターのところに
  「変革」、ナンバープレートには
  「足立」とある。日本語については説明は
  なかった。
  男は「おねえちゃん」に札を渡し、
  大トラが運転している、などは
  日本人でないとわからないだろう。
 
 というわけで、なにか不消化なレポートではあるが、
 北野監督の絵が見られたのはよかった。HANABIに出てくる絵は好きだ。
 
 このあと、Jean Debuffet の個人美術館に行く。それは別記事で。
 
*追記
下にトラックバックしていただいた記事の中で、絵画に関するものは以下に。
 
 
1月16日午後9時から、NHK BShi で、自転車に乗って絵の具をキャンバス地に滴らせる、アクション・ペインティグの模様が放送されるそうです。(「まちす」の映画にも、ちょっと似たような場面が出てきます)
 
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お腹をある程度満たし、迷路のような Cours Carré クール・キャレに挑む。ここはルネッサンス時代にルーヴル宮の中心であったところ。その後左右の翼(Denon、Richelieu)を増築したのだ。両翼をつなぐ回廊もあったが、2月革命で焼け落ちて再建はされずそのままになっている。そうでなかったら、今のピラミッドの辺りからコンコルド広場を見渡すことはできないわけで、この方が美しいとする意見が多い。
 
それはともかく、Sully シュリーの2e  étage つまり3階に行く。
まずは17~18世紀を中心とするフランス絵画。
 
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フランス古典派の巨匠、Chardin シャルダン
写真がまずいが。
 
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シャルダンによる、自画像。これはたしかパステルの作品で、横に出た細いギャラリーに、パステルの作品がいくつか展示されていた。
(記憶が多少あいまいになってきている・・・)
 
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こんな風。
 
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傑作とされる、エイと猫のある静物画。
落ち着きのあるなかにも動きが感じられる。
 
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ドゥラトゥールの「ポンパドール夫人」。これがパステル画とは何度見ても驚きだ。
 
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ワットー(ヴァトー)の「ジル」。道化を描いているが、メランコリックだ。
わたしの好きな絵のひとつ。
 
途中に、寄付による、19世紀の絵画も含む一連のコレクションの部屋がある。
 
ゴッホが、厚塗りの影響をうけたといわれる、コンスタブルの作品。
写真でその様子がわかるかどうかしら。横から撮ってみた。
 
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            こちらのほうが、より特徴が写っているかも。ゴッホが好き、という友人のために。
 
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印象派の絵もある。これはヨンキントだと思う。(いや、文字の感じではブーダンか)
 
 
それからどんどんいくつかの部屋を進んで、オランダ絵画のところに。
ここはつぎの展示室に移るたびになぜか、数段ではあるが階段を上がり下がりしなくてはいけないのがうっとうしい。
 
 
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ピーテル・ド・ホッホ。オランダ派が得意とする室内画。
 
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言うまでもなく、フェルメールの「天文学者」 奥行きと光がすばらしい。
 
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有名な「お針子」。とっても小さい。この2枚は、みなのフラッシュを浴び続けている。
以前は、中くらいの部屋にぱらぱらと飾ってあったが、2枚並べて、通路の横の壁に展示されている。
 
フェルメールはやっぱり良い。わたしの一番好きな作品は「デルフト風景」。
ずっと前、オランダ、デルフトで見たと思う。というのもハーグに行った記憶はない。
 
絵は、基本的には好みがあるものの、その時々で、印象強く感じられるものが違ってくる。それは自分の感覚、気分などによるものだろう。それもまた面白い。
「自分」=moi もその時々で、絶えず変化していて、いろいろな 自分=moi があるのだから。と、プルースト風に考えてみたりする。
 
ところで、オランダ、フランドル絵画は、実はリシュリュー翼の3階なのだ、ということをルーヴルでもらった図面をみながらこの項を書いていて、はじめて知った!どんどん歩いていくと辿り着くのではあるが、方向音痴もはなはだしい。しかし・・・これじゃ疲れるのは無理もない。
 
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帰りがけに入り口のところを撮影した。もうあまり人がいない。
また来るからね、と自分に言った。
 
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