フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

カテゴリ: 初歩のフランス語

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どの言語でもそうですが
ある表現を他の言語からは想像しづらい言い方で
いうことは多々あります

たとえば、一緒にいた友人が何かモノを取ってくる、とかで
その場を離れる

「すぐ帰るわ」

というので、直訳的には以下のようですが


Je reviens tout de suite.


そう言うフランス人は滅多にいません


それではどう言う?


J'en n'ai pas pour longtemps.


口語なので、否定のne が省略されています

Je n'en ai pas pour longtemps.
  (長くはかからないよ)

でも、普通には、ne を省略することがほとんど



辞書でみると

(en ) avoir longtemps à +不定詞
   ~するには長い時間がある

しかし、否定形で使う事が多いよう




それで思い出したのですが!
若かりし頃(笑)よく聴いていた

Georges Moustaki ムスタキ  の曲に

Il est trop tard
 もう遅すぎる

 というヒット曲が

 歌詞の最後に

 Il n'y en a plus pour très longtemps...

    というフレーズが


 これも同じで

 もうあまり時間はない・・・

 という過ぎ去った愛、過ぎ行く時を
 軽いタッチで歌っています
   





歌詞の字幕もついています

ムスタキのコンサートをオランピア劇場に
見に行った時は、彼のヒゲは真っ白になっていました


味わいのある歌です

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きょうは、動詞

といってもまずは、現在形です


で、そのまえに

I 主語人称代名詞

フランス語では

    je    わたしは
 tu     君は
 il     彼は、それは(男性名詞単数をうける)
 elle  彼女は、それは(女性名詞単数をうける)


 nous  わたしたちは
 vous   あなたたちは(あなたはーていねい)単数、複数両方あり
    (きみたちはーtu の複数)
 ils    彼らは、それらは (男性名詞複数をうける)
 elles   彼女らは、それらは (女性名詞複数をうける)



ここにビデオをアっプしますね 文字が横向きになっていますが・・・




発音も解説していますので、ご覧ください

  ===================

 II 動詞
最重要の ① 不規則動詞 être   
かならず、主語と共に活用させます


  je suis       nous sommes
  tu es          vous  êtes 
  il est          ils sont
 (elle est  )( elles sont)
      (男女混じっているときは、ils をもちいる)



être の意味   1~である、~です
        2~が存在する、いる



1  Je suis japonais.       Je suis étudiant.
              日本人です      学生です (どちらも男性)
2        Je suis à Paris.     Il est à Tokyo.
    パリにいます   彼は東京にいます
 

être  は、英語の be 動詞に相当
英語との違いですが、主語人称代名詞で
it  はなくて、il, elle がそれにあたります。they は、ils と同じようですね。

(it になる例、物を指す、La clef ? Elle est sur la table.
         鍵ですか?それはテーブルの上にあります )

 


以上

=======================

その他の話題
このごろの新しい主語代名詞!

ところで主語人称代名詞、3人称に関して
ジェンダーレスな形を有名かつ権威のある
Robert 辞典が最近だしてきて、問題となっています

iel    これはil, elle を一緒にした新語で、男女の区別なく使用
  複数は iels    です。

  
(Néologisme) (Rare) (LGBT) Pronom de la troisième personne du singulier permettant de désigner les personnes, sans distinction de genre.   新語、まれ、LGBT 3人称の代名詞単数で、性別を表さずに人をさす、(あるいはわからないとき)


  興味のある方は上の引用、
  Wikisionnaire のリンクを貼っておきますね。

  https://fr.wiktionary.org/wiki/iel


(先ほどは項目がつまりすぎでしたので、後半は別記事とします)

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前回、不定冠詞について主に書きましたにほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ
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今回は定冠詞


これも、3種類あります
英語では、the   ですね

le   ル  男性・単数

la ラ  女性・単数

les  レ  男女・複数

まずは、これらを覚えることが大切です
とくに、le ,   les の発音は混同しないように

1限定(特定のものを指し示す)
l'homme     その一人の男性
les hommes  それらの男性

一応こうなります

同様に

la femme   その一人の女性
les femmes    それらの女性


2 総称
ところで、les には「総称」の意味があります

総称、とは、ごくわずかな例外はあるが
ほとんどの→すべての、という意味になります

上の単語を使って、男性は・・・、女性は・・・とやると
ジェンダー論にひっかかる?かも知れないので、
フランス人、にしましょうか

Les Français adorent le chocolat.    
     フランス人はチョコレートが大好きだ

 こういう一般論をいう時に使います
 この場合、具体的な人々、を指しています

ところで、le chocolat  のほうも総称です

チョコレートというもの、全体を指す
(ここで単数のle になっているのは、chocolat は、いわゆる
物質名詞で数えられないからです← 次回の部分冠詞で説明します  du chocolat   いくらかの量のチョコレート)

チョコ、にして、framage にしなかったのは、Sophie の
息子さんたちは、なぜかチーズが嫌いなので
しかし、チョコが嫌いな人は聞いたことがありません

 
したがって、初級のレベルでは、aimer, adorer などの
動詞と共に用いられることが多い


3 一つしかないもの

 le soleil, la terre,  太陽、地球 など

 ★その他、身近には一つ、と考えられるものも定冠詞です

 le téléphone  電話
    la télé   テレビ
    les toilettes トイレ(複数でいいます)

    la gare    駅(最寄りの駅)
    la marie    市役所(区役所など)
    la bibliothèque 図書館


    ~~~~~~~~~~~~~~

以上が基本です

冠詞はそれぞれの関係性で成り立っている、とも
言えますので、すでにフランス語をある程度ご存知の方は
それを頭におくと良いでしょう。

 もう一度ビデオを載せておきますね




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退職して、1年がすぎました
世の中はまだコロナが・・・

まだ活動的にはなれず
ちょうど新学期なので
最後の年にZoomで授業をして
Youtube に解説をアップしましたので
試みにここに載せて、もしもお役に立てばと思います


使いまわし?ま、そうとも言えますが
もちろん、他の例、解説も加えようと思っています

前置きはこのくらいにして




3クラスありましたので、それぞれの名称が
異なっていたり、いきなりだったり
不統一ですが、順番にしていきます

ここでは、
1不定冠詞
2部分冠詞
3定冠詞

を説明していて、中級のテキストですので
まとめています

でも、まずは1から説明しますね

不定冠詞

これは、英語の a ,   an  にあたるものです
フランス語には、女性名詞、男性名詞の区別があるので

男性名詞には、un     アン
女性名詞には une   ユヌ

複数にも冠詞をつける   des     デ
  英語ではsome (any ) にあたり、また冠詞をつけないことも
   多いですね


例     un homme,    un garçon        一人の男性 一人の少年
        une femme,    une fille   一人の女性  一人の少女、娘

  複数になると、男女ともに、同じ des  を用います

  des hommes ,   des garçons

           発音が、デゾム、とここではリエゾン→もともと読まない文字をまえにくる文字(sなど)のため、くっつけて読む

   が起こります
   最後のs は読みませんので、冠詞とリエゾンで
   複数が聴いていてわかることになります


 以上が基本です


===========================

 さらに用法
 これが一言では説明できませんが(すべてが関連しています)
 まずは、数詞も兼ねているので、1つの、一人の、などの意味と 
 なります


 で、限定されていないもの、という説明がよくありますが
 「話の中にはじめて出てくるもの」につける
  と考えて下さい


 例文
  J'achète un vélo.   わたしは自転車を一台買う


 しかし、上の文章はあまり会話にでてくることはなく
  普通は、Je pense à acheter un vélo.
                           自転車を1台買おうと思っています
                      Je vais acheter un vélo.
        自転車を1台買うつもりです

 などとなるでしょう

 では、もう買った場合は?

            J'ai acheté un vélo.  わたしは自転車を1台買った

   もう買ったので、どの自転車、ルノーの白いの、とか
   決まっているし、わかっています

   でも、会話のとき(メールでも良いですが)
   相手はそれについて知りません。なので、
   ここでは不定冠詞を使います

   で、次にその自転車が気に入っている、などと言うときは
   Le vélo me plaît.  
                 Il me plaît.   (il は le vélo を示す、人称代名詞です)


   また、もし2回目でも話題にするときは
    Tu sais que j'ai achté un vélo...  mais il est cassé.

             自転車を(1台)買ったのを君は知ってるでしょ・・・
     でもあれは壊れた。


   などとなります

~~~~~~~~~~~~~~
   もう少し難しくて、関係代名詞を使うと
   (初心者の方は無視して下さい)
   Le vélo que j'ai achté est cassé.   
              わたしが買った自転車は壊れた

    これは「限定」されているからです
    ビデオの中で言っている、定冠詞の「総称」については
    定冠詞 を説明するときに触れます    


===========================

 一般的にあとに数量が来るような動詞
  acheter, avoir, vouloir,   
        買う、 持っている(飼っている) 欲しい

  などの場合、不定冠詞がくることが多いです


  以上。ご質問あればどうぞ。書いただけではわからない
  ところ、誤解もあるかも


  お役に立てば良いですが

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thumb-totoro036

画像はこのサイトのものはアップできなかったので
同じ物をWikiから拝借しました、小さくなっています にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ
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France culture というラジオチャンネルがあります
哲学、歴史、文学、文化などを主な内容とする
いってみれば、インテリ向きのお堅い放送局



でも、同時にポップカルチャーも取り上げています

今回は、宮崎さんの特集(8回シリーズ)
きょうは、トトロです!


初めのところをみてみましょう


(タイトル)

Mon voisin Totoro, faut-il y croire pour le voir?

隣のトトロ 会うためには信じる必要がある?
     voisin   隣の人、お隣さん
    ycroire   - それを(トトロ)信じる
     le voir -  彼(トトロ)に会う
       (トトロは代名詞になると、彼かそれか? 彼、かな) 

Mon voisin Totoro, faut-il y croire pour le voir ?


 

Mon voisin Totoro, faut-il y croire pour le voir ?


Chez Miyazaki, la poésie et la magie naissent du quotidien :
宮崎にあっては、詩と魔法は日常から生まれる
   
 naissent - naître  

“Mon voisin Totoro doit être proche de notre vie, non pas dans un Japon imaginaire” explique-t-il.
「となりのトトロは私たちの生活の近くに存在しなければならず
想像上の日本の中にではない」と彼は解説する

Et dans cette peinture de la vie ordinaire, des rencontres extraordinaires surviennent !
そしてこの日常生活の描写から、素晴らしい出会いが
突然やってくる!

         
 surviennent - survenir

En avant pour un voyage au coeur de l'enfance...
 子供時代のただ中への旅にでかけよう・・・

   en avant - まえに、先に


リンクは以下です(50分の放送)

https://www.franceculture.fr/emissions/les-chemins-de-la-philosophie/les-chemins-de-la-philosophie-pad-du-lundi-21-fevrier-2022?actId=ebwp0YMB8s0XXev-swTWi6FWgZQt9biALyr5FYI13OoahSmJu4-XUBX0fYfwsGPZ&actCampaignType=CAMPAIGN_MAIL&actSource=712444#xtor=EPR-2-[LaLettre21022022]



さらに
時代はテレビが普及する前の50年代、これを80年代の日本人に
提示しており、田んぼなどの自然があらゆるところにみられる・・・

田んぼ   rizière   といいます
 お米は  du riz    ですね



放送の内容は細部をとりあげていますが(それが、宮崎さんの日常性かと)気になったところを拾うと

  1宮崎さんのアニメがどれほど 日常の細部にこだわっている   
    か、引っ越しのトラックの音とか

  2「不思議の国のアリス」との共通性→穴に落ちて
    新たな存在と遭遇する

  3 ジブリはイタリア語で「熱風」という意味
    (イタリアの戦闘機の名前だそう)
    風、の重要性(トトロが風にのっていく、とか)
  
  4宮崎さんのインタビュー(過去のもの、フランス語訳が被っ
     ていますが、
  ここでは森そのものを描きたかった、しかし
  森が歩くのはばかげているから、一種のお化け、トトロという
  存在になった
  (宮崎さんに詳しい方はご存知でしょうね)
   フランス語では maître de la forêt   森の主
   と訳しています

  映画の場面は音声のみですが、日本語版、フランス語版が
  混ざってでてきます。聴くのも楽しい

  5人格の拡張ーさつき、めい は二人とも5月 May
    という同じ意味で、バス停で一人で女の子が待っている
    ポスターが元々あった
        ーーこれは聞いたことがあります

   6「ほたるの墓」とのつながりーー男の子は妹の灰を飴の箱
    (bonbons ) の中に入れる
     → はじめにさつきがキャラメルの箱を取り出して
     妹やお父さんにすすめる・・・

   (ちなみに、ほたるの墓、はフランス人の親にとっては
 恐ろしくて子供にみせるものではない、という印象があるとか)

    
   フランス人の
   explication de texte   テキスト分析(リセなどで文学の
   授業で行うものです)
   の周到さを思い出します

  そんなことを考えながら、また見るのも
  良いかも知れませんね

  宮崎さん、素晴らしい!



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