フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

カテゴリ: モロッコ旅行

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カサブランカからパリに帰った。飛行機では、「国際条約に基づいて・・・」うんぬんの説明とともに、客室乗務員が、どう考えても殺虫剤を機内中に人々の上から噴霧した。オドロイタ。

フランス最入国のときは、一部のモロッコ青年は、空港の建物に入る以前に、係官に足止めを食わされていた。ちゃんとパスポートも持っているようだったが、それも一時預けることに。

家族連れの人々は問題なく通過していった。移民問題の一端を垣間見た気がした。

パリにはもちろん無事帰ったが、8月も末のこと、ドゴール空港はヴァカンス帰りの人々でごったがえしていた。

というわけなのだが、夫が食べ物が会わなかった、ということ以外、モロッコの旅は楽しかった。

フランス語は話すがまったく別の世界。人々はおそらく、神を信仰し、コミュニティに属して、現代の日本人ともまったく別の精神生活を送っているように思えた。

なんとなく、まったりとしている午後。暑さのせいもあるだろう。いざ市場、スークが佳境に入ると、圧倒的な祝祭の気分。このエネルギーはどこからでてくるのだろう?それが不思議でならなかった。

で、写真はマラケシュのスーク(ちなみに、スーク全体が世界遺産に指定されている)の中の色彩豊かな扉。

マチスにモロッコの絵がたくさんある。あかるい陽光が、画家に大きな影響を与えたといわれる。わたしには、これらの扉もマチス的に思えた。

はじめのロバは、けっこう街中でもみかける。

美しい扉たち。なかには何があるのだろう。

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翌日、カサブランカに戻る。また電車の旅だ。

マラケシュでは何を食べたかって?
はじめの夜は中華料理(ほんとうはイタリアンに行こうとしてもタクシーの運ちゃんがぐるぐる回って連れていってくれなかった。やっと行ったら、夏のせいか、しまっていた)

中華は前菜以外はなんともいえない、モロッコ味・・・。

そして2日目は、もうこりゃダメだ!とあきらめて、なんとマクドナルド!
日本のように子供を連れたアラブの女性がいたりして、同じような雰囲気。そして、ビッグマックは日本と同じ味だった。アメリカの世界標準に、このときばかりは感謝?した。夫もこれなら食べることができたのだ。。。

カサブランカのホテルは、とても家庭的な雰囲気で、フロントの人たちも親切だった。まだ行っていなかった、新しいスークに行った。観光的で、わたしたちには魅力があまりなかった。

ミント・ティーに使用するお茶(これは緑茶なのだ)を探していたら、あるおじさんが、こっちへこい、と合図する。とにかく、本当に親切な人なのか、アヤシイ人なのか、その判別がむつかしい。

後をついて行くと、その先は現地の人たちのマーケットで、それこそなんでも売っており、賑わいをみせていた。おいしそうな果物。夫には禁じられたけど、同じもの(モモ)を夜、海岸のレストランで食べた。

モロッコは日本人にとってお腹の心配は無用です。

現地の人たちのマーケット

これがタジンのお鍋。専用と思われるコンロに乗っているものもある。
言ってみれば植木鉢2つくらいの大きさ。買ってかえりたかった。
オールド・スークでは、炭火の上でタジンを煮ていたな・・・。

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スークは、製品によって集まっている。すなわち、銀器、革製品、染物、香料などなどである。

わたしたちは、キリムとよばれるモロッコ独特のじゅうたんを購入したいと思っていた。その絨毯も文様、アンティーク、新品、手織り、機械製品など様々である。店の数も半端ではない。

大きな店に声をかけて見る。目移りがしてしまう。

キリム、とよばれるものは、わりに素朴で、単純な模様が入り、羊毛で織られて砂漠の民、ベルベル人が主に制作している。

ところが、いくら探してもわたしが想像しているようなものはなかった。あとで知ったのだが、それはイランのものでモロッコのは少し織り方が違っている。美しい赤が特徴。夫はもう少し複雑な厚手のものを求めていた。

スークの奥の小さな店、若い店主だ。手伝いの男の子がどんどん品物を出してならべる。ここでもう8件目位。そろそろ決めたい。

いよいよ値段の交渉。ガイドブックによると、10分の1くらいに値切るべし!、などと書いてある。ラスト・プライス(フランス語で dernier prix )はいくらだ?と聞いて来る。そういわれてもねー。なにしろ相場がよくわからない。

そのうち、ミント・ティーの出前まで取ってくれ、いよいよここで買わないと悪いかなー、という気分になってくる。店はわずかに冷房が入っていたと思う。熱くて甘いミント・ティーを飲むとほっとする。

決められないので、香料のスークの広場にあるカフェ(ローロッパ人が集まっている)で食事をしながら考える。記念に買いたい。でもはるばる持ってかえらないといけないし、日本とそれほど値段も変わらなかったら??

せっかくだから買おう!という妙な理由が第一、気に入った2枚を選んでとうとう決めた。なに、1枚が1万~3万円強である。大枚をはたくわけではない。

絨毯屋のお兄ちゃんは、記念写真を撮ろう、という。そして日本で飾ったところをぜひ写真に撮って送ってくれ、あなたたちのようにフランス語を話す日本人もいないが、こんなに迷う人もいない、などなど言っていた。彼は語学が堪能で、2度目に決めていったときはイタリア人に売っていた。
(そして彼との約束は実現されていない。住所をなくしてしまったのだ。ごめんねー。)

1 赤いキリム 上にあるのは刺繍
2 夫と絨毯屋のお兄ちゃん
3 じゅうたんのスークの中での簡単な競売。非常に安い。
  機械織であるという
4 スークの中の店

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マラケシュに着いた。
ホテルに落ち着き、夜、スークにでかける。

その規模はおそらくモロッコ第一であろう。フナ広場には、焼肉、揚げ物、あらゆる料理の屋台と、食事をするテーブル、それをとりまく大道芸人、占い師、冷たく絞りたてのオレンジ・ジュースのスタンド・・・。

とにかく、喧騒と食べ物の匂い、異国の音楽。地獄の釜のふたを開けたような大騒ぎ。なんと形容してよいかわからないほどである。スーク(市場)はその奥に、巨大な迷路のように広がっている。

とにかく迷子にならないよう、道を聞いたり、確かめながら、その夜は少しだけ進んだ。

圧倒的な祝祭の雰囲気。客を引く商店の人々。ひとなつこく、サッカー好きな国民なのだろう、ナカタ!ナカムラ!などと声をかけてくる人が多い。

写真は残念ながら、次の朝のもの。
傘をさして広場に座り込んでいるのは、占い師。

マラケシュはカサブランカの白い町並みに対して、赤い土壁でできている。

3枚目はスークの中ほどに入ってからの道

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モロッコの首都はラバトである。カサブランカに近い。

しかし主に行政都市であり、観光客は内陸のマラケシュ、あるいは北の古都
フェズをめざす。(砂漠まで行くつわものは別として)

わたしたちも4泊5日の旅なので、マラケシュとフェズで迷ったが、距離の短いマラケシュに行くことにした。「地球の歩き方」によると、電車で4~4時間半とある。

この不確実さはなんだろう?

駅に行って切符を買う。ミント・ティーをカフェで飲んで時間をつぶす。
これは観光客用のカフェであり、言ってみれば日本のカフェと変わらない。

(カサブランカのオールド・スークのカフェは、入ろうとして止めた。
男性ばかりなのだ。一人として女性はいない。)

さて、ホームに行って待てど暮らせど、電車は来ない。アナウンスもない。
30分以上たったらさすがに遅れることが告げられた。

あとでわかったのだが、鉄道は多く単線、来るまでも40分以上遅れ、さらに途中の駅ともつかぬ場所で、降りてくる電車を30分以上待った。マラケシュへは登り道になっている、電車の速度は遅い。時間はあてにならないのだ。

モロッコ時間?

マラケシュの近郊は、妙な表現だが椰子の木の「森」でかこまれている。
壮観。
動く電車から撮影したので、かなりブレている。ごめんなさい。

下は、宿泊したホテルから道をながめたもの。街の中心からははずれていて、フランス人の団体さんがいた。

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