フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

カテゴリ: フランスあれこれ

にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ
にほんブログ村
今日のFrance2のニュース 

パリオリンピックについで、パラリンピックが
佳境に入っています

この二つに違いはあるのか?

podium   表彰台

musique    音楽

これらは同じです

では、メダルは?





いつもは項目によって別記事(ビデオ)になっています
しかし
なぜかこれはなく、頭だししてありますが
32分くらいからです
(présentatrice キャスターは別の女性です)


結論から言うと両方とも同じ
エッフェル塔の18gが含まれています

大きさも同じ、表のデザインも同じ
(これはオリンピック委員会で決められており
パルテノン神殿などが描かれている)


では、裏 côté pile   はどうでしょう?

carte blanche   直訳すると白紙委任

  つまり開催国に任されています

どうなっているかというと

エッフェル塔を下から見た図

そして Paris 2024  en braille

    パリ 2024 と点字が入っているそう

paris-2024-medaille-or-paralympique-tour-eiffel-copie

左右に入っていますね

braille - alphabet braille  ブライユ点字  (ブレイユなどと書かれ   ているのは、英語読みです)

   発明者のフランス人、Braille さんの名前からこう名付けられ
   ています




また、報奨金はどうか?

フランスでは同じで、8万ユーロだそうです(約1300万円)

日本はどうなんでしょう?




そういえば、かなり前、学生さんで
目の見えない人がいました
でも、彼はみたところ、他の人と変わらない様子で

ーえ?辞書は?

ー家にあります(重すぎて持ってはこれない)


などと言ってしまったことがあります

とても良くできる生徒さんでした
おそらくすべて暗記していたのでしょう

このことで思い出しました

今、元気にしているかな


にほんブログ村 外国語ブログ フランス語へ
にほんブログ村











なんということでしょう!
今朝、ヤフーニュースで見て、すぐにBMFTVを見ました

昨今、大炎上、というとネット上の話ですが、これは
現実も現実!

日本でも大きく報道されたので、ご存知の方も多いでしょう

授業があったのででかけ、帰宅してニュースをさがしました

すると、内部の模様が

良かった!
後部の尖塔が崩れたところはめちゃくちゃになっていますが
他の壁、椅子席などもそのままのように見えます

France2 のニュースサイトから


内容を簡単に訳しますと

奥のほうには、崩れた尖塔のデブリが見られます
しかし、中心の祭壇の部分は無事で、十字架(la croix ) はそのまま
奇跡的に内部の構造は守られていたよう

天井に( au plafond ) 尖塔が落ちた穴が見えます

この映像では、まだ焼ける炎がみえており
火事の激しさを物語っています


はあ、これを見る限り、後部天井は焼け落ちましたが
その他の部分はかなり無事のようです

とにかく驚きました
学生さんには、朝のBSの抜粋をBDにダビングして持参、みてもらいました
授業最初の映像がノートルダムの火事なんて・・・

でも、再建されることでしょう

原因は工事のため(修復工事が行われていた)らしい

なんと、金閣寺と同じなのか・・・

とりあえず、少し安心する映像ですのでアップしました

信仰とは無縁の私ですが、素晴らしい文化遺産の寺院
これ以上の被害がないことを祈ります。


 にほんブログ村 外国語ブログhttps://foreign.blogmura.com/french/


イメージ 1

ネットから拝借した写真




歌手のアズナヴール氏が、94歳でなくなりました
最後まで現役、日本の公演から帰って、テレビにもインタビューで出演
そのたった3日後、今後の公演の予定もありましたが、自宅で
眠っている間に亡くなったということです

60年以上のキャリア、1300曲以上のシャンソン
わたしが大学生のころ、またその後も
日本ではシャンソンが流行し、喫茶店やデパートでも耳にしました
ほかには、エンリコ・マシアス、アダモ、ナナ・ムスクーリ
玄人受けした、ジュリエット・グレコなど・・・よく聞いていました

2日のFransce2の放送は、特別版で
1時間の放送のうち、ほとんどを彼の死に費やしています
本当の国民的歌手


はじめのほうだけでもご覧ください

有名な曲は数々ありますが、
ラ・ボエームですかね、レコードを買って、今でもだいたい歌える
(歌詞を覚えている、という意味)
La Bohème とは
自由きままにその日暮らしを送る芸術家たち、またその生活
いわば自由な青春です

(91年のコンサートの模様)



La bohème, la bohème, ça voulait dire qu'on a vingt ans
ラ・ボエーム、それは僕たちが20歳だったということ

僕が絵を描き、きみがポーズした・・・食べるものもろくになかった
でも、みな天才だった

そして昔くらしたアパルトマンをたずねると、もうその面影もない・・・

La bohème, la bohème, ça ne veut plus rien dire du tout...

ラ・ボエーム、それはもう何も意味しない・・・

(ちなみにフランス語の表現、
Ça veut dire,  サ ヴ ディール ça voulait dire サ ヴーレ ディール
は ~を意味する、~という意味である、となります、
2つ目のは、半過去になっています)
===============================



アズナヴールはアルメニア系のフランス人、30歳くらいから成功をおさめ
まあ、見た目はお世辞にも beau とは言えないし、小柄です
声や歌のすばらしさで人気を得たといえましょう


ところで、彼はまたなかなかの俳優でもありました
トリュフォー監督の 「ピアニストを撃て」で主演しています
それからナチスとの問題を扱った、Passage de Rhin ラインの架橋でも
渋い演技を見せています

そして、いつごろだったか日本のテレビで放送されたのをみましたが

「8月のパリ」 Paris au mois d'aout

まあ、よくある、ひと夏の恋を描いていますが、なかなか味わいのある作品
アズナヴールはSamaritaine(今はもうない中級のパリのデパート)の課長さんか何かで、妻子がヴァカンスに行っている間に、イギリス人のモデルという女の子と出会い
恋に落ちます 二人でパリをあるいたり・・・

細かいところは覚えていませんが、最後にアパルトマンの窓辺に
二人でハトにエサをやった、そのエサの袋が残っていて、ぱーっと外に捲いてやる
すると、そこで流れるのが、アズナヴール歌う、同名の主題歌


これがいいんですよー ほんとに
胸にせまるかんじ

これはアレンジも最高といわれるもの、サントラ盤ですかね 画像のみ



 
そして、こちらが老境に入って少しゆっくり目に歌うもの、味わい深い




歌詞の歌いだし

Balayé par septembre     9月の風に掃われて
Notre amour d'un été     僕たちのひと夏の恋は
Tristement se démembre   悲しくも散りゆき
Et se meurt au passé.
       そして消えていく



アズナヴールさんのコンサートはフランスで一度行きました
ニースの国際会議場のこけら落とし、ダンナの仕事の関係で招かれた
ガラコンサートでした
そのあとディナーがあり、なんとアズナヴールさんと同じテーブルに!

でもテーブルの向こう側で、わたしの隣はポンピドゥーセンターのディレクターという方
ダンナの隣がアズナヴールさん!
遠いなと思った覚えがあります
わたしはけっこうシャイなので話かけられず、でもダンナはわたしがファンだというのを知っているので、取り次いで?くれました
たしか、Que c'est triste Venise  をイタリア語で歌っていたので
なぜですか?と聞いたような。そしたら、
「わたしはいろんな言語で歌うんですよ」
とお答えがあったように思います

実際、France2の特番では、両親がロシア語を話したので、彼も堪能
ロシアではまた特別な人気があるそうです

ニースのときの写真はありません・・・残念なんですが
わたしはお着物を着ました。
当時はフランス人は写真はキライという風潮
そしてカメラも簡単にフラッシュがつけられず、Nikon も不便
いまだったら、みんなスマホで撮りまくってるでしょうが・・・笑

それから、エッフェル塔100年記念(1989年)のコンサート
(エッフェル塔の下で行われた)の際も
この「8月のパリ」 を歌ったと記憶しています
日本でも放送されました。たしか聖子ちゃんも出演したので(ドミンゴと歌ったかな)
そのビデオも引っ越しのせいでもうない

きのうはFrance2の特番とYouTube であれこれ、なつかしく曲をたくさん聞きました

Georges Moustaki  ムスタキもよく聞いていたので調べたら
もう2013年にお亡くなりでした 悲しいな

現在は、フランスで一番売れていて、世界でも人気なのは、テクノの
Daft Punk ですね。歌詞も英語で短くおなじような言葉の繰り返し
それも良いけど、昔の抒情的なシャンソンも良いですね

にほんブログ村 外国語ブログhttps://foreign.blogmura.com/french/





イメージ 1



ワールドカップはフランスの勝利に終わりました!
すごい!
Embapee, Greezeman, そのほかの選手も大活躍

Champs -Elysées で凱旋パレードが行われます
土曜日は、7月14日、革命記念日のパレードでした
これで、3日間つづく fêtes  となります



イメージ 2


=============================
更新1 (BFMTVきのうのニュースは、もう見られませんのでカットしました)

France2のこの部分がパレードの熱狂を一番伝えていると思います。




更新2
また、BFMTVでは
Enorme Show Pogba et Mendy をどうぞ!

Champs-Elysées をオープンバス?でパレードしたあと
(夜中にサッカー見てたせいか、2時ごろ眼が覚め、ライブで見ました。
Pavard の生着替えとか・笑 バスでシャツを脱いで、2つ星のついた特別の
Tシャツに全員が着替えてました)


イメージ 3
( Libération から拝借しました)



エリゼ宮でガーデンパーティー
まず、マクロン大統領が演説、感謝をのべ
その後 マイクをとったのは・・・
(Enorme Show Pogba et Mendy )


Pogba が、ラップ風に歌ってもりあげます
On dit qu'on est les champions, c'est vrai?  俺たちチャンピオンだっていうけど
             本当かい?
Oui!!   そうだ!

On a tout cassé.  全部壊した → みんなやっつけた
Allez-les Bleus, 20 ans après, on est les champions! ...  20年経って、俺たち
                             チャンピオン!

それから Mendy に歌わせます

さらにKante, Greezeman も呼び出して、からかってます
うまいもんですね!
================ 


こちらはFrance2  20H のニュース   20時からですが、
            試合は17時からだったそう(セリーヌとかルネさんのメール、
            おめでとう!を今朝返信しておきました)
              (日本の衛星放送では祭日はワールドニュースはお休み…)
                     こちらのほうが時間的には前になりますね

こちらは右下をクリックするとフランス語字幕がでます

そうぞご覧ください。

よく出てくる言葉は

On a gagné!    勝った! (わたしたちが勝った)

わー、やったー!
初めのところで、チャンピオンの印である、星 エトワール étoile  
が、もうつけてある(1998年に続いて2度目の優勝、2個になっている)ユニフォームを司会者が見せています


にほんブログ村 外国語ブログhttps://foreign.blogmura.com/french/



50年まえ、とは古い話 になりますが
この5月という月は、フランス、パリでは
ナンテール(パリ大学のナンテール分校)に端を発した
いわゆる5月革命 の季節です
フランス語では、たんに Mai 68  (68年5月)といいます

学生さんたちに、この熱気に満ちた、その後世界に波及した
学生たちの理想、運動をこの機会に話そうと思いましたが
なにしろ半世紀も前のこと
当時の著名人もみなわからないでしょう

そこで、まずは5月革命の主役たち(もちろん学生、労働者、民衆が主役ですが)
主だった人々をわたし流にまずは紹介しましょう

1 ドゴール大統領
 当時のフランス大統領、77歳、もともと軍人、ドゴール将軍です
 第2次大戦では、パリがナチスに占領され、
 イギリスに亡命、ラジオでフランス国民に抵抗を呼び掛けた「英雄」です
 1959年から大統領

イメージ 1

アルジェリア戦争(アルジェリアは地中海を挟んで対岸ともいえるアフリカの国、
第2次大戦終了後もフランスの植民地でありつづけ、戦争をへて1962年独立)
ドゴールは、独立を認める方針で、OASなどに命を何度も狙われたこともある
古い世界を代表する


ところで戦後のフランスは経済的にも発展、成長率は5%以上失業者もほとんどなく、Les Trentes Glorieuses (栄光の30年と言われていた)

(折しもベトナム戦争、アメリカの公民権運動、中国の文化大革命、
そのような時代、なぜフランスではあのような大規模なデモ、ゼネストに発展したのか?それが問題ですが、ここではまず人物を・・・)

1-2   ポンピドゥー首相(近代美術館を含む、ポンピドゥーセンターにその名を残す)
   グルネルの協約(l'accord de Grenelle ) を労働組合と結ぶ、しかし当時、第一     の労働組合を持っていたルノー(Renault 現在でも存在、カルロスゴーンがCEO)の労働者がこれを拒否

イメージ 11



(ここまで政府側)


2 Daniel Cohn-Bandit
そんな中で学生たちの運動が起こるわけですがその中心となった
ダニエル・コーンバンディット(コンバンディ)は当時23歳
パリ大学、ナンテール校の学生だった


イメージ 2



CRS(機動隊)に囲まれている赤毛の男性がコンバンディット
一時フランスを追放となるが、密かに帰国
(ドイツ人の両親、フランス生まれ、フランスで教育を受けた。
5月以後はドイツとフランスの政界で活躍、2014年まで欧州議員を務めた。現在71歳 毎朝ラジオ、ヨーロッパ1 Europe1 で意見を発信。ヨーロッパ連邦主義者)


当時学生数が、ベビーブーマー(=日本でいう団塊の世代)が大学入学の年齢となって急激に増大。パリ大学は13校に分かれてナンテールは郊外のコンクリートの建物(これも学生の不満を招いたのかも)


イメージ 3
                                ソルボンヌ大学のチャペル

3 カルティエ・ラタン
人物ではないが、学生たちと機動隊の衝突の主な舞台となった場所

パリ5区(ラタンはラテン語のことで、中世では学問はラテン語で行われ、ヨーロッパ中の学術の共通言語となっていた)ラテン語の界隈という意味
学生街である

わかりやすそうな地図があったので追加します


イメージ 13


日本によく知られている、ソルボンヌ大学は(はじめ神学校だった)ここにある
建物は歴史建造物ともいうべき石造りで立派である(わたしも授業の一部がこの中であった。(80年ごろの話)掃除もたいへん行き届いていたが、それは学生のためというより、建物の維持のためと思われたくらい)

4 ジャン・ポール・サルトル
哲学者、小説家、劇作家。1964年のノーベル文学賞に選ばれたが受賞を拒否
(このころはすでに他の哲学者、アルチュセールらが流行していたというが)
engagement アンガージュマン→ 知識人、芸術家の社会問題への参加 の先頭にたって、学生たちを支持した


イメージ 4


イメージ 5

ちらしを配る、サルトルと、パートナーで小説家のシモーヌ・ド・ボーヴォワール
 (France Culture, chemins de la philosophie より)


5 ジャン・リュック・ゴダール
 映画監督、「勝手にしやがれ」などの作品で、いわゆるヌーヴェルヴァーグの
 中心人物。5月革命を予告したといわれる、「中国女」を制作。当時37歳
 この年のカンヌ映画祭を、トリュフォーらとともに中止に追い込んだ
 これ以後、政治的な映画を集団で制作する(1979年に商業映画に復帰)

イメージ 6

16ミリカメラでデモなどの様子を撮影するゴダール



イメージ 7


しかし、この年5月には「契約の都合」で、ロンドンで
Rolling Stones の録音風景を映画にする(One plus One )
ただし、政治的メッセージの朗読の場面などをはさみ
最後は、5月革命の有名なスローガン

Sous le pavé, la plage    ス ル パヴェ、ラ プラージュ

敷石の下には海辺がある

をだしている
(これは敷石ー出来上がった社会、を取り除けば、自然がある、自由がある、という意味。ちなみにパリはもともと海だったので、地面は砂地である)

pavé とはパリの道路にしいてある石のことで
ちいさな四角い板にみえるが、立方体の石で、学生たちはこれをはがして
投石した

それが山のようになった写真

イメージ 8

イメージ 9

こちらのほうがわかりやすいかも
かなり大きな石です
(両方とも Il y a 50 ans Mai68 から拝借)


6 CRS (機動隊) セー・エル・エス (略語で、そのままアルファベを読む)

 日本でもデモの規制に登場
 写真の必要はなさそうですが、学生の間では
 CRS..SS!    と連呼したという
 SSは説明するまでもなく、ナチスの親衛隊を指す


イメージ 12



7 (番外)Pierre Bourdieu  ピエール・ブルデュー

フランスの社会学者
番外、としたのは、彼の社会分析が5月革命を予告的に説明すると考えられているため。
当時の若者たちの中で、いわゆる「格差」が、家庭環境により作り出されていることをすでに1964年に論文で発表している。(これを「文化資本」という)

(この時点で運動したわけでなく、後にDistinction で彼の論理は結実する
また、晩年は彼自身、engagement の学者であった)

その著書、 les Héritiers 「遺産相続者たち」 (共著)

イメージ 10
                   amazon.fr より


(人物、とういう観点はl’Obs の記事を参考にしました)

このあとは別記事で、ゴダール監督とアンヌ・ヴィアゼムスキーのラブストーリー
を、68年を背景に描いた映画  Le Redoutable  を中心に書く予定
(2017年カンヌ出品、日本では7月公開)

50年、といえば、昔、むかし・・・ですかね。。。

にほんブログ村 外国語ブログhttps://foreign.blogmura.com/french/
    













↑このページのトップヘ