フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2023年09月

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 画像はルモンドから拝借しました
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この前の記事、「あのこと」の映画は
もう少しご覧いただきたいのですが



モロッコで大地震が起きてしまいました
日本時間、9月9日朝(現地では8日23時ごろ)

死者は2000人に及ぶだろうとモロッコ政府が発表

Le Maroc, touché par un violent séisme dans la nuit de vendredi à samedi,
モロッコは金曜から土曜の夜にかけて強い地震にみまわれ、

est plongé dans la désolation et commence à enterrer les victimes.
悲しみの中に沈んで、被害者の埋葬をはじめている




同じルモンドの記事です

Au Maroc, récit en images d’un séisme meurtrier, qui a semé la panique à Marrakech et dans sa périphérie (lemonde.fr)


おおくの被害写真が掲載されています

ちなみに、地震、は放送などでは
séisme    
日常的には
tremblement de terre といいます
 これはterre  地面、地球  
tremblement - tremnbler  揺れる、の名詞


昨日のニュースでは、やはり地震の起きやすい
プレートの境目に位置するとか(中央にアトラス山脈がある)
震源地はその山脈からで
マラケシュ(最大の都市、首都は海岸沿いのラバト)
からは70kmほどしか離れていない

しかも地下の浅いところで起こったため
揺れが大きかったということです
(日本では一般的に深いところで起こる、しかし
神戸の地震は浅かったそうです)


フランスのBFMTVをみると
このニュースばかりです


というのも、モロッコは以前フランス語の統治領であり
フランス語が日常的に通じる国
住みついている人も多いし
フランス人に人気の観光地でもあります
(他のマグレブ諸国にくらべて今でも治安がよい
  サンローランはモロッコに住み、お墓もあります)

フランス語は普通のスピードですが
映像を見られます(字幕はない)

BFMTV en direct: La 1ère chaîne d'info de France


本日、9月10日午前ですが、地震の放送ばかりです
(事件が起こったときにはこれを見るのが便利)

また、私たちは2007年の夏にフランスに旅行し
モロッコに5日間くらい旅行しました

主に、マラケシュとカサブランカです

楽しい思い出でいっぱいなので、とても心配
残念です


被害が大きいのは、マラケシュの旧市街(世界遺産)
日干し煉瓦をつみあげただけの地震には弱い構造

しかし、震源地のアトラス山脈地帯には入ることも難しく
habitants  住民は少ないが、touristes  旅行者が
大勢いるにちがいないそう


プレートはあるとはいえ、日本ほど
頻繁に地震があるわけでもなく
人々は何が起こったのかわからず
23時頃でしたが、爆弾?テロ?と
思った人が多かったらしい
人々はパニックになった・・・

ある旅行中のフランス人がインタビューに応じていましたが
マラケシュ滞在中
深夜1時すぎてホテルに戻ろうとしたが
ホテル側が、余震が危険なので外ですごすよう
いわれたそうです

(あ、今はフランスのCanicule 猛暑の話になっています)

こちらをどうぞ 被害についての報道

Séisme au Maroc: les images des dégâts (bfmtv.com)



France2のニュースが見られるようになりましたので
リンクを貼ります

JT de 20h du samedi 9 septembre 2023 (francetvinfo.fr)




初めの方はすべて地震のニュースです
短くテーマ別になったものもありますが
そちらは字幕がでませんので
上のニュースをご覧ください

字幕をフランス語にして下さい



以前の旅行の記事を少しアップします

絨毯を買う話 : フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり) (livedoor.blog)

旧市街の店ですから、ここもどうなっただろう?
これは2007年の夏です

マラケシュ : フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり) (livedoor.blog)


ふたたびカサブランカへ : フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり) (livedoor.blog)








このときはデジカメのチャージャーをパリに
忘れていったので、途中で撮影できなくなり
「写るんです」 を買った覚えがあります


またあれば追加します


同じ地震国としてとても悲しい

フランスをはじめ、ヨーロッパ各国からさっそく
救援を送っているようです(カサブランカまでパリから
飛行機で3時間弱でした)


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現在、11時すぎ、また地震を放送しています
天気予報などはいりますので、またトライして下さい
しばらく地震のニュースが続くでしょう


追記:マラケシュに泊まったときは、もちろん現代的なビルの
ホテルに滞在しました。
でも旧市街には、リアドという中央が吹き抜けになった
ステキな昔の住居がホテルになっていたと思います

そういった場所は被害を受けているかと想像します・・・





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  映画サイトからお借りしました。二度行ったお医者と
  友人たちと

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前の記事でお知らせしましたように
映画は夜11時すぎだったので録画し
きょう午前中に見ました

(寝る前に映画を見ると、良く寝られないですよね?)


主人公のAnne は
Cité universitaire =大学都市  とは、大学の寮に住んでいます

 (わたしもはじめてフランスに行ったときは院生で、当時
 母校で副手―雑用係ーをしていましたが、その関係で
 恩師にパリの日本館に滞在できるよう取り計らってもらいました
 → と書くと、随分お世話になったな、と思います)


映画ではストーリーが妊娠の進展にそって
描写されていきます(一部ネタバレ?あり)

友人たちとダンスに行く
(これは良くあることです。大学でフランスに行ってないので経験はないですが、なにしろ5歳の娘の誕生パーティをしたら
最後はみんなでCDをかけて踊りだしたので、驚いた)


ある男子を見て、友人がAnne に言います

C'est ton genre.  あなたの好みだわ(あなたに合ってる)


  (これは服なんかでも。ある時試着したら、店員さんに
  そういわれた。かなりお高いので買いませんでしたが   
  もちろん、C'est votre genre.  ですが)



Anne さんは文学部の学生、成績優秀です

ところが、生理  règles が来ない、1週間・・・3週間たっても

 当時は妊娠中絶は出来ず、すれば犯罪となった時代です
 お医者に言っても、とりあってもらえません

  Vous êtes enceinte, je suis désolée.
       妊娠していますよ、残念ですが

  まだ学生の彼女を見て、お医者が言う


 (ところで妊娠しているかどうかは、フランスでははじめは内科、一般のお医者  généraliste  で診てもらうのが普通です
 わたしもそうでした)



実家に行きますが、もちろん親にも言えない
作者の実家は雑貨屋さんだったかで、映画では食堂
のようですが、とても裕福とは言えない

寮に戻ってみながシャワーに入っています
そういえば、日本館にもシャワーしかなかった
お湯は途中で出なくなったりする(今は大丈夫かも)



4週目  時間軸に沿って進みます
 別のお医者にも行くと、注射を処方してくれる
 その時の診察料、20フランに足るお金を彼女は持っていなかった
  Allez -vous en.  帰りなさい と言われそのまま帰る
    (もう帰れ、という感じ)

  自分でその注射を打つ


5週目
 ガールフレンドの多い、Jean という男子に
 聞いてみる、おそらく付き合っていた女性で
 そういう必要のある人がいたかも知れない・・・取り合ってくれない

7週目
 成績が下がるーとにかく他のことは考えられない状態
  それはそうでしょう
  友人に相談

   Tu fais ce que tu veux, ça ne nous regarde pas.

         好きなようにすれば。私たちに関係ない

    冷たいけれど、何しろ罪に問われかねない

    自分で大きな針でお腹の中を刺そうとしたり
    なんとか流産しようとする
    もちろん何の効果もない


   最初のお医者に行くと、別の医者に処方された
   注射は、胎児を保護するためのものと知る!

   Il faut accepter.  Vous n’avez pas le choix.
            受け入れるしかない。 選択の余地はないのだから

    と言われる


9週目  
    関係を持った、Bordeau に住む男性のところに
    行く。 他の友人と4人で海に行く
    (前の記事のトップの写真はその時のもの)

    仕方なく帰るが、(アングーレームということになっている)ヒッチハイクする。 それだけお金がない

10週目
 先のJean が中絶の経験のある女友達を紹介
 してくれる

 それにもお金が必要だが、彼女は貸してくれるというのは
 断って、自分の金のペンダント、本などを道端で売る


12週目
 とうとう紹介されたところに行く・・・



  本当におそろしいです。
  これでは自分の命を危険にさらした女性も多かったに違いない

  一人で妊娠する人はいないのに、こんな不公平な
  ひどい世の中です!
  いまでも方法はあるとしても苦しむのは女性だけ・・・


 あとは小説なり、映画をご覧ください




 セリフは短いものが多く、わかりやすかったので
 記憶するままにご一部を紹介しました



 この場所のことはべつの小説、「情熱」にも出てきます
 はやりそれほど心に残っていることなのでしょう


また、小説は心理描写が多く、それはもう書いたかと思いますが
フランス小説の伝統でもあります

  (ちなみに、わたしは一度しか妊娠したことはなく
   今の娘を出産しました
  仕事を続けたいので気を付けていましたが、流産の
  経験もありません。なので、どれほど恐ろしいことかは
  本当にはわかりません。
  しかし、身近にも普通に結婚していて、流産した、とか
  ちょうど風邪薬を呑んでいたので心配で中絶した  
  などの話は聞いたことがあります。
  母体に負担のない、精神的にも負担の少ない方法を
  認可すべきと思います)
 

  女性が本音を言う時代になってきたのかも
  また、それが評価されるという

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ノーベル文学賞受賞作、アニー・エルノー原作


L’évenement    邦題 あのこと



映画化され、ヴェネチア映画祭で金獅子賞を獲得

上映は終了しましたが


今週火曜日、9月5日 23時から

Wowow で放送されます


わたしはなかなか映画館には行けないので
予約してあります

Wowowは1か月無料の場合もありますので
機会のある方はぜひご覧ください


こちらが予告編




また、以前わたしがアップした記事はこちらです


2022年10月 : フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり) (livedoor.blog)


わたしも楽しみにしています


審査員全員一致で受賞が決まったということです。

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