フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2023年08月


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芥川賞は、面白そうなものがある時は
文芸春秋を購入して読む程度です

どれも読むべきなのでしょうが
なかなか面白いものがなかったり

今回、前に書いた、ジェーン・バーキンの友人
というジャーナリストの方が思い出を掲載したというので
それもあり買いました
(しかし、それは紙面の関係もあるのでしょうが、ネットに
載っていた以上のことはあまりありませんでした)


で、芥川賞受賞作、「ハンチバック」はせむし
ノートルダムのせむし男、のあれです

作者自身が、先天性ミオパチーという難病で
これは筋肉が発達せず、だんだんに歩けない
それだけでなく、呼吸筋なども衰えるため
人口呼吸器にたよらなくてはならない、という
筋ジストロフィーも、この一種だそうです

筋肉が体を支えることが出来ないので
背中も曲がってしまうのでしょう

で、たしかに、そういう方がどんな小説を
書くのか、という興味もありました(興味本位?)



で、読んでみると
ぶっ飛んでて驚いた!

まあ、エロチックな描写がけっこう多いです

言っておきますが、性、エロスは人間の存在の
根源的なもののひとつなので、その分には
なんら問題ない、ただ
女性作家の純文学でこういうのはあまり読んだことがなかった

たしか、Simone de Beavoir ボーヴォワールの
「第二の性」がそうだったか、と
具体的には覚えていないですが




主人公の女性も、同じ難病で
しかし、亡くなった両親がマンション1棟を
介護つきシェアハウスとして彼女に残したので
経済的には困っていない、という設定
(もちろんこれはフィクションです)

とにかく主人公の存在感に圧倒される
その状況の切実さと腹の座り方がすごい

なんとなく淡い恋愛の青春物語、などとは全然ちがって
健常者へのユーモア混じりの毒舌と本音が面白い



差しさわりがないので放送でも取り上げられていますが

厚くて重い本を支えて読むことも困難なので
電子書籍でなく、紙の本を尊重するという
「健常者の読書文化のマチズモを憎んでいた」
という問題提起



これにはある程度共感できました(比べものにはならないが)
なにしろ老眼で細かい文字が読めない
読みかけのフランス語のpoche (文庫本)を
引っ張り出してくると
いったいわたしはどうやってこんな小さな文字を読めたのか?
自分でも不思議になったりします

(ちゃんとしたメガネを作れば少しはマシになるでしょうが。
もともと軽い近眼と軽い老眼が長いことつり合い、薬のせいで
白内障の手術を早めにしたため、メガネをかける習慣が
ほとんどない)


わたしのことはどうでも良いですが



健常者と同じになろう、と
妊娠して中絶しよう、と思う
(出産するのは無理だろうと)


これ以上内容をかくのはやめます
興味のある方はご一読下さい


このごろの芥川賞はたいていその時だけで
忘れてしまうけど、これは容易に忘れないと思う

特異なシチュエーションもあると思いますが
文章とか内容の強さに圧倒されると思います

文芸春秋をお買いになると
選者の評とか、作者のインタビューも載っています
市川さんの印税にならないか?

だいたい20歳ごろからずっと20年くらい
ライトノベル(読んだことない)ファンタジーなどを
ずっと書いていたそうです
いわゆる、純文学ははじめて、それで受賞
それだけ書いていた厚みがあると思う


また彼女は早稲田大学の通信課程で卒論を書いていて
重度障碍者を主人公にした文学がほとんどないことに気づき
みずからを主人公にした小説を書こうと思ったとか


若い人の言葉になっているので(設定では30歳ちょっと)
読みやすいと思います。


興味のある方はぜひ!


テレビの授賞発表の模様がネット上にありますので
貼り付けておきます

(2) 【芥川賞】「ハンチバック」市川沙央さん 「読書バリアフリー」訴える 当事者の視点で - YouTube


市川さんが、これからどんな作品を書くのか
楽しみです



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それにしても暑い!
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

さて、7月末に角野さんの
ハンブルグ響とのコンチェルト(バルトーク3番)
チケットを前から買っていましたが
また、例の我が家のコロナ規則により
23日は感染拡大が予想されるので(高崎公演、東京はありません)
14日の浜松に行ったらどう?といわれ
チケットを探して
金曜日なので一泊の予定で準備

しかし当日の朝、喉が痛く風邪気味
(新しいエアコンが効きすぎて寒い)

浜松まで東京から「ひかり」で今は1時間半ほどかかる
仕方ない、23日にしよう・・・

でも23日はNGがでて、結局
ハンブルグは行けずじまい

これを書こうと思ってたので
話題がなく・・・



メル友のニュースにしましょう

フランスは日本と同様、暑い時期があり
canicule といいますが
現在は落ち着いているよう

ただ、sécheresse  干ばつ  
春から心配されていましたが
極端に地下水が減っているようです

René さんの 7月31日のメールによると

Il y a en ce moment, une vague de pluies en France.
現在は、フランスでは雨が押し寄せています

Ce ne sont pas des pluies diluviennes, mais de simples perturbations.
大雨ではなく、たんに悪天候です

Et cela dure depuis la mi-juillet.s
そしてこれが7月半ばから続いています。
(彼は東のほう、Luxembourg大公国の近くにお住まい)

Evidemment, ce n’est pas tous les jours et toute la journée,
もちろん、これは毎日ではありません、また一日中でもない

mais ça remplit les nappes phréatiques.
でも、これは地下水の層を満たします。

Et ça empêche les températures de flamber.
またこれは気温が急上昇するのを防ぎます。

Nous avons donc des 22/25 et une nuit, c’est tombé à 11.
それで、22~25度で、ある夜は11度まで下がりました

Somme toute, c’est bien agréable.
結局、とても快適です


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フランスのお天気のニュースは、この
nappe phréatique  ナップ フレアティック

  がキーワードで、ここに十分水が溜まっていれば
 植物など水の問題がない、ということです

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はー、11度は寒くて日本では冬?
気温の変動はフランスでもおおきいようです


ちなみに、天気予報をみますと
リヨン(すぐ近くではないが)はまた週末34~35度と
canicule が戻ってくるようです





さて一方、セリーヌはパ―トナーのギヨームさんと
Bar tabac  タバコ屋とバー
 (フランスではタバコ屋さんは、カフェとかバーにくっついて
  いますね)
 を経営しようと物件を購入、さらに
 アルコールやタバコを販売するには権利、研修が必要で
 ヴァカンスにはでかけましたが
 これからは準備で忙しいようです

これがそのお店の写真

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かわいいですね!

Rouenの近く、Déville-les- Rouen  というところらしいです


image (10)


 ただ、今フランスでBar tabac を経営するのは
 中国人が増えてきているそう
 彼女たちは最近これを知って驚いた
 
 フランス人もアルコールを飲まなくなってきて
 タバコは相変わらず吸う人はいるようですが
 体には良くない、、、うーん、ちょっと将来が
 心配な気もしなくもない?

 でも、夢があるなー



 他のニュースとしては
 家族でバカンスに(ギヨームさん、彼の娘さん、それに
 セリーヌの両親)
 Cabourg にいったそうです

 え?カブールといえば、かのプルーストの
 À l'ombre des jeunes filles en fleur   
   花咲く乙女たちの影に
  (ご存知、大作、「失われた時を求めて」の一部、
     ゴンクール賞受賞  ここだけ読んでも面白い)

  その舞台なのです

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おしゃれな海岸

わたしは行ったことがないのですが
(Dauville はあります、人だらけだった)

ここの有名な Le Grand Hôtel  に、裕福な一家は
滞在していたのですが

それが、大ヒット映画
 Introuchable の最後にこのホテルの(現在もある)
レストランが出てきます

ダンケルクということになっていますが
実際の撮影はここで行われた、ということです


(宿泊は
 
 Franceville-merveille というところだそう)


かんたんにセリーヌがFBにアップした画像にするつもりでしたが
長くなってしまいました

わたしもどこかに出かけたいな・・・
ムリみたいです

お出かけの際は、台風など
近づいているようなので予報をよくご覧ください


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