フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2023年03月

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フランスは年金改革
(62歳からが、64歳まで働いて
それから定年)との法案が強行採決され

(憲法に、予算案などはvote 投票なしでも
法案を通せる、という条項があり、これを
マクロン政権は利用)

全土でここ1週間ほどデモが続いています

パリなどではゴミ収集が滞って
通りはゴミだらけ

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これに暴徒が火をつけ、大変なことになっていました



こんなときに観光に行ったら
エッフェル塔なども閉まっていたりで大変です

しかしゴミ収集を再開

収集人 éboueur  エブアー と呼ぶそうです

しかし、ゴミ焼却場がデモの人々により一部ブロック
されている 

焼却場はincinérateur   と呼ばれます

(あまり役に立たないフランス語かしら)



デモはフランスの年中行事、国民的お祭り?とも
いえますが、今回はかなり深刻

ルネさんによれば、国民は自分の年金を40年以上
cotiser   分担金を払う
   という意識があるので、さらに2年も払うのは
   イヤだ!という意識があるそう

 (日本は、いつも上の年代を支える、ということに
 なっていますが、団塊の世代の上は少人数だったはずで
 お金は余っていないのかしら?その辺がよくわからない)

  とはいえ、EUの他国は、すでに定年64歳は普通に
 なっています

 マクロン大統領は前任の時にも、
 ジレ・ジョーヌの大規模デモがありましたが
 ぜんぜん、これを聴き入れなかった
 それなのに、また大統領にえらばれました

 これには、対抗馬のマリーヌ・ル・ペン氏が
 極右と考えられ、それは嫌う人々が多いから

 どの国も政治が行き詰っている感じあり

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で、暗いニュースが多いのですが

Geneviève さんが先日送ってくれたものは
笑えるのでアップしますね

オーストラリアにご主人と旅行
(コロナ後、旅行を再開)

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これはなに?と聞いたら

C’est chouette en ce moment, c'est la gay pride.
とっても楽しいのよ、今。これはゲイプライドなの

Donc beaucoup de monde et pleins d'animation.
だから大勢人がいて、活気にあふれています


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彼女も一緒に写ってます




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日本なら、驚いて見物だけでしょうけど
さすが、こころの広いフランス人


お二人の普通の記念写真もアップしましょう


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あら、これは小さいですね


海外県でも、デモがあったようですが
ニューカレドニアはどうだったのかしら?

今度きいてみよう
彼女は秘書として働いているので
ご意見あるでしょう


日本は、お金がないので
長く働いたほうが良いという人がおおいかも
暇なのが苦手なのかな?

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入り口にあった巨大パネル(中にもありました)
  

話が前後しますが
角野隼斗Reimagin 2023 ツアー
実は行ってきました


実は、とは、1月の横浜はギブスをしていて
歩けるものの、また転んだらどうする、といわれ諦め
2月はギブスがとれて、友人と行くことになっていたのですが
なんと当日は雪!

ホールのある川崎は雨で雪がつもってはいなかったのですが
我が家の辺の歩道はシャーベット状の雪がでかけるころにも
残っており、友人と相談して午後2時ごろ諦めた

なので、わたしは行ってないことになってます
(ツイッターで散々行けなかった、と嘆いたので、いまさら・・・)




でも、どうしても諦めきれず
チケットサイトなるものを見て
いわゆる転売ヤーの売ってるものはとても高く
しばらく待っていました
(FCは去年くらいに入りましたが、サントリーホールと
最終のオペラシティはどうしても取れない、3度抽選に落ちた
だいたい冬は出かけない人だったのですが)





するとファンと言う人が、それでも倍以上でしたが
なんとか、abordable

まあ買えなくないお値段でしたので
思い切って購入

初めてのことです





で、当日、サントリーホール、
広場でアクセサリーのマルシェが

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 こういったものも好きなのでちょっと見たいところですが
 懐具合が・・・
 たいていは音楽とかイベントをしていますね




お客はかなりもう来ていて


席につきました。2月26日のことです






二階席で良い場所ですが、舞台からは遠い
コンチェルトなんかには最高の席

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今回は小さめのプログラムが無料でついていました
うれしいことです



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もう一度舞台を
よく見て下さい
ピアノは2台あります
グランドピアノと、左はやはりSteinway のアップライト

角野さんはこれをツアーのために購入
自宅のスタジオには前からのアップライトが
ありますが、移動に不便なので追加購入したそうです
5~600万はするかと


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わたしもいました、というため



さて、プログラムはバッハ(バロック)と先年亡くなった
ロシアのジャズピアニスト、カプースチンの
作品に、自作曲を加えたもの


だいたいの内容をご紹介します
まずはじめに、ラモーが2曲
これは角野さんの録画はありませんので
(ここで早めに言っておきますが、明日3月10日のファイナル
オペラシティからは日本のみならず世界にstreaming 配信が
あります。リンクは下に貼ります)


巨匠、Sokolov の めんどり(La Poule )

(36) Grigory Sokolov Rameau's "La Poule" - YouTube


もともとクラブサンの曲です



その後、自作の「追憶」





これはわたしが大好きな曲ですが
演出により、舞台はまっくら

おもったより音が大きく
ちょっと予想とちがった・・・内部奏法をみたかったんですが

もっと密かな音を期待してました


前半のハイライトは
バッハのPartita2番



これは、コロナで鬱々としていた日々
2020年の5月ごろ、アルゲリッチの演奏を毎日
聞いていました、すると角野さんのリストやラヴェルが
お勧めででてきて、それでファンになったんです

なので、このリサイタル、どうしても行きたかった・・・

いつも聞いていたアルゲリッチの演奏を載せます





アルゲリッチは、録音でも音の変化がよくわかります

角野さんは、後半のsarabande から2曲を(記憶によれば)
アップライトで演奏しました。2曲目は
アップライトの上の蓋も開け、さらに音色を美しく響かせた
(昨日配信を見たら少し間違いが。courante, sarabande をアップライトで、sarabande はフェルトに挟んだものを変えました、音がポコポコした感じにーこれは遠くではよくわからなかったです)


最後の Rondeau, Capriccio はグランドピアノで圧巻!


ここでスタオベあってもよさそうなものですが
わたしも2階席で少し怖かったので立ちそこないました




休憩



今回、グッズを販売  え?なにそれ?
アルゲリッチがグッズを売るか?
と思いましたが、そこはいろいろあるらしく
いつも学生席を設けて半額料金にしたり
アップライトの運搬費も半端ないか、と思い
お安いものを買いました

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有名なイラストレータのデザインで、
角野さん自身と(8810はハヤト)猫のプリンちゃん
実家の猫で、彼の「大猫のワルツ」のモデルです

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後半


自作の「胎動」




これは、ショパンの有名なエチュードを編曲したものです

さらに新曲、Human Univers

バロック風に始まり、ジャズ風に爆発
それは音楽の歴史を表しているようにも
また、宇宙のはじまりからビッグバン、そして
消滅(最後はまたバロック風に戻ります)にも思えました

これ好きです

音源はないです


最後が
カプースチンの「演奏会のための8つのエチュード」


本人の演奏が残っています

(36) Kapustin plays Kapustin: Concert etudes = Никола́й Ги́ршевич Капу́стин: для фортепиано: opus 40 - YouTube



角野さんも3番のトッカティーナはYoutubeにあげています





今回、全曲を演奏
しかも間にバッハのインヴェンションを3曲はさみ
ジャズ風にアレンジした高速演奏でした
(カプースチンの7曲目をアップライトで。すると
わたしにはラグタイム風に聞こえました)


素晴らしかった



ポストクラシカルと言って、クラシックの曲を
アレンジしたり、自作を混ぜて演奏する一つのジャンルが
あるのだそうです

それは、フランチェスコトリスターノとか(好き)
ヴィキングル・オラフソンの影響らしいですが(苦手)

キーワードは recomposition 再構築


というのも、現代のクラシックは演奏家は
ショパンなどの作品を「再現」するのみですが
ショパン、リストなどは、即興の名手であり
ラフマニノフの弾くショパンもまた原作とは
違っていた、そういった伝統が失われていることに
異論を唱えるポストクラシカルの演奏者が
たくさん出てきつつある、ということらしい


さて、アンコールは3曲、最後の
I got rhythm  だけは30秒アップしてもよいということで録画しましたが
編集能力に欠けるので、写真を

IMG_5757


I got rhythm  のビデオはこちら


(36) 10 levels of "I got rhythm" - YouTube


これには縁があり、3回目
好きですが
キラキラ星のほうをききたかったかな
いつか聴きたいです


そうだ、アンコールの2曲目はアップライトで
ラフマニノフコンチェルト2番の2楽章、さわりでした
こちらは音量をさげて演奏され、まさにアップライトに
望んでいたことで、最高・・・

(角野さんは、このサントリーホールで、PITNAコンクールの
ファイナルで同曲を演奏ーもちろんオーケストラと―優勝されました。なので思い入れがあるようです)




終了後、外に本日の演目あり

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角野さんのファイナルのstreaming はこちら

角野隼斗全国ツアー2023 ”Reimagine”のチケット情報 - イープラス (eplus.jp)

3000円プラス税、と思います

コンサートは明日、3月10日 19時より
もちろん生配信で、その後26日までアーカイブを楽しめます

申し込みは13日までかな

今回、ヨーロッパ、アジアなど海外にも配信されます




そこまでは、という方は、先日
ラプソディーインブルーにグルダとカプースチン他の曲を
マッシュアップしたインスタライブがありますので
(こちらはジャジー、コンサートは前半はまったくクラシックです)即興の醍醐味を味わえます。これは本当に急遽行われたもので
彼の即興の能力を堪能できます

Hayato Sumino 角野隼斗 - かてぃん(@cateen8810) • Instagram写真と動画


是非ご覧ください。30分ほどです。


ソロコンサートは初めてで、なんとか行けて良かった


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追記:昨晩、オペラシティでの千秋楽を配信で聞きました
最後にサプライズが!

まだ配信を申し込めますので(13日までかなー視聴は16日まで)
興味のある方はぜひ!



追記2:この日、朝から角野さんはNHKのあさイチに出演され、
 トッカティーナを披露、さまざまなインタビューに答え、
 また、生活音をアレンジして即興演奏に挑戦(以前、同様なのは 
 ラジオでは聞きました)スゴイです。
 とっても楽しいですよ。NHKプラスかな
 見逃し配信で見られます(私はもちろん録画しました 笑)
 ぜひ、どうぞ!

追記3:本日、ハイライト映像がYoutubeにアップされました

   どうぞご覧ください! サプライズが最後にあります!



(


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美術好きのわたしもコロナで禁じられていましたが

昨日、3年振りに、都美術館の
シーレ展に行ってきました!

シーレはいつからかわかりませんが
大好きな画家のひとりに

現在も予約制になっており、早めにチケットを
オンラインで購入、で、一回予定をかえましたが
問題なく入場

はじめのほうは、いつだったかの(コロナ前には違いない)
ウイーン展のように、歴史や他の画家たちの作品が
多く、ああまたか・・・と思ってましたが

終わりの方はほぼシーレでした

シーレといえば、傷だらけになったような
自画像が有名(あるいは女性のヌード)

しかし
風景画もいくつかあり、撮影OKとなっていましたので
これをまずご紹介


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これは「冬の木」
説明も写真に撮りましたが、アップできない

よくみると後に何か、葉のようなものが
描かれて、それが白、グレーで塗りつぶされています

自然といってもシーレらしい、鋭く
痛みをかんじさせる
また造詣も独特です


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解説にあるように、シーレの母親の故郷の風景

絵の具が塗り重ねられ、実際はもう少し赤などは
強い色でした


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「道具部屋」 わりと写実的


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この部屋の街の絵の反対側にあるパネル
冬の木、はシーレ21歳のときの作品
早熟な才能を十二分に感じさせます

人物画は撮影できませんでしたので
ポストカードの写真を載せます


デッサンは保存のためでもありますが
とても暗い部屋で(だいたい全体が暗いです、よく見えない
これは想像ですが、オルセー美術館が濃いブルーの背景にかえて
暗くした影響でしょうか?しかし、わたしらロウジンには
見づらいです。明るいオルセーがなつかしい・・・)


さて

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「背中向きの女性のトルソ」 かな


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「赤い靴下留めをして座る裸婦」


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「頭を下げてひざまずく女」

 かなり無理なポーズ、もちろんエロチックです




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「走る女」 後の脚が跳ね上がっていますが
実際にこんな風になることもあるかな


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「裸体自画像」

このシリーズで着色されたものも1枚展示されていましたが
それはカードを売ってませんでした

もっと欲しかったのですが、ポストカードは
1枚200円となっており、5枚買えば1000円
高いです!

コレクションしてますが、以前、引っ越しの際
古くなったものを全部捨てられた(アレルギーに良くないと判断されたので、家族が)
今はちょっと手元におくくらい


さらに劣化しますので(缶などにいれています)

今回、キャンディーを買ってみました、缶のため

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これならちょっと机においておいてもよいかも
劣化しにくい



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こちらは、「美術手帖」から画像を拝借しました
さすがにきれいに撮れています

「ほおづきのある自画像」ですかね



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これは未完の油絵
デッサンの感じをたもちつつ、背景は未完とはいえ
うつくしい配色となっています



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フランスだったか、日本か、もうわすれましたが
裸体の自画像、それも油絵がたくさん展示された
機会がありました

それでシーレを好きになったのですが
そのころ油絵のカルチャーに通っていましたので
ある人に話したら、
そういう作品は背景を考えていないので
レベルとしては低い、という人がいました


まあ、そうなのかも知れませんが
わたしはこうしたスケッチ風の人物画が
シーレのもっとも素晴らしいものと考えています
それにシーレは28歳という若さで
スペイン風邪に倒れましたので、才能をさらに
発展させる時間がなかった

ほかにはこんな作品もありました

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  (サイトから拝借しました)


展示されていませんが、たとえば


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自傷的な自画像
この世界と対峙しようとする深い
精神性を感じます



都美術館で4月9日まで開催中

(当日券もあるようですが、一応時間で入場制限が
ありますので、時間予約でチケットを購入しておくほうが
確実です。2回まで変更できます)


本当にひさしぶりに絵をみにいくことが出来て
楽しい一日でした
友人と行き、レストランでランチもしました。
これも3年振りです


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なお
5月末から、マチスもあります

しかし、ポンピドーセンターからなので
パリに行くたびに何度も見ていたものがほとんどのよう
とはいえ、久しぶりに実物に会えますね

マチスは、ロシアにたくさんありますが、今は無理ですよね・・・





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