フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2022年05月

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(この記事は長いです。一般的にわかっているよ、という方は、終わりのほうに行って下さい。
また、引用部分が消えてしまって苦労しました。最後まで読んで下さるとうれしいです
文字の大きさも統一しようとしたのですが、またの機会に・・・)


みなさまご想像のように、わたしは文法家ではありません


文法も教えますが、自由にテキストを選べるなら
例文がたくさんあって、短いストーリーまたは会話のあるものを選んでいました。
文化の話も好きです


ですので、ここまで2回アップしたのは
某大学で、統一教科書の「文法」を担当したためです

で、はじめに発音で
フランス語のhの文字は全然発音しない、と学びます

林さんは、アヤシさん、怪しいひとになっちゃうのよ
などと教えます

ところが、hには、有音と無音の区別がある

え?

となるわけです

有音といっても音が出るわけではなく
発音はおなじで、これは文法的な区別にすぎません

区別は必要で、有音のときは、リエゾン、エリジオンが
おこらないので、注意が必要


(で、私のメンタリティとしては、言語を話すときに、そんなことを考えている暇はなく、そのまま覚える。これはアメリカで1年暮らしたからかも。でも、書くとき、読むときには文法の基礎がしっかりしていないとダメです)

脱線しましたが、これについて
御馴染みの方が質問を下さり、コメント欄では
書ききれないので
ここに記事にします




まず、aspiré とは一般的には息の音が聞こえる閉鎖音
p , t, d,  なんかを考えればよいと思います


でも、フランス語のhの場合、発音になんの変化もありません


ネットの記事を(一般の人にわかりやすいように説明されています)



On appelle h muet un h écrit qui n'a aucune influence sur la prononciation,

書いてあるhが発音になんの影響もおよぼさないものを
muet  と呼ぶ

et dont on n'entend donc pas du tout la trace en parlant.

したがって、その跡(音)は話していても全然聞こえない

À l'inverse, un h dit « aspiré », en début de mot, marque l'impossibilité pour ce mot de se lier dans la prononciation au mot qui précède.

それとは反対に、h aspiré  は、言葉の始まりにあり、
この語が発音において、その前にある語とつながることが
できないことを示す

Il n'y a alors ni liaison ni élision.

そのため、リエゾンもエリジオンもない


 

では、有音のhの例をみましょう

 

 

Le h aspiré

  • les hiboux (et non pas les-z-hiboux)  みみずく
    es héros (et non pas les-z-héros)  ヒーロー(英雄)
  • les hamacs (et non pas les-z-hamacs) ハンモック
  • le homard (et non pas l'homard)   オマールエビ
    le hamster (et non pas l'hamster)
       ハムスター
  • la hache (et non pas l'hache)     斧
la halte (et non pas l'halte)     休息

カッコの中は、発音でリエゾンがおこらない、ことを

示しています

ですので、無音のものは
l'hôtel
l'homme

などとなります

で、辞書はこれを区別しています
aspiré 
にのみ印をつける、しかし
その印は、辞書により異なっています
共通ではありません

電子辞書(仏和大辞典)では、*がついています
hibou
をみましょう

IMG_4572


では、紙の辞書、新スタンダード仏和辞典ではどうでしょう?

IMG_4571 (1)


印が十字架のようになっています


では、homme は、電子辞書では

IMG_4569

何もついていません


では、紙のスタンダード仏和辞典では

IMG_4574 (1)

**がついています
でも、これはこの辞書では、最重要語を示しています
(次に重要なものは*一つついてます)

なんか混乱しますね、でも矛盾はありません
記号が違うだけです

ですので、紙の辞書には凡例というものが最初にあって
おかしいな、とおもったら面倒でも見てみて下さい

勉強していろいろな辞書を参考にするほど
混乱しかねないのですが・・・

てもとには白水社ラルース仏和辞典がありますが、
これには、有音のみ、*がついています
(単語数がすくないので、hasard なんかが出ています)

=========================

(ここからご質問への直接のお答えになります)

念のために、ロワイヤル仏和中辞典は
両方とも*がついており、
有音は、発音記号で、/’ibu/

   となっています。あ、このことですか!


Petit Robert も同様、ここからきているんですね


IMG_4575




homme は、

IMG_4582

Cがひっくり返ったような文字、広いOの発音になっています
   ’ はありません

´ (アポストロフのような記号) でアスピレを示しているんですね、知らなかった(恥です)

 すみません  この辞書を使うころには、この問題は
 関係なくなっていたようです・・・(と弁解)


J’apprends des choses.   勉強になります。


  J'espère que c'est clair maintenant.

ではでは失礼
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ここでちょっと文法は一息


日本語からは想像しにくい、フランス人が会話で
よく使ういいまわしを見て見ましょう



Tu parles!   チュ パルル (r l が交錯しますが)

これは、文字通りは、君は話すね、というようですが

意味は、ウソ!  まさか!
といった意味になります

ググると

  1. Tu parles !
    exprime le doute ou le mépris.

(この表現は)疑い、あるいは軽蔑を表現する


とあります



似たようなものに

Mon oeil!
 (わたしの目)ですが
 意味は、ウソでしょ!騙されないわ!

 (Familier) Se dit pour montrer que l'on ne croit pas une affirmation, que l'on n'est pas crédule.

 (口語)あるの断言を信じない、騙されないよ、ということを
 表すために言われる(言う)

    これはまた、ジェスチャー(身振り)でも表現できます

  
IMG_4545


(そのままでは形式が異なりアップできなかったので、スマホで
サイトの写真を撮影してお借りしました)



映画などを見ていると出てくるかと思います
気を付けてみたらよいかも

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では、つづきを

不規則動詞 
 avoir     (英語の to have )

一応かきましょう、辞書にも、どんな教科書にも載っています

 j'ai               
nous avons
 tu as            vous avez
 il a                ils ont
(elle a )        ( elles ont )
 
 

 
所有を表し
 ~を持っている、飼っている、お店などで~がある(売ってい   る)などに使います

  1 J'ai un frère.   兄がいます
        2    J'ai un chien.
   犬を飼っています
        3     Nous avons des asperges.   
アスパラガスあります
       (お店の人が言う)


もう一つ行きましょう

 -er 型規則動詞

 aimer   
好きである、愛している

 j'aime
    nous aimons
 tu aimes           vous aimez
 il aime             ils aiment
( elle aime)
  (elles aiment)

 

 être , avoir, aimer (chanter, など、-er  でおわる規則動詞)
 この3つをまず覚えますね。
 
===================
すでに、活用を少し習った方に  
 言いたいのは、不規則にも規則性がある
  ということ

 とにかく、être はめちゃ不規則です、暗記するしか
  ありません

でも、その他の動詞の複数の語尾は同様なものがいくつかあります

       nous avons
       nous aimons

       vous avez
       vous aimez


   
同じでしょ!

  規則動詞第二形でも
  finir   終わる、終える (複数にーssが入るのに注意)

        nous finissons
        vous finissez
 


不規則動詞でも共通の変化がそれなりにあり

nous
の活用のとき、nous sommes はまったくの例外、

vous
のとき、vous êtes  -tes  と不規則になるのは
ほかには
faire      vous faites  ( nous faisons )
dire       vous dites   ( nous disons )

  これだけです


さらに、ils の語尾はふつう、-ent
がほとんどです(しかも発音しない、ゼロ)

savoir   - ils savent,   devoir - ils doivent


例外
être, avoir
のように il  ーont   となるのは( ils sont, ils ont )

aller- ils vont
faire- ils font
     
これがすべて


また、
-ennent 
となるのは(それでも ennent )

prendre -ils prennent
venir -  ils viennent
tenir - ils tiennent

ほかはない(頭についている場合、 revenir などは同じ動詞活用)

ここに出てきた動詞
初めの3つ

finir
faire  ~する、作る
dire  言う
savoir  知っている
devoir  ~しなければならない     英語のmust
aller   行く
venir  来る
prendre  取る(電車にのる、食事をとるなど)英語の to take
(tenir)

ほかに 
vouloir         英語の to want
 pouvoir       英語の  can


不規則動詞はこれだけ覚えておけば、まず
OKです。

活用を覚える際に参考にして下さい

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きょうは、動詞

といってもまずは、現在形です


で、そのまえに

I 主語人称代名詞

フランス語では

    je    わたしは
 tu     君は
 il     彼は、それは(男性名詞単数をうける)
 elle  彼女は、それは(女性名詞単数をうける)


 nous  わたしたちは
 vous   あなたたちは(あなたはーていねい)単数、複数両方あり
    (きみたちはーtu の複数)
 ils    彼らは、それらは (男性名詞複数をうける)
 elles   彼女らは、それらは (女性名詞複数をうける)



ここにビデオをアっプしますね 文字が横向きになっていますが・・・




発音も解説していますので、ご覧ください

  ===================

 II 動詞
最重要の ① 不規則動詞 être   
かならず、主語と共に活用させます


  je suis       nous sommes
  tu es          vous  êtes 
  il est          ils sont
 (elle est  )( elles sont)
      (男女混じっているときは、ils をもちいる)



être の意味   1~である、~です
        2~が存在する、いる



1  Je suis japonais.       Je suis étudiant.
              日本人です      学生です (どちらも男性)
2        Je suis à Paris.     Il est à Tokyo.
    パリにいます   彼は東京にいます
 

être  は、英語の be 動詞に相当
英語との違いですが、主語人称代名詞で
it  はなくて、il, elle がそれにあたります。they は、ils と同じようですね。

(it になる例、物を指す、La clef ? Elle est sur la table.
         鍵ですか?それはテーブルの上にあります )

 


以上

=======================

その他の話題
このごろの新しい主語代名詞!

ところで主語人称代名詞、3人称に関して
ジェンダーレスな形を有名かつ権威のある
Robert 辞典が最近だしてきて、問題となっています

iel    これはil, elle を一緒にした新語で、男女の区別なく使用
  複数は iels    です。

  
(Néologisme) (Rare) (LGBT) Pronom de la troisième personne du singulier permettant de désigner les personnes, sans distinction de genre.   新語、まれ、LGBT 3人称の代名詞単数で、性別を表さずに人をさす、(あるいはわからないとき)


  興味のある方は上の引用、
  Wikisionnaire のリンクを貼っておきますね。

  https://fr.wiktionary.org/wiki/iel


(先ほどは項目がつまりすぎでしたので、後半は別記事とします)

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入ると彫刻があります


我が家は、弟(医者)に、人混みに出かけないほうが良い
と言われたためか、コロナ以来、外出が禁止に・・・
(それなりに、持病はあります)

オミクロンになって、私たちも慣れ
近くにお使いなどは行ってます(前は多くは生協とアマゾン)

しかし、コロナはいつになったら終わるかわからない
世の中も with コロナになってきました

そこで、わたしもコンサートに!
角野隼斗さんの
オペラシティで、ラヴェルのコンチェルトでした


オペラシティは、はじめて
しばらくクラシックコンサートに行かなかったためか
サントリーホールとか、昔?は上野の文化会館でしたが


IMG_4483

エスカレーターを上がっていく
気持ちが高まります

電車はがらがらで、(午後5時半ごろ)
新宿乗り換えがいやだったので、参宮橋から
初台まで歩きました、1キロちょっと


IMG_4484

木を主体にしたステキなホール

でもわたしは3階で、このてすり越しに
やっと舞台の半分がみえるだけ

ピアノも奥ですが、コンチェルトは2曲目に
演奏されるので、舞台右端においてあります

で、1曲目は、やはりラベルの「マ・メール・ロワ」

それから、ピアノを中央にもってきましたが、
もう舞台ぎりぎりで、おっこちそうなところに
なので、ピアニストもお辞儀をしたときに
ちらっと顔がみえるだけ
わー、角野さんだ!とおもっても、これではね・・・

で、演奏中は、なんとか身を少し乗り出すと
鍵盤は見えるので、角野さんの頭と手は見えました

音は下から湧いてくるようなかんじ
そのうち耳が慣れてきて、ファゴットなどとの
掛け合いが美しい、と思う間もなく
最後の第三楽章、これはもう、すばらしかった!
正確で素早いタッチ、すごい迫力でした

3楽章は面白い!

というのがわたしの感想ですが、他のひとたち
(ネットでみると)2楽章のキラキラした音が
良かったという人が多い。わたしも期待したのですが
近すぎたのか、あまりいつものYoutube のように聞こえなかった
気がします

なので、リベンジしなくちゃ!

演奏の様子は撮影できないので、始まる前に
あちこち

IMG_4487

これは前のほう
窓が見えます




IMG_4486

後ろのほう、こちらも窓があるのかも



IMG_4489 (1)

いましたよ、というために自撮り(自己満足です、すみません)


後半は黛敏郎の作品が演奏されました

音楽は、音を聴くもの、とはいえ、舞台の様子が
ほとんどわからないのは、なんとなくストレス
横や後のほうでも、サントリーホールはみやすいのですが



============================

ラヴェルは言うまでもなく、フランス20世紀前半を
代表する作曲家、「ボレロ」、「泣き王女のパヴァーヌ」など
有名ですが、このピアノコンチェルトは、最後から
2番目の作品、初演に際して、彼は自分で演奏しようと
考えていましたが、体力の衰えは否めず、
ショパンやリストの曲で、指の練習をしたが果たせず
指揮のみ行ったということです

アメリカのボストン交響楽団の創立50周年記念として
作曲を依頼され、最初は
Divertissement (気晴らし、楽しみ)というタイトルでしたが
ピアノコンチェルト、となりました。(他に、左手のための
コンチェルトがあるそう)(フランス語のWiki より)



前回、一緒に行く予定だった友人にLINEしたら、
「電車にものれてよかったわね」
まるで、はじめてのお使い??

また行きたいし、チケットもありますが
コロナ次第で、反対がでるかも・・・

予習に使ったYoutubeの画像を
アップしておきますね、アルゲリッチ・・・しかしそれは
他に転載できないようで、
リンクを出しておきます(コピペして下さい)

https://www.youtube.com/watch?v=cJOW5mlhH_Y


彼女は、バッハを弾いてもジャジー、という人も
いるくらいで、うまいです!







フランス人ピアニスト、Thibaudet さん

こちらもなかなか良いです。

画像がアップできませんでしたが、今度はOKと思います。申し訳ありません)



ラヴェルの音楽は、ジャズの要素も多く、聞きやすいと
思います

雨の一日、ちょっと聞いてみて下さい



追記  東京シティフィルから写真が公開されましたので
 ここに転載させていただきます。


FStOPn_UsAApY1C


 こういう場合は、手だけ、なんとかみえました。つまり、バイオリンは一人も見えなかった・・・



FStOPoDUUAIEUGY


舞台の写真ですが、左3階で、写っておりません、
音もやっぱり下からゆらゆら上ってくるところがあったと
思います。もちろん、速いところはそのままで、よく聞こえましたが


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