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(この記事は長いです。一般的にわかっているよ、という方は、終わりのほうに行って下さい。
また、引用部分が消えてしまって苦労しました。最後まで読んで下さるとうれしいです
文字の大きさも統一しようとしたのですが、またの機会に・・・)
みなさまご想像のように、わたしは文法家ではありません
文法も教えますが、自由にテキストを選べるなら
例文がたくさんあって、短いストーリーまたは会話のあるものを選んでいました。
文化の話も好きです
ですので、ここまで2回アップしたのは
某大学で、統一教科書の「文法」を担当したためです
で、はじめに発音で
フランス語のhの文字は全然発音しない、と学びます
林さんは、アヤシさん、怪しいひとになっちゃうのよ
などと教えます
ところが、hには、有音と無音の区別がある
え?
となるわけです
有音といっても音が出るわけではなく
発音はおなじで、これは文法的な区別にすぎません
区別は必要で、有音のときは、リエゾン、エリジオンが
おこらないので、注意が必要
(で、私のメンタリティとしては、言語を話すときに、そんなことを考えている暇はなく、そのまま覚える。これはアメリカで1年暮らしたからかも。でも、書くとき、読むときには文法の基礎がしっかりしていないとダメです)
脱線しましたが、これについて
御馴染みの方が質問を下さり、コメント欄では
書ききれないのでここに記事にします
まず、aspiré とは一般的には息の音が聞こえる閉鎖音
p , t, d, なんかを考えればよいと思います
でも、フランス語のhの場合、発音になんの変化もありません
ネットの記事を(一般の人にわかりやすいように説明されています)
On appelle h
muet un h écrit qui n'a aucune influence sur la
prononciation,
書いてあるhが発音になんの影響もおよぼさないものを
hmuet と呼ぶ
et dont on n'entend donc pas du tout la trace en parlant.
したがって、その跡(音)は話していても全然聞こえない
À l'inverse, un h dit « aspiré », en début de
mot, marque l'impossibilité pour ce mot de se lier dans la prononciation au mot
qui précède.
それとは反対に、h aspiré は、言葉の始まりにあり、
この語が発音において、その前にある語とつながることが
できないことを示す
Il n'y a alors ni liaison ni élision.
そのため、リエゾンもエリジオンもない
では、有音のhの例をみましょう
Le h aspiré
- les hiboux (et
non pas les-z-hiboux) みみずく
es héros (et non pas les-z-héros) ヒーロー(英雄) - les hamacs (et
non pas les-z-hamacs) ハンモック
- le homard (et non
pas l'homard) オマールエビ
le hamster (et non pas l'hamster) ハムスター - la hache (et non pas l'hache) 斧
カッコの中は、発音でリエゾンがおこらない、ことを
示しています
ですので、無音のものは
l'hôtel
l'homme
などとなります
で、辞書はこれを区別しています
aspiré にのみ印をつける、しかし
その印は、辞書により異なっています
共通ではありません
電子辞書(仏和大辞典)では、*がついています
hibou をみましょう

では、紙の辞書、新スタンダード仏和辞典ではどうでしょう?

印が十字架のようになっています
では、homme は、電子辞書では

何もついていません
では、紙のスタンダード仏和辞典では

**がついています
でも、これはこの辞書では、最重要語を示しています
(次に重要なものは*一つついてます)
なんか混乱しますね、でも矛盾はありません
記号が違うだけです
ですので、紙の辞書には凡例というものが最初にあって
おかしいな、とおもったら面倒でも見てみて下さい
勉強していろいろな辞書を参考にするほど
混乱しかねないのですが・・・
てもとには白水社ラルース仏和辞典がありますが、
これには、有音のみ、*がついています
(単語数がすくないので、hasard なんかが出ています)
=========================
(ここからご質問への直接のお答えになります)
念のために、ロワイヤル仏和中辞典は
両方とも*がついており、
有音は、発音記号で、/’ibu/
となっています。あ、このことですか!
Petit Robert も同様、ここからきているんですね

homme は、

Cがひっくり返ったような文字、広いOの発音になっています
’ はありません
´ (アポストロフのような記号) でアスピレを示しているんですね、知らなかった(恥です)
すみません この辞書を使うころには、この問題は
関係なくなっていたようです・・・(と弁解)
J’apprends des choses. 勉強になります。
J'espère que c'est clair maintenant.
ではでは失礼

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