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周辺の風景 いつ行っても緑が多く、お天気もよくてすてきな空間

いささか時間が経っていますが、年末に友人と
フィリップスコレクションに行ってきました

粒ぞろいの名画でとても良かった!
2月11日までなので、急いでアップしなければ・・・

内部は撮影できませんので、カードその他で・・・

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ポスターと同じ、なぞなぞ?風のパネル



                               
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別ヴァージョンもあります

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入り口はお正月らしいかざりつけ

さて、ダンカン・フィリップス氏(1886-1966)はアメリカの富豪
しかし大変知的な人で、奥様と二人で絵や彫刻のコレクションを私邸に展示
それが美術館となっている

作品の一部は・・・

もちろん私の偏愛するBonnard

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これは以前、森美術館だったと思いますが、東京でみました
手前の人物は棕櫚の木のかげになっていて
中景の街並みが日が当たってはっきり描かれています
細かい風景のようですが、描きすぎず、いやみがない
ステキな作品


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これは初めて見るもの
縦長です。(Bonnard は空間を制限されるのを嫌って、キャンバスを壁などにピンで
留めて、まず描き、おわったところで枠に貼りました)

この赤い服を着た作品は他にもありますネ

マチスの作品
パリのセーヌ河ぞいのアトリエ


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これも金魚鉢のものとかいろいろありますね

マチスも久しぶりに大きな作品をみられてうれしい

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これはフランスの画家、Georges Braque のちょっと変わった昨品
もっとキュビスム的なものとか、鳥のシリーズをよく目にしますね
それもありましたが、この黄色の椅子(の背)とレモン、後の植物がステキ

フィリップスさんは、ブラックの作品をたくさん持っていたとか

そして、やはりBonnard の色彩に感銘をうけて、アメリカでのコレクターとなり
アメリカで最初のボナール展を開催したそう

それはGiacometti に関しても同じで、展覧会を開催
おおきな頭の像が展示されていました
(Bonnard と Giacometti とは、わたしと趣味が同じね!なんて)

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ちらしの裏側です  右端にジャコメッティの頭部が見えます


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ちょっとぼやけていますが、今回、特別にカード集のようなものが
配られました
セザンヌとかボナールのは入っていませんが、奇数、偶数の日で2種類あり
別のほうにはいっているのがあとでこの美術館のインスタで判明・・・

ううう・・・、しかし上の中には Daumier (上左端)
下左端のブラックの変わった絵(雨が描かれてます!)が入っています
ハムの絵は、ゴーギャンです



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外にでてくるとまたベつのゆったりした時間が・・・

中にはフィリップス家の昔の食堂のミニチュアや写真などあり
Bonnard の棕櫚の木の絵が食堂に飾られていたかと
いいなあ・・・  そういう大きなお宅でないとね
(2時間くらいいたので・・・よく覚えていたのですが、もう記憶が・・・)

絵の数も多すぎず、照明がもう少し明るい方が見やすいかなと思いますが、あまり混雑もしておらずよい雰囲気でした

友人を引っ張りまわして、ロブションで遅いお昼を食べました

11にちまで
ぜひおいで下さい! 入場料がちょっとお高めですが・・・
以下が美術館のサイトです

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さて、Bonnard さんの本は何かないかしら、と
フランスのアマゾンで探して、1月中旬に着きました


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Les Exigences de l'émotion

「感動の要求」     と訳せばよいかしら

Bonnard はインテリにも関わらず(父親の方針で法学生にいったんはなった)
あまり理論をいうことはなかった(それで本も少ないのですが)
しかし、sentiment   , émotion  感情、感動 を大切にした
つまり もの を見て、その最初の感動をできるだけそのまま
内的なリアルなものとして表現することを追求していた、という

インタビュー記事と、1940年に発表された
Correspondances 書簡集が再録されています

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これは学生のときに祖母にあてた手紙で
メトロに乗って乗客の様子などを家で思い出してスケッチしている、と書いてあります
(あ、大丈夫、あとに活字が載っています)


その部分のフランス語(自分のいるところから カルチエ・ラタンには遠いが)

Heureusement il y a le métro cela m'amuse de voir ces êtres entassés 
幸いなことに、メトロがあって、詰め込まれた人々を見るのはおもしろい
ou il y a souvent de jolies figures 
そこには、しばしば美しい顔(をした人)があり
que je dessine le soir de souvenir dans mon calepin.
それを僕は夜記憶で手帳に描く

(お断り: ou  の  u にアクサン・グラーヴが、Win10になってから、どうしてもつけられず・・・ すみません)


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その絵は、こんなの
落書きみたいですが、中央の女性が美しくて気になったらしい
「試験」 について触れられているので、20歳前後ころかと思います

春休みの楽しみがひとつ増えました

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