フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2016年11月

アメリカ次期大統領はトランプ氏に決まってしまいました
実際の票数はヒラリー氏が20万票ほども上回っていますが
制度上そうなってしまった
(フランスでは、直接投票ですのでヒラリーが大統領になることになるのです)

トランプショックも株価は再上昇、など期待される面もあります
しかし、将来はまったく未知数です


France2の放送(今朝、11日)は何を伝えているでしょう
以下のサイト、冒頭です


ところで、わたしが知らなかっただけかもしれませんが
最近はBFTVをみて、France2は衛星放送の10分を見ていましたので

フランス語の字幕がでます!

画面右下の四角のところをクリックすると(左側、一番右端はフル画面です)
sous-titre  字幕 の枠がでますのでその中の
français  をクリックします

すると、重要なところはほとんどそのままフランス語がでます!
長いところはかなりずれたりします  特派員を紹介するところなどはカット

たとえば、トランプが分断を作り出したか?という点については
Mais l'élection de Trump a-t-elle créé une fracture durable?
(しかし、トランプの選挙はこれからも続く分断を作り出したのか?)
( créé  - créer 創りだす、の過去分詞)
という風に出ていますよ

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ニュースの続き
では、トランプ陣営はどんな人物がいるのか?

まず、副大統領のペンス氏、かれはインディアナ州知事ですが
ウルトラ保守主義で
créationniste  だそう!とんでもない人物だ!!
これはアメリカに行くと初めて聞いて驚くのですが
神がこの世界を作り出したという聖書の言葉を字句通りに受け取るもので
ダーウインの進化論を否定する人々
つまり、まったく科学的でない

ジュリアーニ元N.Y.市長はN.Y.の治安を劇的に改善したと評価されていますが
tolérence zéro  寛容はゼロ、の方針に従って
犯罪者や街頭に暮らす人々などを追い出した過去があります(司法大臣といわれる)

クリスティー氏はカジノ問題で係争中あるが、それが解決すれば
大臣になるかも

外科医のベン・カーソン氏はオバマケアを全否定

その他、経済関係は、ゴールドマン・サックスのトップを起用とか
クリントンのウオール街との関係を攻撃していたのは誰かしら?

アメリカは politically corect の概念があり、差別的な発言を公の場所では
言えないことになっていますが、大統領候補なら何をいっても良かったのか?

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日本だけでなく、世界の民主主義の危機では?
ポピュリスムです
Brexit と同じ現象で、職を失った中間層、中年、高齢者(そして白人)が
不満を持っている。その事実はあるかも知れませんが
これからの若い人たちの意見とまったく反対です
イギリスでもアメリカでも、彼らはもっといろいろな交流を望んでいる




フランスへの影響は?
フランスでは、極右といわれる移民排斥の
国民戦線のル・ペン氏が大統領になる可能性が増えたと警戒が出ています
さっそくこの党は、移民のせいで学生が大学の寮に入れない
移民の給付のほうが、一部の退職者より多い、などキャンペーンを始めているよう
これに関して、Faux 偽りである、またはどちらとも言えない、と
検証しています(このニュースの後半です、以前は項目別にみられましたが現在は
出来ないようです)
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ところで、ヒラリーのメール問題は重大ですが
これを流したのはウイキリークス?
とすれば、ウイキリークスの勝利ですか?
彼らの狙いはどこに?

altermondialistes  =グローバリゼーション( mondialisation )に反対の人々
と、超保守主義者たちが一緒になったのだろうか?
保護主義となれば、時代は50~60年逆もどり・・・
トランプのサイトから、イスラム教徒入国拒否などいくつかの過激な項目が
消えてはいるそうです・・・

様子を見守るしかないですが
Sanders氏 の演説が印象的です 彼がもう少し若かったら大統領になっていたかな

「トランプが中間層を盛り立てるならば応援する
しかし、移民、イスラム教徒、LGBTなど少数派の人々を排斥するなら
断固戦う」

世界はおかしな方向に動きはじめている?

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お天気が安定してきました
3日は記念日だったのですが、混雑するので
きのう4日に渋谷に食事にでかけました(美登利寿司)
それぞれ用事があったので、まず券をとり
45分後くらいにわりとすんなり食事
おいしかった!しかもカウンターで、少しづつ出してもらったので
高級寿司店の気分です。板さんもgentil!  リーズナブルなお値段で
付き合ってくれるなんて

夫は食事後!カキのグラタンを注文

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おいしかったそう
わたしも好きなのですが、以前あたったことあり
築地で買ったけど、わたしが剥いたのが被害者になったらしい 一度すると繰り返すとか・・・

それから、文化村のギャラリーでアレシンスキー回顧展に
たまたま電車の吊り広告でみて、せっかくだから行こうと

トップは写真がはっきりしませんが、ちらし
A4を広げて大きくできるものです
アレシンスキーは、コブラ(Copenhagen, Bruxelles, Amsterdam の頭文字を組み合わせたもの)なる芸術運動に参加
その後、日本の書(前衛芸術としての書)に興味を持ち、来日
日本の書家たちと交流し、京都で短編映画も作成(15分ほどのが上映されています)

くねくねとした、黒い線が特徴ですが、それが墨で書かれた文字から来ているとは
知りませんでした

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床に紙などを置いて制作するように

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いくつかの絵はマス、枠で囲まれていますが、これはマンガをコマ割りを意識しているとか(近くでみるとなかなかユーモラス)

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購入したポストカードですが、全体は巨大な作品で
N.Y.のグッゲンハイム美術館の入口に飾られていたそう

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文字への興味から、すでに印刷されている紙に制作も
(これらはちらしから拝借しました)
詳しくは文化村のサイトに

最後に本人出演の最近のビデオが
大変お元気のようです(フランス語もわかりやすい、もちろん字幕付き)


ところで、なぜ、アレシンスキーなのか?
それは我が家に作品があるんです!

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Drouot パリには ドルオーというオークションがあります
サザビーズほど世界的に有名ではありませんが
フランスでは一番の競売場
夫が落札しました  リトです
女性?がタツノオトシゴみたいになってますが
なかなか良いでしょう?

下の 4 の札は、オークション時のナンバーそのままついてます
(もう1枚、色のついたリトがありますが、それは場所がないので倉庫に
以前の家では玄関に飾ってました)

わかりづらいと思い、現在のリビングの写真がこちら

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いまは展覧会のポスターは売られていませんね
アメリカ輸入のものはかなり高価でしたので
左にちょっと写っているランプは夫の作品です

カメラは持っていかなかった
それに日本の美術館は写真撮影できませんね

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地上階に撮影スポットがあります
円形のアレシンスキーの作品(レプリカ)と一緒にとってもらいました


もうひとつは、フランスの芸術家
ボルタンスキーの展示です
庭園美術館でこちらも開催中
アメリカから一時帰国中の友人に誘われて

ボルタンスキーは、ホロコーストをイメージする
衣類を積み重ねたインスタレーションを、何年か前に
ポンピドーセンターで見ました(いくつかの区切られた部屋のようなものの中に)
また、TVでは、犠牲者の写真を張り付けたたくさんのメールボックスのような形状のインスタレーション

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パンフです

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インタビューとか、実際の展示の写真(これは四国の島のもの)
la forêt des murmures   嘆き(つぶやき)の森

木々に鈴がつけられています

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庭園美術館は、もと皇族の朝香宮邸で、すべてが
アールデコ様式で統一されています
今回この内部を公開、そしてボルタンスキーの展示も一部行われています
なんでも、明治天皇の息女の一人と結婚し、フランスに留学されたそう

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これはチケット  アールデコの一端がわかるかと

お庭は大変広々としてステキ、これは写真も撮れたのでしょうが
このときはカメラを忘れて・・・ 写真がないです

こちらも最後にボルタンスキーのインタビューがあり
この歴史ある建物で展示をしたことの意義を語っていました
なんと、彼も日本が大好きで、古い建物には
fantômes ファントム 亡霊が宿っている
それで展示に適しているとか
日本人と同じような考えですね!

わたしも古い家で生まれ育ち、亡霊がそこにいるとは
思いませんが、何か家には住んだ人たち(わたしの祖父母や両親)の
痕跡が染みついているような気がしてなりませんので、共感しました

上の「つぶやく森」は、誰でも鈴を買って、木に結び付け
紙に願い事を書くようになっているそう
それは、神社を自分でやってもいいの?とも思いましたが(おみくじなの??)
そういえばパリのPont des Arts  ポン・デザール 芸術橋 でも
若い人たちが鍵をくっつけて恋の成就を願っていたようなので
日本人以外にもこうした感覚はを持つ人はあるのかも知れない

インスタレーションはわかりづらいので
こういったインタビューがあるのは良いですね
(それを聞かないとわからないのは問題?)

彼は父親がユダヤ系で、大戦中は母と偽装離婚をして、家の地下に隠れて
なんとか生き延びたそうです。
「生存者」(生き残り)との思いを強く感じているのはそのためという

庭園美術館のサイトはこちら

衣類のインスタレーションとボルタンスキー氏(ポンピドゥーのとは違っていますが)

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津波の半年後にも訪れ、同様なインスタレーションをしたかったそうですが
それはまだ早すぎる、ととめられた、と語っていました。鎮魂の意味なのでしょうが

これからお天気も良さそうです
ぜひ美術の秋を!
庭園美術館でお茶、だけでもステキです

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