フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2016年10月

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最初に言いますが、わたしは「ハルキスト」ではありません
村上春樹氏、(というのがいいのかな?)の小説は半分くらいしか読んでおらず
発売の日に並ぶどころか文庫になったらやっと買う、(又はブックオフ)のクチです

ところで(ところが?)先日この本を書店でみて買いました  
これも文庫ですが出たばかり
写真がすばらしい! 謹厳な感じに映っています(わたしの感想ですが)
アラーキーのポートレートはその人の内面を表現しているので
実際そういう人なのでしょう
(あるミュージシャンのを見たら、ファンしか知らないような感じに写っていたので
その時、アラーキーのすごさがひしひしとわかりました)

面白かったです。かなりトラウマ的なところもあったけれど
なにしろ日本ではなかなか評価されなかったから

小説を書こうとする人でなくても仕事に対する姿勢というか
参考になるかと

もともとアメリカの小説を原文で読んでいたということなので
影響が強いのでしょう
わたしはそうわからないのですが、たとえば
ポール・オースターなんかは、主人公がとんでもない出来事にまきこまれて
サスペンスに満ちた展開となる・・・まあ似ているかも

日本の小説家で彼が評価し言及しているのが
村上龍(わたしはこちらの大ファンで、はまってました
でも、もう書いてくれませんね。映像を見ているような圧倒的な描写力、
ぞくぞくする文体、しびれます)
それから中上健次(中上も大好きではまってました)
あとは夏目漱石 ・・・ 好みは一致です

漱石と村上春樹は、なにをしたら良いかわからないという若者
(だいたいの若者はそうです)が出てきてうろうろするところが似ている
前に英語の先生にそう言ったら、「そういう人物は他の小説にもあるわよ」
そうかな? でもフランス語のWiki を見たら似たような意見が出ていました

漱石の文章はいまでも読みやすく(猫はいろいろな知識が必要ですが)
明治の文豪とは思えないような新しさです。
村上春樹も読みやすいので、その辺が・・・あるいは?という

村上作品はおもしろくてどんどん読めるのですが、そこが物足らないというか
でも、2年前のノーベル賞がフランスの Modiano という人で
ひとつ読んでみましたが、やっぱり似ていて、読みやすく(フランス語です)
探偵小説仕立てになっていました(ゴンクール賞の作品)
でも、これなら村上春樹がもらってもいいんじゃないの?と思いました

それから、日本の他の小説(誰のとは言いせんが)弟や友人のお勧めを読んでも
いまひとつピンときません。で、村上作品は
ファンタジーだ、時代というものが関係がない(そうとも言えないものもあるけど)
などと文句を言いながらも読んでいるので・・・
ひょっとして、一種のハルキスト?と思ったり

読んだうちでは
「ノルウエーの森」は良く出来た青春小説(昔読んで、映画が出たので再読)
あとは「海辺のカフカ」が好きかな 「ねじまき鳥・・・」も悪くないです


ところで、北野監督がフランスの勲章を受章するそうですね
すでに数々の賞をもらっておられますが今回は最上位の勲章
フランスは勲章を出すのが好き、とも言えますが
北野映画のファンとしては喜ばしい!

この間、学生さんに余談として以上のようなことを話しました

女子学生にお薦めなのは
「キッズリターン」 「菊次郎の夏」
「ドールズ」ですかね   
(「ドールズ」は女子が出てきますね この辺は健康問題がなかったので、映画館で見ました )
あと 「あの夏一番静かな海」 もよいかも

ちなみに、アラーキーの写す北野監督は
どことなく不安げに見えました(テレビで見たので、紙の上では見ていませんが)
それとも、シャイなのかな?

(おしゃべりばかりで情報はなく、失礼)

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わたしの誕生日のランチに、六本木のロブションにいってきました
日曜日のこと
実はかなり前に、恵比須を予約しようとしたら、もう大変であきらめ
そしたら、Charles が行ってきて、美味しかった、それは六本木、という
で、予約しておきました

トップは赤と黒を基調とした店内
ヒルズの2F(ふつうに歩くところ)です

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お皿・・・

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メニュー
コース(menu   ムニュ にしました)


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彼が現れたので
Vous êtes français?    と一応聞く  (マヌケな質問ですが、きっかけがなく)
そうに決まってますが・・・

Vous parlez français, un peu?.... beaucoup?   フランス語を話すんですか?
      ちょっと、たくさん?などと聞き返してくれて、会話がはじまる

4年日本にいるそう(流暢な日本語で接客)

Vous êtes cuisinier ou serveur?
  コックさんなの、ウエイターさんなの?ときくと
Je suis maître d'hôtel.
  メートル ドテル とは給仕頭 のこと、はあ偉いんだ
 パリではもう少し厳めしいかんじと記憶してましたが、ここはカウンターが主な
 アトリエなので 全体に気楽(décontracté ) なんでしょう

で、注文しました

まずは パンが運ばれてきます

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これが絶品!ミニバゲットかわいいし、おいしい
どんどん持ってきてくれます

まずは、entrée

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透明で丸いかんじなのが、ユリ根(おいしい)
ズワイガニの身が中にはいっていて、
コリコリとして甘いのは日本のナシだと思います
全体がクリームでまとめられていて、けっこう塩味もあり
甘辛のかんじ


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見た目は同じようですが、これはスープ
カボチャが主体、これおいしい!
こんなになめらかな soupe 食べたことがないような



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あ、忘れてた
わたしはアルコールは弱いので、アペリティフなどはやめ、はじめからシャンパンを
(Veuve Clicot )
これまだあまり飲んでないときの写真
全部飲み干してもクラクラしなかったので、すくなーい、と思った (泣)


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黒いシャツの人はコックさんです(ウエイターさんは皆赤です)
奥でお肉を焼いているなど見えます
(ぶれてますが、人の行き来が激しいので、パッと撮りました)



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これがメインのアニョー(agneau )  子羊   絶品!
わたしも大好物なんですが、クミン風味とあり、夫はモロッコでは
クミンがダメだったので、食べられないときに交換しようと
わたしはスズキを注文しました


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ついに散らかってます、失礼
これもおいしかったのですが、日本では他でもスズキは食べられるので
ちょっと選択の誤りか・・・  
わたしがたまに他人のことを考えるとかえってよくない(あら、夫は他人ではないか??)
もちろん アニョーもひと切れもらいました うふ


メインが出てくるまでは、qualité (質) はともかく  quantité (量)はどうよ?と
思ってましたが、メインは量ありました

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誕生日、と告げておいたら、チョコで作られた
Joyeux Anniversaire

さすが、Robuchonのチョコなのでおいしいです!
バラの花も、マジパンといってたけど、おそらく栗のクリームでおいしい!

すごく喜んで Merci!!! といったら
maître d'hôtel 氏は

Je ne fais qu'apporter.
私はもってくるだけ

C'est déjà beaucoup de travail!
それだってかなりな仕事よ
  と、わたし

この辺からパリのカフェの会話のようになり

わたしたち二人の写真を彼のカメラでも撮影??
何歳の誕生日?22歳?
あら、18歳よ、などどふざける


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ところで先ほどのはサービスで、デザートはこれ
チョコが重なってしまったが
濃厚、アイスとチョコクリーム、もうおなかがいっぱい
これも美味でした

そうだ、下の黒いのは食べられないよ、というので
Ce n'est pas de l'algue?  
ノリじゃないの?とか言ったっけ  ( algue  アルグ、海苔、海草の類をさす)



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カフェ(expresse) にはミニマドレーヌ、オレンジピール、キャラメルもついて
コーヒーもおいしい
この辺がきちんとしていて、来てよかった、と思わせるところです

最後に写真がプリント出来ていて、おみやげにいただきました
それは・・・角度的に上から写しているせいでしょう、わたしらイマイチ・・・
でもよく父は年をとってからは
「写真は、真を写す、というからな・・・」と言ってましたから
こんなものかな 笑

日曜日で満席
お隣は一組かえってから、また一組、アメリカ人と思われる
年代はいろいろな人が来ていました


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せっかくおしゃれしていった?ので、小さい写真を
赤いバッグはロブションのパンを買ったから

この前のスペースではエレキギターの展示をしていました

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風が冷たく少し肌寒い感じの午後
ともかく、おいしいものを食べるのは良い!

(お付き合いくださった方、ありがとうございます)

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昨日、銀座の画廊 「惣」 で先生の個展にいってきました

わたしは絵が好きなのですが、一時、カルチャーで油絵を学んでいました
その時の先生が
高岸まなぶ先生です(春陽会会員)
絵画空間のお話を繰り返し伺っている間に、それを自分では作り出せないけれど
絵の見方は少し変わったと思います。先生に感謝。


トップは大作の 「遺したもの」 (このタイトルだったと思います)
写真に関して、先生には許可をいただきましたが、色がどうしてもうまくでませんね
画廊の方には、黄色がかって写ってしまうといわれたのですが
修正する方法もよくわからず、そのままとなっています

先生はコロリスト(coloriste)  英語ではカラリスト
色彩画家(と私は思っていますが)なので
色がただしく再現できないと魅力は半減してしまうのですが
その辺はご了承ください(先生、ごめんなさい)急いで撮ったので曲がったりしてます

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こちらの花の作品がここ2,3年の作風(とわたしは思っていますが)
少し強めの色のほうがここではきれいに見られるかもしれません


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同じ花でも、最近のものはこんな感じ(と思っています)
とても繊細なブルーと紫が印象的です

画廊の雰囲気はこんな感じ

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今回多くの絵は、お家の近くを散歩なさって
その場面の風景が
「カワセミの街」 「飛翔」など


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これは小品ですが、大きいままにしました
今回の絵は、どれも ハッチングという技法が多用されていて
それがよくわかるかな、と思って

ハッチングは、細い斜めの線を繰り返しいれるものですが
(国語の辞書に載っておらず、Wikiによると絵画や図案において、一定の面を平行な線で
埋める技法、とあります)

この絵では、(細かい点は確かなことは言えませんが)
前面のアジサイ以外は、ほとんど全体にハッチングが入っています
空、川がわかりやすいですね

それが独特の繊細な雰囲気を作り出していて
とてもステキです



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こちらも
空が濃い青、紫なのは、夜明けのためです

ハッチングにすると、マチエール(絵の具などが表す、固有の材質感)が出て
重み?が増す、というような解説をしていただきました
(特に、トップの大きな女性の絵の背景の白など)


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夜明け前の散歩



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とても黄色くなっていますが
タイトルもいれました
「もうすぐおうちよ」
散歩させているワンちゃんに言っているのかな


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女性はお嬢様がモデル、とのことですが、この絵は髪型がちがいますね


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よく考えたら、みなさんの写真がほとんどないので
今回先生の作品と一緒にとらせていただきました


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10月5日まで開催中
お近くにおいでの方はぜひ寄られたらいかがですか

先生の絵を堪能した後は、先生お勧めの和食
近くの 芝濱 でランチを

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タイのお造り、とっても新鮮
ほかに鯛のあら汁、てんぷらのお茶漬け
どれもおいしかった(他は写真なし)

せっかく銀座に出たので、友人にお菓子を

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これは自分用に買った croissant aux amendes  クロワッサン・オ・ザマンド
 アーモンドの粉入りの生地で焼いたクロワッサンです
 おいしかったけど、ここまでしっとり、の食感はフランスにはなかったかも


土曜日なので歩行者天国
ギャラリーのほうは静かだったのに

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最後は食べ物の話になるのはいつものこと?
目も舌もたいへん満足の午後でした

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