フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2015年09月


いつもご質問をいただく、深志野TKさんから、こんな情報をいただきました
記事の下のメールのやりとりに大半は載っていますが、再録、追加します

ご投稿
「9月13日の朝日、論説主幹の記事に、フランス、ロピニオン紙論説記者クロード・ルブラン氏の小説「悪循環」、南シナ海上空で、戦闘機が近づきすぎて、自衛隊が相手を撃墜、中国が報復し、戦艦を攻撃、犠牲者約20人。今までは、自衛隊が先に撃つのはありえないと思っていましたが、これからはわかりませんね」

それは戦争!?! おそろしい話です

調べたのですが、
Google でもなかなかヒットせず、それではと、フランスのアマゾン(amazon.fr)を
みましたが、(深志野TKさんの追加情報として Le Japon vu du train  「列車から見た日本」はありました)
この本はありません。

それで、もう一度、L'Opinion の rédaction ( 編集部) Claude Leblanc のところで
あちこち?クリックしたら、この人のTwitterが出てきました。

それなら、出版された本の告知、広告が載っているだろう
4月ごろまでさかのぼって、見つけました。(トップの画像)

なぜうまくいかなかったのか?
それは、タイトル
「悪循環」、というと Cercle Vicieux セルクル ヴィシユー をふつう考えますが
実際のタイトルは

Engrenage  オングルナージュ 
  これは、まずは歯車のことで、歯車がたくさんかみあっていると、ひとつが動けば
  他の歯車も必然的に動いて、どんどん進んでいく、そういった、事態がどんどん、
  ほぼ自動的に進んでまきこまれてしまうような、状態を示してます

また、この本は、(アマゾン)読者の感想によりますと、小説というよりは、
彼の記事から発展したエッセイのような趣もあり、roman 小説で検索しても出てこない

さらに
livre broché  仮綴じ本   なので
検索にかかりづらかったようです。


Nous vous invitons à lire L'Engrenage (éditions Komikku), le roman de Claude Leblanc, fondateur de Zoom Japon, qui raconte comment le Japon et la Chine pourraient faire basculer le monde dans un troisième conflit mondial. Fondé sur des faits réels, ce récit offre l'occasion de découvrir de façon très prenante la complexité des relations internationales. L'actualité de ces derniers jours dans cette partie du monde montre que L'Engrenage est plus que jamais dans l'actualité.

この本を読むようにおすすめの記事・・・
どのように日本と中国が第3次世界大戦に世界を巻き込んでいくことがあり得るかを語っている。現実の事象に基づいて、この物語は国際関係の複雑性を興味深く知る機会を提供している。昨今のこの地域でのニュースを見ると、「アングルナージュ」が、かつてないほど現代的意義を持っていることがわかるだろう。

====================
ちょうどこの検索をしていたときに
報道ステーションで、もと米軍関係者の話として(その方の映像つき)
アメリカが今回の安保法制によって、日本に望んでいるのは
南シナ海のパトロールである、とのこと。

いやーな一致です

クロードルブランで検索すると
この記者が中国、日本(またその言語)に精通していて
様々な場所で見解をのべているのがでてきます。
(ただし、小説、も加えると、モーリスルブランのアルセーヌルパンがいっぱいでてきてダメです)

ルブラン氏のツイッターを見ると、安保法制反対運動の様子(火山、地震も)
たくさんでてきます。ほかに中国のニュース、
ときどき日本やメキシコなどの電車!(北陸新幹線たくさん)
てっちゃん、のようですね。(日本語そのままのリツイートもあり)

ツイッターのアカウントを載せますね。
短くて読みやすいと思います

ともかくこれはフィクションです
現実にならないように!

 にほんブログ村 外国語ブログhttps://foreign.blogmura.com/french/




 
   


安保法案が委員会で可決されたそうです。
テレビで見ていましたが、何が起こったのかわからなかった

可決ということらしいが、何でしょうこれ

さて、この間の日本の議会の状況、憲法の解釈による変更、
違憲であるとの法律家の意見などなど
メル友のルネさんに訴えたら
次のようなメールが来ました

内容は、結論的には、もしも中国と戦うことになったら
日本は日本だけで戦うだろう、ということです


Pour ton armée qui se déploierait autour de Senkaku, vous devrez vous
battre tout seul...
あなたの(国の)軍が尖閣の周辺で展開するとすれば、日本だけで
戦うことになるだろう
Et peut-être contre l'avis des Américains...
そして、恐らく、アメリカの意に反して・・・
Tu peux parler de l'opinion publique aujourd'hui, mais crois-moi, elle est très versatile. 

今日の世論について言うことは出来るが、私の言うことをよく聞いて、
それはとても変わりやすいものだ。
        Je veux dire par là, que dès le premier mort japonais, elle changera.
ここで私が言いたいのは、最初の日本人の犠牲者が出れば、世論はすぐに変わるだろう、ということだ。
Une mère dira qu'une île inhabitée ne valait pas qu'on lui sacrifie son fils et
beaucoup seront émus.
母親が、無人の島は自分の息子の命を犠牲にするには値しないと言えば
大勢の人は心を揺すぶられるだろう。
(ここは、私がメールで、もし尖閣に侵攻があった場合、日本人は戦闘を支持するのではないか、そうしたらどうなるだろう?と書いたので、それに対するお返事です)




        Tu sais, contrairement à ce que faisaient les Américains en Somalie.
アメリカがソマリアでしていたのとは異なって
Le premier à débarquer, ce n'est pas le caméraman de CNN pour filmer les soldats qui arrivent, mais les soldats eux-mêmes.
最初に上陸するのは兵士を撮影するCNNのカメラマンではなく、兵士たちなのだ。
        Et puis, n'oublie pas une chose : Les généraux de toutes les nations considèrent les armes comme des joujoux.
それから、このことを忘れてはいけない、すべての国の将軍たちは
軍隊をオモチャのように考えている。
Une nouvelle arme, c'est un nouveau jouet... Et qu'importe si on l'essaie 
       contre les Japonais ou d'autres.
新しい兵器は、新しいオモチャだ・・・ そしてそれを試す相手が日本人であろうと誰であろうと関係ない。
        (・・・・)

        Ne crois pas que les Chinois sont bêtes au point de croire que les Américains risqueront quoi que ce soit.
中国が、アメリカがリスクを取るだろうと考えるほど、馬鹿な国だと思ってはいけない。
(中略)

 Comme vous, il sait que le Japon est seul face à la Chine...

あなたたち(日本国民を指しています。わたしには tu を使うので)と同様、
彼(アベ)も日本は中国に対して、単独で対処しなければならないのを
わかっている。
[以下省略)

(それはどうなんでしょう?)

これは彼個人の意見です
ルネさんは、Sécu (フランスの社会保障を管理するところ)にお勤めの
一般人です。歴史を深く勉強している方で、
パソコンを初めて買った1999年くらいからのメル友

mondialisation  モンディアリザシオン
いわゆる グローバル化について早くから批判
個人を大切にしていないから
貧乏人を生み出す機械にすぎない、との意見
machine à produire les pauvres   という
その頃私は、そんなことはない、世界の国々が交流してすばらしいだろう、と思っていました

16日のメールです
その夜、報道ステーションを見たら
安保法案について、寺島実郎氏が、同様の意見!

それはこうです

「現在は冷戦構造の時代とは違う。
アメリカは日本も大事だろうが、中国が大事、尖閣などで
日本との紛争に巻き込まれたくはない

米軍との離島作戦を行っているが、つまりは
日本がやってくれ、ということ」

という意見でした(細かい字句など、記憶をたどっています)

防衛を一国だけに頼りきり、とはいかがなものか、ということでしょう
また、外交、アジア各国間の、EU、ヨーロッパのような協力関係が重要とも

ところで、フランスでは
デモなどで国民が反対すると
多くはその法案を廃止、またたとえ一時であれひっこめます
(最近では エコタックス=トラックは排ガスが多いのでエコロジーのため
税金、通行税を徴収する、というもの。また復活しそうですが)

どんなにデモをしても、何も変えなかったのは
サルコジ前大統領です
前回の大統領選挙でオランド氏(現大統領)に敗れました

来年の夏、日本も選挙ですね!

追記; しかし、1票の価値が不公平な選挙ですか・・・

 にほんブログ村 外国語ブログhttps://foreign.blogmura.com/french/





       

Manifestation pacifiste contre la réforme de la Défense au Japon

dimanche 30 août 2015 15h15
 
TOKYO (Reuters) - Des dizaines de milliers de manifestants se sont réunis dimanche près du Parlement japonais pour protester contre un projet de loi visant à permettre à l'armée japonaise d'intervenir à l'étranger et de ne plus se cantonner à un simple rôle défensif.
Selon les organisateurs, 120.000 personnes de tous les âges on bravé la pluie, scandant des slogans contre le projet de Shinzo Abe et brandissant des pancartes hostiles à la guerre et réclamant la démission du Premier ministre.

もと記事のリンク

日本の防衛改正にたいして平和主義者のデモ

デモは manifestation   マニフェスタシオン といいます
ロイターの記事です
(内容)
12万人が集まり、日本の軍隊が海外で介入できるようになる
法案にたいして抗議した。
反戦のプラカードを掲げ、安部退陣などを要求


8月30日の国会周辺デモにはぜひ参加しようと思っていました
娘を誘ったら、大勢ひとがいるし、やめときなさい、と
あっさり却下

ま、1人で行けばよいのですが、あの辺はなじみがなく
新宿や渋谷ならまだわかります
(実際は日比谷公園の周辺でも行われたので、あの辺りはもう少しわかる)
また、小雨で、風邪→気管支炎、が脳裏をよぎって
これこそ自己中なのですが・・・

ともかく、デモに参加した方々、ありがとう!
今後、また必ず機会をみつけて参加しようと思っています
=======================


こんな言い訳がましい記事をアップしたくなかったのですが
「3万人など大したことはない」、などという「意見」
(主催者発表では12万人ですが、
実際には後から来る人、帰っていく人など
実数を数えるのは不可能、という意見も見られましたー高橋源一郎氏のツイート)

さらに、デモそのものを批判することをいうわけのわからない
「議員」が現れるなど、想像を絶する国です

また、テレビでも、「行きたいと思っても行かれない人もいる」、など
討論されていました。

それで、ともかく支援の意思を表明しておきます!!

France2ではわたしの知る限り報道がなく、それで書きづらかったこともあります
Libération にはありましたが、事実を報道するだけのようで
イギリスやドイツが論評したのとは違っているのはなぜだろう・・・

ともかく、憲法をないがしろにする政府
立憲主義の危機であることはまちがいありません

今後もフォローしたいと思っています

追記
これを投稿したら、「戦争反対!」と、街路のほうから聞こえてきました
声の後を追っていき、追いついたらちょうど解散でしたが、
これからの行動予定をもらってきました。
参加できたら、と思っています
(中途半端な記事ですみません)

 にほんブログ村 外国語ブログhttps://foreign.blogmura.com/french/









↑このページのトップヘ