フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2011年03月

昨日は、様々な情報をリンクのみアップしました。
きょうはその中の一つ、フランス大使館をとりあげてみます。
基本的に日本に滞在するフランス人向けの情報です。
 
(毎日正午に更新されますので、古い場合は最新の情報に更新、をクリックして下さい)
 
はじめに原発の状況について。これは日本政府発表のものを掲載していますので、省略。
 
2. Prévisions météorologiques :  
天気予報 (毎日正午に更新されます)
Aujourd’hui le temps est sec. Les vents se dirigent vers le sud-est, c’est-à-dire vers l’Ocean.
 
本日(27日のもの)空気は乾燥している。風は南西方向、すなわち
海側に向かう。
La journée de demain devrait être nuageuse avec risques d’averses. Des vents faibles devraient souffler vers le nord, c’est a dire vers Sendaï.
明日(つまり今日28日)は曇り、にわか雨もありうる。弱い風が北にふくと見られる。すなわち仙台方面。(全訳)
 
自分のほうに来なければラッキー、ということではなく、風下では注意することが必要でしょう。放射能はいつ高濃度になっているのかわかりません。このくらいのことは日本政府が責任を持って発表すべきです。
(最初の放射能汚染以外にも大規模な汚染がIRSNでは報告されています。あと10日もすれば、またこの事実を外国の報道を通じて、ネットを見ている人などは知るのでしょう。国民を守る気はないと思われます。)日本にもSPEEDIという探知システムがある、とTVでは報道されていました。結果は一度、しかも福島付近についてのみ発表された。
 
3. Recommandations de l’IRSN :
  • Le secrétaire général du gouvernement japonais Yukio Edano a déclaré hier que, compte tenu de la détérioration des conditions de vie dans la zone de confinement (entre 20 et 30 km de la centrale) "il pourrait être judicieux de se déplacer, dans le calme vers un endroit plus sûr. Une évacuation de cette zone n’est pas à exclure, notamment si les niveaux de radiations augmentent".
枝野官房長官の発表について。政府と同様。
 
Le caractère cumulatif de l’exposition aux rayonnements nécessite une certaine prudence qui peut se traduire par un éloignement temporaire des zones les plus proches de la centrale.
長時間放射能を受けることによる注意をよびかけるもの。
  • L’Ambassadeur s’est rendu hier à Sendai avec le détachement de la Sécurite civile afin d’y acheminer l’aide française. Les mesures prises sur le trajet, à 50 kilomètres de la centrale, ont montré des débits de doses de quelques micro-siverts par heure, ce qui est un niveau bas. Une telle exposition ne présente pas de vrai risque si elle reste temporaire. Il est néanmoins préférable d’éviter une exposition durable.
昨日ご紹介した、フランス大使の仙台訪問のニュース。
  • Les mesures réalisées hier à Sendaï même (80km de la centrale) ne montraient pas de niveau de nature à susciter l’inquiétude.
同様。
  • A Tokyo (250 km par rapport à la centrale) l’activité volumique en iode 131 est aujourd’hui trop basse pour être détectée. Le débit de dose ambiant continue sa très lente décroissance pour s’établir ce matin aux environs de 0,11 micro-sivert par heure. Il n’y a donc pas en ce moment d’inquiétude particulière à avoir.
ヨウ素131の濃度は東京では非常に低く現在のところ特に心配はない。
en ce moment  現在は、いまのところ
inquiétude   心配
  • Il convient toutefois de suivre nos consignes de prudence en cas d’averse ou de pluie : manteaux, chaussures, parapluies et tout accessoire en contact direct avec l’extérieur et surtout avec le sol doivent être laissés à l’extérieur. Il convient d’éviter le contact direct avec la pluie.
しかし、にわか雨、雨のときには注意が必要である。
コート、靴、かさなど外気と接触したもの、とくに地表との接触物は外に置くべきである。雨水を直接受けないことが大切。(全訳)
(靴については、多くのフランス人は日本では家の中では履いていないと思います。ただ、外に置くのもむつかしい)
  • Selon les mesures réalisées par les autorités japonaises, l’eau du robinet est à nouveau consommable à Tokyo sans restriction particulière. Nous rappelons que si un avertissement devait à nouveau être lancé, la consommation d’eau en bouteille est préférable, notamment pour les jeunes enfants et y compris pour la cuisine. En revanche, les douches, lessives, vaisselles et autres tâches ménagères peuvent être effectuées avec de l’eau du robinet.
飲料水についての注意。日本政府と同様。ただし、幼児に関しては料理にも水道水は使用しないのが望ましい、と。
pour la cuisine   料理のために
eau en bouteille ( ペット)ボトルの水。
l'eau du robinet (蛇口)水道水
参考になれば幸いです。
 
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福島原発の1号機に次いで、3号機からも多量の放射性物質が漏れ出しています。
 
現状では問題ない数値、という見解が正しかったとしても、高濃度の放射性物質のなかで、いったい誰が、どのようにして、漏れた箇所を発見し、そして修理するのでしょう?
 
chimérique    シメリック
というフランス語があります。空想的な、と言う意味。(キマイラという架空の動物からきた単語)
 
projet chimérique とは、非現実的な計画
 
 
上のサイト(日本の)では、最初の1号機の爆発によって放出されて放射性物質はチェルノブイリの20~50%と書いてあります。
ウイーンにはIAEAの本部があるので、観測も行っているのでしょう。
正式に国民には発表されていない。IAEAを疑いますか?
 
IAEA のホームページです。(英語)毎日更新されています。
作業は進んでいるものの、components 部品の損傷などあり、復旧のめどはたっていない、とのこと。
 
これはフランス大使館のサイトです。サルコジ大統領の日本国民へのメッセージの下に現状の報告がありますので、クリックして見られます。これも12時に毎日更新。
きょうの記事では、フランス大使がフランスからの救援物資を運んできた救援隊が福島に到着したため、現地を訪れた。その際の放射能には問題がなかった、と報じられています。
 
その他の注意は日本に残っているフランス人に対してです。雨に濡れないように、など。
 
さて。
 
被災された方々は本当にお気の毒で、日々の生活もままならない状況。精神的苦痛は耐えがたいものがあるでしょう。
 
でも、そういった方々、また福島、茨城、の農家東北地方の漁業を営んでいる方々も汚染が進んでいけば、農業も漁業もできなくなってしまうし、家にも帰れなくなってしまうかも知れません。原発の不安を取り去ることが第一と考えます。
 
だらだらと汚染が広がっている。まぎれもない事実です。それは東電も認めているし、明日もあさっても認めざるを得ないでしょう。
 
今朝のテレビでは、ただ一人の女性の解説者(もと原子力委員会のメンバーとか)が、長期汚染の被害について懸念を表明しておられました。どうしてこういう見解の方が他にいないのでしょう。
 
しろうと考えですが、福島原発はもともと40年の稼動期間を終えて、それを何故か延長したのですから、すべてただちに廃炉にしても、当初の計画とは矛盾しません。
 
また、チェルノブイリでも汚染は10日間で一時的にはシャットダウンされたそうです。
 
わたしはまったくのしろうとですが、ヘリコプターや、ポンプ車で、放水ができるのならば、同じ手段で砂をかけたり、コンクリートを注入するのは出来るのではないかと思います。
 
事故から2週間もたってから、実は大規模な汚染であった、しかもそれは継続している、と知らされる国民とはいったいなんでしょう?
 
ただ、昨日のCNNの放送では、(Anderson Cooper 360°)では、
こうした汚染は、もちろん望ましくないが、いまのところ主に海に広がっていて、直接人間や土壌がそれほど汚染されていないのは、まだしもマシと言っていました。
さらにもう一人の専門家は(この人は英語は日本からの中継なのか聞きづらかった、また専門用語では原子炉のどこを指すのか私には正直よくわからない点がありました。記事があれば後ほどアップします)物質が漏れているのは、最悪の場所ではなさそう、という見解を示し、しかし重大な状況である、と述べていました。
 
これは全く個人的な意見です。
またも後になって、実は汚染は・・・などと言う前に、
 
菅首相は決断して、すぐに福島を廃炉にして下さい。
 
今日、しばらくぶりにでかけました。駅ではエスカレーターが止まっており、照明も暗くなっていました。車内では、地下から出ると天井の照明は直ちに消されました。
 
なんだ、そうやって暮らしても問題はたいしてないではないか。
そう思ったものです。
 
杞憂であればよいですが。どう思われますか。
 
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Le monde には、東京に滞在しているフランス人の投稿が載っていました。
 
この2番目のコメントによると、成人のヨウ素許容量は300ベクレルですが、、これは世界の基準の10分の1だそうです。
 
ただ、このコメントについてのエヴィデンスはとってありませんので、その点はお断りしておきます。
 
 
*追記(3月26日)
上の記事は個人的なものとして、ご紹介するにとどめることとしました。
 
昨日、3月25日の CNN Anderson Cooper 360°では、原子力の専門家、また実際に一時東京に取材に来た記者の意見として、水道水に入る放射性物質は、(日本政府の説明のように)大気中の放射能が雨水で河に流れ込むことが大きな原因とのこと。ですので、雨の後は必然的にspike 急な上昇が起こる。
 
しかし、数値は必ずしも発表されたときに、その水が水道管を流れているとは限らない、ズレがあるのでそれを考える必要があるとのことでした。
乳児にはペットボトルを配給しつづけているようなので、その点は的確な対処といえるでしょう。
 
以上訂正しました。
 
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お久しぶりです。母の病状が思わしくなく、実家に帰り、同時に、もともと予定していた旅行を若干早めて京都に滞在、昨日帰りました。
 
大地震、津波の被害は甚大で、未曾有の事態です。ここに書く言葉もないほどです。
 
しかし、こう申してはなんですが、日本に天災はつきもの、どんな災害からも復興してきました。
かつて経験をしたことのない問題、それは原発の大規模な事故です。
 
海外メディアの報道を知る限り載せます。
 
①フランスの放射能研究所が毎日更新している、日本の放射能状況についてのアニメーションのリンクです。
 
(2つあり、セシウムと、ヨウ素について)
 
IRSN で検索すれば、トップページが出てきます。
日本の情報、そしてプルダウンして赤く書かれている
visionnner la simulation du panache...  をクリックすれば、上のリンクが表示されます。
 
日本語ではpdf ファイルでシミュレーションを見られるようです。(追記26日)
(風向きが載っているだけのよう・・・英語)
 
京都滞在中に、カナダ人(奥さんは日本人)に教えてもらいました。
 
②たまたま目にした新聞。日経です。
日本にもこのような放射能探知の精密なシステムがあり、ここに政府が探知、発表を依頼しないのはおかしなことで、実行すべきである、との記事が載っていました。(20日頃。京都版)
 
③さらに、23日のFrance2の放送(おはよう世界のニュース。BS1、通訳のほうで聞いた短いものです)
 
1号機の炉心は70%溶融、2号機は33%溶融しているそうです。
 
BBC は、いわゆる「屋内退避区域」を「汚染地区」と報道しています。(これも日本語訳による)
 
オーストラリアは、消防庁の放水活動にあたった隊員たちをサムライと讃え、隊長さんにインタビューしていました。
 
④ International Herald Trubune (22日ごろ。電子版とは内容が違うと思いますが、より明らかなソースがあれば後ほどアップします)
 
同紙によれば、1号機は、地震の2年前からトラブルがあったそうです。しかも稼動期限の40年を越えて運転が地震のたった1ヶ月まえに許可された。これには官僚の決定、新しく原発を作ることの難しさ、そして「天下り」 amagudari の文字も見えました。許可だけして、あとは東電のおまかせ、状態のようです。
 
⑤本日(25日)、France2 これもBSの短いものを日本語訳でみました。
(東京は引き払って、本拠を大阪に移動しています)
特派員は、チェルノブイリのような事態は避けられたものの、原発からの放射能の放出をとめることは出来ていないので、日本人はこれからも待避したり、食物、水などに常に注意して暮らさねばならない、と報道しています。
 
関西以西は現在原発の雲はあまり届いていないようです。
 
いたづらに恐怖をあおるわけではありません。国民がなんとなく感じている不安を
明らかにし、首都機能、経済活動などを西のほうに移して、これからの日本で生きていく若い世代に少しでも影響が及ばないように、まったく新しい考え方を提示する必要があるのではないでしょうか。放射能の汚染は長期間に渡って残ります。
放射能の恐ろしさを一番知っているのは日本人のはずではなかったか。
 
放射能にもし色がついていたら、臭いなどがあれば、自分で身を守ることもできるでしょう。しかしそういうことは期待できません。
 
フランス人から聞いた一般的な注意としては
1雨にぬれない。濡れたらシャワーで洗い流す。
2なるべく水道水は避ける
 
これは地域によって危険性は様々でしょう。ただ、汚染は同心円的に広がるのではなく、風にのって帯状に広がる傾向があります。
 
原発事故の少しでも早い収束を祈るのみです。
 
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今回の地震。東京でも凄い揺れでした。
 
福島原発。3時半ごろ爆発があったという。
 
France2のサイトではメルトダウンの危険性を示唆しています。
 
 
引用しようとしたら、もう記事の内容が少し変わっており、爆発も伝えています。
 
Une fusion pourrait être en cours dans le réacteur n°1.Du césium radioactif a été détecté aux alentours de la centrale.
 
(福島)第一原発で、メルトダウンが進行している模様。セシウムが原発の周辺で観測された。

Plusieurs employés ont été blessés.

L'armée de l'air américaine a délivré du liquide de refroidissement sur place pendant la nuit de vendredi à samedi sur cette centrale située à 250 kilomètres au nord-est de Tokyo.
 
(上が)米軍が冷却をおこなっていた、という部分)

Une autre centrale nucléaire de la région, Fukushima N°2, connaissait aussi des problèmes de refroidissement sur quatre de ses réacteurs et la compagnie électrique Tokyo Electric Power (Tepco) a pris des mesures de prévention.

また2号機も冷却がうまくいっていない、という。
 
(引用と逆になりましたが) 
しかも、この記事には、米軍が金曜日~土曜日の夜にかけて、すなわち昨夜、冷却水を注入していたということです。
わたしたちはそんなことを何も知らされていない。
 
Geneviève さんも心配してコンタクトをくれましたが、海外では原発の件にも多く関心が集まっているとのこと。
 
重大なことになっていないのでしょうか?
 
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