
9月9日 帰国する日、と書くべきかもしれないが、ともかく今回滞在の最後の日。まるまる2週間だ。
朝から良いお天気。良く眠ったので元気だ。お昼にはソフィーと、友人と食事をすることになっていた。
最後にやけに気が大きくなって、無用心に薄着で傘も持たず身軽にでかけた。
セーヌ河の遊覧船に。バトー・ムーシュは乗り場にいくのがSèvres-Bablyon からは複雑なので、近くの Pont Neuf ポン・ヌフからの、
Vedettes に乗る。船は小さい。ガイドは若い女性が生でアナウンスし(観光学科の学生とか)フランス語と英語のみ。

まぶしい秋の光。風もここちよい。わーい、パリの最後の日もお天気だ。

オルセー美術館。今回は行かなかった。というのも印象派の階が改装中だったから。それで春に日本でオルセー展があったわけだ。とはいえ、あとで知ったが、ドガなどの展示もあったようだ。

これは、セーヌの水位をはかる銅像とか。セーヌはかつて水かさが増え、洪水になったことがあるが、最近はない。
と、ここでカメラの調子がおかしい・・・。シャッターを切れない。
明るい光の下で、「メモリがいっぱいです」、という表示がよく見えず、それでも押してしまったようで・・・あとの写真は真っ白になっていた。
カメラ壊れました。
なのであとの写真はない。最終日でまだしも良かった。
この遊覧船はサン・ルイ島までは行ったが、エッフェル塔のほうには行かなかった・・・。多少安いけれど・・・。
ソフィーに電話すると、友人がひどい風邪なので、これはミチコにはダメだとお昼はキャンセルしたという。で、近くのリュクサンブール公園でお茶をすることに。
ところが、こんなにいいお天気だったのに、公園に着いたころ。大粒の雨!
averses アヴェルス にわか雨
さいわい、公園内でも屋根のあるところがあって、すぐ近くの喫茶店、
ダロワイヨー (東京にもありますね)で待ち合わせ。
ソフィーは大きなリュックを背負ってやってきた。相変わらず忙しそう。
中には修士論文。審査があるので提出された論文をまだ数人分読まなくてはいけないという。彼女はもちろん審査員のほう。
ダロワイヨーのお菓子は、ソフィーの注文した、ルバーブ入りのコンポート(果物を煮たもの)・プリンのようなものが、味見させてもらったら、とってもおいしかった。
お互いの話し損ねた、プライベートなことを話す。そのうち、雨足はますます激しくなってわたしたちも、しずくがかかりそう・・・。雨宿りのひとたちがやってくる。
ダロワイヨーは二階席もあったが、そこは笑ってしまうほど、ブルジョワな感じだった。
そのうち雨もやんできたので、荷物の準備もあり、バスに乗って帰ることに。方向音痴を心配してバス乗り場まで送ってくれた。いくらわたしでも、この辺りは間違えないわよ。
そしたら、バスがすぐに来て、あらためて挨拶も交わさないうちに、わたしは半ば反射的に乗り込んでしまった。ふいをつかれて、お互い目を見つめあう。
Bonne chance !
こう言うのが精一杯。彼女も同じ言葉を返してくれた。
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実はソフィーは大切な手術を控えていた。それはとても微妙なもので、悪性腫瘍などとは違うが、ほうっておくわけにもいかない・・・。だいたいが成功する、うまくいかないのは2%くらい、といっても、自分の手術が成功する保証はどこにもない。
医学に100%はない、とはいえ、場所が場所だけに。
普通の生活をしていた彼女はほんとうにすごい(なるべくそうしているの、と言っていたが)。わたしの近くには同じような問題を抱えている人が他にもいる。
結果、手術は成功して1週間足らずで退院。リシャールさんから何度も様子を知らせるメールをもらった。ソフィーは元気だが、その後ちょっとした事故にもあったらしい。
Tout va bien, sauf..., 全部うまくいってるわ、ただし・・・
捻挫程度で本当に良かった。ふつうなら道を歩いていて交通事故に遭うような人ではない。
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さて、ステュディオの片付けをして(3000円支払うので掃除は不要。ゴミは捨てないといけない)
タクシーを呼ぶ。ボン・マルシェの近くに乗り場はあるが、娘が帰ったときは(同じ深夜便)タクシーがおらずかなり待った。電話で呼ぶと5ユーロくらい余分にかかる。
親切なベトナム人の運転手。でもフランス語は片言くらいしか話せない。それでも20年もフランスで働いているという。
空港はがらりとしていた。エアフラの受付のおじさんは良い人。
中に入って、軽くキッシュなどを食べ、おみやげのワインを買い、しかしチーズ屋さんはなかった・・・。以前は空港の免税店はもっと品揃えが良かったのに・・・。生ものがないようだ。サテライトによって違うのか。それにしても買い物をしている人もほとんどない。お目当ての食品はあまりなく、超高級ブランドや化粧品ばかり。
成田には夫が車で迎えに来てくれていた。やはり楽に帰れてありがたかった。
この旅行も娘や夫のお陰。ありがとう!
殊勝な?言葉はわたしには似合わないけれど、ありがとうくらいはね。
これでこの夏の滞在記おしまい。
かなり個人的な「日記」の面もあったけれど
読んで下さった方々、どうもありがとうございました。
(年内に書き終わることができて良かった)
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