フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2008年02月

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France 2 26日のニュースから

ここで世界一!とは入場者数のことである。この5年間増え続け、去年は800万人に達した。

とくに若者の入場が増えているそうだ。

モナリザ、ミロのヴィーナスが人気なのはもちろん、サモトラケのニケも避けては通れない。(日本人には少し馴染みが薄いかも。大階段の中央にある、いまにも飛び立ちそうな、頭部を欠いた巨像だ。すばらしい)

モナリザなどがある、グランド・ギャラリーより先は写真撮影禁止になったはずなのに、ニュース映像では、みなシャッターを切りまくっている。

3分の2はやはり外国人。新興国の観光客は、はじめは団体で、次からは個人で鑑賞にくる、とは日本人も思い当たる行動だ。

放送では、ルーマニア、台湾の観光客がインタビューに答えていた。
「ルーブルを見なくちゃ、国に帰れないわ・・・」

一日の入場者が4万から4万5千人に上ることも珍しくない、という。

特別に若者(25歳以下を対象)のために金曜日の夜、現代ダンスなどのプログラムを組んでいるという。知らなかった。

ちなみにピラミッドが混雑していそうなときは、地下鉄の Louvre-Rivoli
駅で降りて地下から入るほうが早いこともある。うー記憶があいまい。Palais-Royalだったかな。とにかく、駅のホームに美術品が飾られている駅です。ピラミッドは出口にして、帰りに十分鑑賞できる。

真ん中の写真はピラミッドを中から写したもの。

(写真一番下がニケです。ぶれていてアップできるような画像ではないのですが、あ、これか、と思ってくださいね。失礼)

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先にサルコジ大統領が、一般人を罵倒した一件を書いたが、そのフランス語について。

サルコジ氏は握手に応じなかった相手に (ちなみに大統領など政治家はこういうのを bain de foule=人々との触れ合い といって、人気のバロメーターにしたがったりする)

Casse-toi, pauvre con !

と言っている。

casse-toi は se casser という動詞で、ここでは去る、というような意味
pauvre は英語の poor と同じようで、哀れな、つまらない。
con は非常に下品な意味もあるが、一般にも使われ、バカ、の意。

したがって、「とっとと失せろ、バカ!」ということになる。

これはもちろんオフレコ、というか映像を誰かが撮影していたもので、ネット上を駆け巡っているという。

最近とみに人気低下の大統領。言動には気をつけたほうが良いかも。

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(さっき全文を書き終わったのを誤って消してしまった・・・)

モン・サン・ミシェルのように、フランス料理をいわば無形世界遺産に登録しよう、という動きがある。

サルコジ大統領の案で2009年にユネスコに申請する、という。結果は1年後。

たしかにフランス料理の伝統は長く、すばらしいものであろうが、各国にはその暮らしに根付いた料理文化が存在し、またどんどん進化もしていくものであるから「世界遺産」という枠にふさわしいものか、ちょっと首をかしげたくなる。

案の定、すぐにお隣、イタリアから「待った!」の声。
なんでもイタリアの名物料理は165を数え、フランスは156しかない、という。(あまり数に差はありませんな)

ピツアとフォアグラの対決やいかに!

あるインタビューされた2つ星のシェフは、「フランス料理がすばらしいのは、何よりもその材料、農産物の新鮮さと品質に依っている」とのこと。

何か耳が痛い。フランスは農業国なのだ。

おりしも、パリでは Salon d'agriculture 農業見本市が開催中。
ちなみに、フランス語では自動車の展示会などにもこの salon の言葉を用いる。「農業」といっても全般的に食品を扱い、牛さんなども出ている。

ちなみに、このサロンで、見物客の一人がサルコジ氏の差し伸べた握手を断ったので、彼は相手を罵倒して、大問題になっているらしい。サルコジ氏はキレ易いのか。

実際の放送では、そのあとチーズが話題となり、こればかりはフランスの独壇場、350種類もあり、毎年工夫がなされて種類も増えているという。
あまり長くなるので、次の話題としよう。(まずはアップします)

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21日の France 2のニュースによると、ここ1年で物価は2,8%上昇し、これは1992年以来の上昇率という。

一番値上がりしているものは、基本的な食品( aliments de base )だそうだ。

たとえば

パスタ 11,4% 
   日本のお米に相当するのはパン(バゲットパン)だろうが、
   これは価格が統制されていて、勝手に値上げはできない。

卵   13%
牛乳  11、’%
バター 8,9%

お国柄というべきか。日本だと味噌、醤油?そうでもないかしら。

もちろん、普通品、高級品などそれぞれで上昇率は異なり、高級品ほど値上り率が高いという。

全体では食品は4,2%の値上がり。これは原材料の上昇のためという。

日本でも食品はずいぶん値上がりしていると思うが、その割に話題になっていないのは、おかしいのではないだろうか?

たとえば国産のトマト缶、以前は100円の安売りもあったのに、同じ店で140円もする。マヨネーズやラーメンも値上りしたというし。ビスケットなどの値引率も下がったように思う。

ガソリン税や中国製ギョーザ中毒の話題も重要だが、その影に隠れて、物価の上昇について議論が少ないように思うが、いかが?

(写真はサンジェルマン大通りのカフェでの昼食のデザート。クレーム・ブリュレ。おいしかったけど、メインと2皿で20ユーロくらい。高かったなー)

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すでに関連記事はあったが、今回は小学校に関わる根本的なもの。

一言でいえば、基本に戻る( retour aux fondamentaux )
ということのよう。どこかの国に似ている。^^

15%の生徒が小学校を終わっても学習が十分でないので、来年度(2008年9月)から改変という。

1 計算とフランス語に力を入れる。また土曜日午前中は全員が休み。

これにより、週26時間が24時間となる。時間が減ったのに、スポーツ(体育のことだが、特別に学校用語はない)、フランス語、また美術史の3科目をどうやって教えるのか?という教師の声。たしかに。

(説明を加えるとフランスの学校の1日は長く、8時半から4時半くらいまで。昼休み2時間。低学年は水曜日はお休み)

2 また道徳(倫理)にも重点が。

といっても、インタビューされた先生は、Merci, S'il te plait. (S'il vous plait の近しい人に言う言い方)つまり、「ありがとう」、「お願いします」をちゃんと言えるように、というような初歩的なことらしい。どの国も基本がなってない!との嘆きがあるようだ。respect 尊敬 という言葉が重視されている。

3「フランス共和国」のシンボルをきちんと教える。

すなわち、国歌である「ラ・マルセイエーズ」を教える。

余談だが、ご存知のかたも多いと思うけれど、革命歌なので、「敵を殺して野原を血に染めろ・・・」などという一節もでてくる。オソロシイので低学年には教えないほうが良い、という意見もあった。

三色旗。これは日本人にもおなじみ。

マリアンヌ。 これはどうだろう。フランス革命のときに特に象徴となった、自由、平等、博愛(友愛)を示す、若い女性のイメージである。フリージア帽という、さきのとんがったニット帽をかぶっている。

マリアンヌはどんなものか見たい方は、フランスの政府関係のサイトをクリックすれば、最初にシンボルとしてでてくる。たとえば、フランス大使館。
ああ、これなの、と思う方がおおいだろう。

http://www.ambafrance-jp.org/sommaire.php3?id_rubrique=7

一番うえの3色で描かれているものがそうだ。

改革には、例によって賛否両論。

たしかに、市民の教育は必要だ。しかしどんな市民をうみだす?困ったときにはすぐに「昔は良かった」ということになるが、
そうではなく、どうしたらみんなが「学校を好きになるか」それが問題。

昔の人はすべて問題なく、フランス語もよく出来て善人だった、というわけではない。たしかに。

ともかく今よりマシだから?もどそう、という人もいる。

わたしも教師をしていて感じるが、たしかに言語の教育は必要だ。

ある言葉の意味が全然わからない、読み方がわからない、というのは、ヘキサゴンでも見ている分には面白いかも知れないが、困ったことだ。

とはいえ、フランスの低学年、教え方は先生の自由にまかされているし、成績も2年に一度だけという。

http://jt.france2.fr/20h/   20fevrier 2008

写真はリュクサンブール公園の泉水 bassin でボートを浮かべて遊んでいる子供達 (説明もあるので、必要以上に長い記事となってしまった)

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