フランスとフランス語あれこれ(英語もちょっぴり)

フランス語、フランスの文化、ニュースなど、また日本での旅行の記録、フランスなどに在住のフランス人メル友からの便りなどを紹介していきます。 今後、フランス語の細かい説明などの記事を増やしていく予定

2008年01月

フランス2チャンネル、30日の放送から。

<エリートコースの門戸を広げる>

前置き

フランスの教育はエリート主義である。大学のほかにグランドゼコール
(Grandes Ecoles)という高等教育機関が存在し、未来の官僚や企業の管理職を養成している。

グランドゼコールに入学するには、2~3年、準備学級という、いわば予備校(公立、私立の有名校に併設されている)で受験勉強しないといけない。この準備学級に入るだけでも、競争が激しい。

また、裕福な家庭の子女が、多くエリート・コースを歩むことが問題となっている。(これは日本でも事情はそう変わらないかも知れない)

そこで今日のニュース

現在、準備学級の生徒の半数以上、つまり54%が裕福な家庭、たった13%が低所得家庭の出身者であるという。さらに実際にグランドゼコールに入学できた、低所得家庭の子供は、2008年は9%で、30年間で3分の1に減ってしまったという。

そこで! 来年度から、どのリセ(高校)からも希望すれば上位5%の生徒は準備学級に入学できるように制度を改めるという。

教育の民主化だ。

ちなみに、グランドゼコールは、ポリテクニック、ENA(エナ)などが特に有名で、シラク大統領はENA出身であった。

エリート、という言葉は必ずしも良い意味を持たないが、特別な能力を持って、国家とはいわないまでも、人々のために率先して働く人材は、どの国でも必要であろう。

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現在のフランス大統領はサルコジ氏。私生活で話題を振りまいている。
わたしは彼の政治政策には賛同できないので、あまり記事はかきたくないが、そのエネルギーには驚嘆せざるをえない。

その前はシラク氏。日本びいきで相撲好きといわれる。

そのまた前、80年代はミッテランが大統領だった。
彼の遺品の一部、帽子、法服、スリッパなど身の回りの品々が競売に付されたというニュース。愛用のソフト帽には7800ユーロ(元の価格の100倍)の値段がついたそうだ。

もちろん、収益は、奥さんのダニエルさんが運営する France Liberte という非営利団代の活動費にあてられるそうである。

ミッテラン時代にフランスに暮らした者としては、懐かしい。

http://jt.france2.fr/20h/

(下から2番目の記事。ソフト帽は feutre )

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日本では最近、公立学校で、高校入試のために、塾の教師が補習を行うことが話題になっている。

ちなみにフランスでは、高校入試はなく、大きな試験としては「バカロレア」と呼ばれる大学入学資格の試験が全国的に行われる。ナポレオン以来の制度である。

このニュースはバカロレアではなく、そこまでたどり着く前に、生徒の学力低下が問題となっているとのこと。

ついに政府は教育省が率先して、小学校で、当面CM1、CM2 の生徒(だいたい日本の小学校4年、5年に対応する)を対象にイースターの休暇を利用して補習を行うことになった。

学業不振者が受講する。

毎日3時間、フランス語(国語)と算数の2科目。1週間。

夏休みにも実施される予定。

フランスでは、小中学校のレベルでの塾はないので、一般の教師が報酬を受け取って、指導にあたるという。

どの国でも教育は悩みのタネらしい。

*フランス語のニュースはサイトで見ることができます。聞いてすぐにわかれば、フランス語教師は全員失業してしまう^^。子供達の様子はかわいいので、興味のある方はクリックしてみてください。

上から8番目 Les stages de remise a niveau des eleves
のところです。 29日のニュース欄 (日付が変わるとその日のニュースがメインになるので、上のところをクリックして下さい)

マウスをポイントしておけば記事のはじめの文も表示されます。


http://jt.france2.fr/20h/

フランス語なさった方、聞き取れる単語もあるのでは?
Bon Courage!

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急に多数の方々においでいただいたようでうれしく思っています。

さて、メル友ルネさんもここを見てくれて、ルーアンの歴史について書いたのか?との質問。

彼の説明によると、ルーアンは中世、フランスの第2の都市であった。だいたい日本の平安時代、室町時代にあたるかな。

(ちなみに、日本の宮廷文化のほうがずっと洗練されていた。日本に興味のあるフランス人は「源氏物語」の訳を読んでみな驚嘆する)

100年戦争まではイギリス王が多く居住し、フランス語を話した(英語は話せなくて)王も多かった、という。

このような主要都市であったので、ジャンヌ・ダルクの裁判、処刑も行われたのであろう。



もう少し街を見てみよう。まずは大時計。(トップの写真)

(ルネッサンス様式の建物のアーチの上にあり、通りに張り出して建物をつないでいる。中に鐘楼もあり、鐘がなる。時計はフランスでもっとも古いものに数えられ、1389年製造。



次は心地よい流れにそって植えられた花々。



ルーアン大聖堂の聖像たち。大聖堂は大戦の爪痕をいまなお残している。






ドンジョン(Donjon) またはジャンヌ・ダルクの塔  ここで彼女の裁判が行われたという。1431年のことだ。

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若干話題がコアになりすぎたかも。。。

ルーアンは前にも書いたように、ノルマンディー地方の古い都会で、ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられた街である。パリの北西、1時間以内の距離にある。

セリーヌちゃんがパリに来て、その次はわたしの町に来てね!ということで、2006年のことであるが、夏に訪れた。

日曜日、まず、マルシェや旧市街を見物して、彼女のアパルトマンで手作りのお料理をごちそうになった。

もともとフランスの人口は日本の半分くらい、国土は1,5倍、しかも山ばかりという日本にくらべて、フランスは平野が多い。したがって人口密度は低くなり、地方の小都市は、とくにその日曜の午後、みな家族で食事をしているのだろう、ちょっと大通りをはずれると人通りはほとんどなかった。旧市街にはほかに旅行者のグループが2組ほど。

緑が多く、空気もきれい。セリーヌちゃんは、パリにも出ていくが、とてもあんな人ごみの多いところに住む気にはなれない、という。

東京と比べると、新宿から1時間足らずで、たとえば小田急線では厚木までの距離である。フランス人には、この距離、時間はすでに「ノルマンディー」であるらしい。

友人のソフィーも一時、ノルマンディーの田舎に大きな家を買って住んでいたが、モンパルナス駅までは45分だった。もちろん、電車は1時間に1本あるかないかである。この距離を通勤する人もいるが、通学などは考えられない。だから子供たちは転校した。住んでいる人たちのメンタリティーも全然ちがったという。その辺のところが日本とまったく違うようだ。

それはともかく、美しいルーアンの写真をお楽しみ下さい。(木組みの家が特徴的)

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