
ambiguité, ambigu(形容詞)は、曖昧、という意味もありますが、ここでは
両義性が良いと思います。
さて、
「映画がクランク・アップして、打ち上げのときに、セルジュは変装するのが
好きだったわ。わたしは、男の子になって、彼は女性。わたしの兄のアンドリ
ューも加わったけど、セルジュのほうがかわいらしかった。
(ジェーンは mignonne という言葉を使っています。女性なので女性形)
このWilliam Klein 撮影の写真は、アルバム <Love On The Beat> のジャケッ
トになったんだけど、かれの両義性が良く出ている。
ほかに誰が、こんなに政治的に問題のあるアイデアを持ちえたかしら?
彼は最初にホモセクシャルを歌った人よ。
カジノ・ド・パリでコンサートをしたときに、ポスターには、説明がついてい
て、「7月14日 ゲーンズブール氏は伝統を尊重する」とあったの。
当時、かれは Gainsbarre ゲーンズバールに変貌していた。もうわたしとの
時期ではないの。夜の散歩で、警察署に寄って、警官にシャンパンを振舞って
いた。彼らはメダルをくれて、セルジュはそれを彼の家のテーブルの上におい
ておいた。
でも、わたしたちは、ずっと話すことはやめなかった。彼はルーの名付け親
(parrain) になったわ。私の家には、いつも庭に、彼のちいさな部屋があった
の。だって、シャルロットがいたから。
そして、比喩的にだけど、わたしも彼の家に、わたしの場所をもっていたわ。
ジャックの存在も、バンブーがいても(当時、ジェーンは映画監督の
ジャック・ドワイヨンと暮らしていた。ルーは彼との子供で女優さん。
バンブーはドワイヨンの娘リュリュの母)わたしたちの場は脅かされること
はなかったの。
ゲーンズバールになっても、彼はダメにはなってなかった。若者のような格好
で、若者のように振舞ったのよ。お札を燃やしたり、彼らの両親が決してしな
かったように、いろんなことをバカにしたわ。カジノ・ド・パリで歌ったとき
若者たちはみんなライターに火をつけた。そして、かれらは、「キャベツ頭の
男」や「メロディ・ネルソン」の素晴らしい作品に触れられたの。セルジュも
これに感動していた。
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お札を燃やした、とありますが、これはテレビ番組に出ていたとき、
わたしもちょうど見ていました。500フラン札を取り出して、ライターで
火をつけた・・・。これはすごいスキャンダルになりましたね。
(ちなみに、当時500フラン札は最高額のお札。日本円にして2万円以上)
この映像はいまでもyou tube にもあるし、ゲーンズブールのサイトにも載って
います。
[[embed(http://www.youtube.com/v/DTjXQvwGh-0&hl=ja&fs=1,0,425,344)]]
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これで、ジェーンの回想はほぼ終わり。最後に、セルジュがモンローの
モルグの写真をいつも飾っていた、というエピソード。マリリンが好きだっ
たのですが、写真としては、変わっていますよねー。
それから、ゲーンズブールは、エディット・ピアフに曲を書いてくれるよう
頼まれたことがあったそうですが、書かなかった。かれには欠点のある声が
必要だったから、とか。( faille という言葉を使っています。これは
もともと断層とかひび割れ、という意味)
すこしづつアップして、長いものになってしまいました。最後までおつきあい
下さった方、ありがとうございます。
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